P1


1.HK 様
 1)システム概要
  *ネットワークは、PARC Audio純正 DCP-N001

  *エンクロージャー
   サイズ :幅235×高さ315×奥行300
   ダクト径:44×65
   材 質 :板厚15ミリ、シナ合板(東急ハンズでカット)
   塗 装 :ワトコオイル(ホワイト)一度塗り
   その他 :板厚の不足を補うために、写真のとおりボックス中央に補強桟を入れています。
         吸音材は今のところ入れていません。
         ネットワークは取りえず裏板にねじ止めをしています。
         (セッティングが完了したら、ホットボンドなどで固めることを考えています。)

 2)使用 : 完成直後

 3)K無線で試聴してすっかり気に入ってしまい、早速予約、箱作りに東急ハンズに走りました。
  推奨箱を作りたかったのですが、置き場所の高さが34cmしかなく、本体の高さは32cmが精一杯のため、
  幅はそのまま、背の高さを少し縮めその分奥行きを増やして同じ容量を確保することを考えました。
  また加工のし易さと見た目を考慮して材料は15ミリのシナ合板としました。
  あと50ミリ径の塩ビ管って普通のホームセンターにはないんですね。
  56ミリもしくは、44ミリとなり44ミリでやってみることにしました。

  いくつか気がついた点を・・・

  *ボックスの奥行きを長く取り、ダクト径を一回り小さくすることになったのですが、
   ダクト長に関してはあまり考えずに同じ容積であれば良いのでは、という安易な考えでまずは製作しました。

   完成して音だしをしてみると低音は出るものの、中域あたりが曇ったなんだか変な音、エージングのせいかと思いつつ、
   エンクロージャー設計ソフトにインプットしてみると、まったくおかしな状態となっていることが判明し、
   その結果ダクト長は65ミリで良いことが判明しました。

  *純正ネットワークは少々お値段は張るものの、ユニットへの配線やファイヤストン端子まですべてついており、大変便利でした。
   当初手に入らず、自分で素子を購入して組むことを考えましたが、いろいろ手を尽くし、手に入れて本当に良かったです。

  *コンデンサーについても、最初あまり考えずもともとついていた1.5だけでスタートしたのですが、
   これだと中高域が引っ込んでしまい、内にこもったような音になりました。
   取り扱い説明書にあるとおり、PPの推奨である+0.47μFを加えると大きく改善しました。

  と言うような若干の失敗を繰り返しつつ、上記のようなスピーカーが完成しました。


  指でこするエージングも実施して、私のメインシステム(soulnote sa1.0+sc1.0)で聴いた印象をお知らせします。
  まずすぐに気がつくのは、能率が高い、低音が良く出る、と言うことでした。
  能率については、今までのシステムが86db程度でしたので、同じVOL位置で相当大きい音が出るようになりました。
  特に私のアンプは出力が10W しかないので、これはとても重宝します。

  低音については、クラシックで録音の良いものを聴くと本当に空気を震わすような迫力のある音がでます。
  ボリュームのある低音でありながら、締りがしっかりある音、言葉で表すとそんな感じでしょうか。
  ジャズのベースもいいですね。ベーシストが指で弦をはじいているブルンという感じが伝わってきます。
  今まで小口径のスピーカーが多かったせいもあるのかもしれませんが、小音量でもしっかり低音がついてくる、と言うのは
  大変気持ちがよいものです。

  次に感じるのは、視覚的にはひとつのユニットしか見えないにもかかわらず、高音がきちんと、きれいに出てくることです。
  試聴会で代表が聴き疲れしない音を目指しています、とおっしゃっていましたが、まさにそのとおりですね。
  バイオリンの音はしなやか、艶やかでとても気持ちよく感じます。
  鋭く、突き刺さるような音ではないので、好みによっては少々物足りない、と言う人もいるかもしれません。
  私の好みにはぴったりです。
  ただバイオリンやビオラなどが絡み合って鳴るような曲を聴いていると、それぞれの音の分離が少々悪いように感じました。
  このあたりはエージングの問題もあるのかもしれません。

  最後にソースの良し悪しをかなり敏感に反映する、と感じました。
  良い録音、悪い録音、特にクラシックはそのあたりがかなりはっきり出てくるように思えます。
  以上簡単ですが、完成直後の印象としてお伝えします。