P5
5.matsu 様 (金沢市在住)
バスレフ箱によるレポート
1) 箱の寸法・仕様
バスレフ方式
外寸 230W×380H×330D(mm) 油性ウレタン塗装
推奨箱のようにt=21mmを使いたかったのですが、こちらのホームセンターはセンチ単位でのカットしか受け付けてくれず、
21mmだと寸法に端数がでるため、やむなく15mmを使用しました。設置場所の都合から推奨箱より幅を狭め、奥行きを大きくしています。
板の2枚重ね、補強桟などのため、実容積は推奨箱とほぼ同じです。PARC製NW使用。
吸音材は当初、底版のNW上+補強ブリッジ+背面に貼っていましたが、現在は背面上部1/2弱のウール吸音材のみです。
ダクト長は何種類か変化させてみた結果、ダクトφ50 L=80mm、NWコンデンサーは1.5+0.22μFと推奨よりはおとなしい方向にしています。
2)使用期間
音が出せるようになって約1ヶ月半。
3)感想
音はクリアでさわやか、音量を上げてもうるさく感じることはまったくありません。音離れが良いという意味がこのスピーカーを聴いてよくわかりました。
新鮮な音がつぎつぎと生み出されて、こちらに向かってくる感じです。どのジャンルでも良いです。今まで気づかなかった音に気づかされることもしばしばです。
聴き疲れせず、本当に良いスピーカーだと思います。
別にレポートをしたF121Wと比べると、レンジの広さ、解像度、どれをとってもC171PPに圧倒的に分があると思います。
口径も大きいし2wayなんだから、当たり前なんですが、ことボーカルに関してはF121Wで聴きたくなるんですね。
C171PPの方がいわゆる「高品位」なんですが、ボーカルではF121Wの方が味があって感情が伝わってくるような気がする。
スピーカーは二次的な楽器なんだなあ、と思います。
物だらけの自室(6畳強)で使っていますが、もっと広い部屋で鳴らしてやりたいと思います。
PPの繊細な黒のコーンは美しいですし、出来れば居間に置きたいのですが、飼ネコの爪研ぎにされるのが恐ろしくて躊躇しています。
制作費はユニット・NW込みで約55,000円です。この金額でこの音を聴くことが出来る。CP比は抜群に高いと思います。お勧めしたいです。
箱だけだと制作費は2万円程度、キットAの2万4千円(+塗料も入れると3万程度でしょうか)とは、大きくは変わりません。
工具があり、大きささえ問題なければ、材質、カットの精度、付属パーツ等を考えるとキットの方が良いと思います。
制作日数は構想期間込みで約2ヶ月(週末2時間ペース)。これを労力と思うか、楽しみと感じるかは人によると思いますが、工作好きですので楽しめました。