8cmウッドコーン DCU-F103W  
                                                         P3


3.M.Iwaki 様 (埼玉県在住)

1)経緯:
 先にユーザーコーナーでレポートした DCU-F101Kのエンクロージャーに、
 DCU-F103Wを載せ換えてしばらく使っていましたが、音の広がりと響きを
 良くしたいと思い立ちエンクロージャーを作ることにしました。

 構想はマグネットが F101Kより力強くなっている気がしたので、
 内容積拡大と、響きをよくしたいので板材はラジアタパイン集成材にしました。

 F101Kではベースのこもり音対応でバスレフから密封に改修したので、今回はこれを踏襲しました。
 これは私の持っているジャズ・ボーカルのアルバムで弦を弱く弾いたときの”ボワ〜ン音”が、
 ダクトや吸音材のチューニングでは改善できなかった。
 密封にすることによって、同時にポートから出る雑歪な音も聞こえなくなり、音の鮮度が良くなりました。

 気になっていたレスポンスも全く問題無かった。
 初心者ならば、むしろ密封エンクロージャーから始めた方がよいと思った次第です。
 ただ、吸音材費はかなりアップします。


2)使用開始:2016年11月


3)システム概要:
 内容積:3.1L
 材質:側板&天板、底板⇒ラジアタパイン集成材 18t
 裏板⇒MDF 15t
 前面バッフル⇒ラジアタパイン集成材 25t
 構造:密封式エンクロージャー
 仕上げ:本体はワシン水性うるし塗料
 前面バッフルは、レザー貼り付け(自分の顔が映るので)
 吸音材:DCP-A001+サーモウール85S
 駆動アンプ:SONY HAP-S1


4)出てきた音は、
 ほぼ狙い通りの音が出ました。ボーカルがゆったり広がるさまは、筆舌に尽くしがたい。

 一発の音出しでは、音の強さが弱まって失敗だったかと思ったが、音に広がりを持たせると
 物理的にはこうなるだなと、自身で納得しました。聴き慣れると今回の方が狙いと合う。

 追記すると、デスク上に置く場合はすごく環境が悪いのでスピーカー台は必要でしたので
 同時に作り直しをしました(中には砂を入れた)。
 「ダイナ・シングズ・プレヴィン・プレイズ」が、やさしく広がって聞こえます。