P2
2.S.N様 (東京都文京区在住)
1)システム仕様
設計はフリーソフトのspedを使って、以下のようなものとしました。
側面がだいたいB6の紙型と同じで、薄型の書棚に納まりやすいサイズです。
推奨箱(1L)よりやや大きめの容積で、ダクトの断面積も少し大きく、fdは高め、いくらか開放的な音作りを意図しています。
ダクト長は、設計では90mmなのですが、製作時にうっかり10mm長くしてしまいました。ややfdは下がっているはずです。
下記図のような板取で、300mmx910mm, t15mmのラワン合板から材料を切り出しました。カットは東急ハンズに依頼しました。
カットされた合板にバッフルの切り欠きなどの下加工をしました。片チャンネル分の材料は下図のようになります。
ダクトは、塩化ビニールの給水用パイプ、VP25をカットして用いています。吸音材もPARC Audioのものです。
板厚のわりにサイズが小さいので、組み立ては簡単です。今回はネジ類は用いず、全て接着で、ハタガネなどを用いて固定し組み立てました。
以下の写真は途中経過です。ダクトの出口が裏板に近づきすぎている気もします。
吸音材の量については、PARC Audioの社長さんのブログにコメントがあるのですが、推奨している量が少ないので驚きました。
ここでは、(少なめを意識して)50mmx50mmを一枚と、100mmx50mmを一枚入れています。
組み立てのあと、表面のヤスリがけ、サンディングシーラーとニスによる仕上げをして、ユニットを取り付けて完成です。
2)使用 : 購入後1ヶ月ほど
3)感想
音については、あまり評価できる環境ではないのですが、意外なほどに普通なバランスで鳴っています。
ユニットの大きさから、もっと高域の勝ったバランスかと予想していたのですが、そんな事はありません。
本棚に入れて、バックグラウンドで音楽を鳴らしたりしていますが、やはり器楽曲やアコースティックな小編成の曲が似合うようです。
しばらくエージングをしないと真価は分からないと思いますが、素直でよく鳴るユニットだという印象です。