8cmウッドコーン DCU-F103W  
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1.T.T様(世田谷区在住)

1)BOX
  ・ 仕様:DCU-F101W 用4.6L MDFBOX(バスレフのみ、長さ140mmに変更)
  ・ 吸音材:ミクロンウール少々(25mm厚を半分に裂いた 8x10cm 程度を背面に1枚)
  ・ 表面仕上げ:塗装予定で進めサンデングシーラー、油性ラッカーと塗ったものの見栄えが悪く、
   その上から薄手のカッテングシート(グレー)を貼付け。


2)装置など使用環境
  ・ 音源:PC foobar2000(16/44.1 WAV や 24/192 flac、5.6M DSD ファイル など)
  ・ DAC、プリメインアンプ:TEAC AI-301DA / TEAC UD-301 + TVR-88SER など
  ・ サブウーハー:FOSTEX CW200A
  ・ スタンド:高さ 60cm 自作
  ・ 部屋:シングルベッドや家具のある8畳ほどのフローリング部屋
   (スピーカー下に絨毯:絨毯サイズ4畳程度)。


3)使用期間
  2015.1 〜


4)感想
 最初に塗装なし、吸音材なしでF社さん 13cm 2way 用に作った自作スタンド(MDF 製)に乗せテストしました。
 音出しをした瞬間、思わず笑ってしまいました(良い意味で、です)。

 今まで小径スピーカーは、F社さんの 8cm/10cm フルレンジをそれぞれ同社専用BOXに入れお遊びで
 サブのサブのサブといった位置付けでボーカルなどのスッキリさを楽しんでいました。
 今回の 8cm フルレンジもその延長で、「ちょっとは良い音になるのかなぁ、BGM 用で使おうかなぁ」、
 などと考えていました。

 しかし、音を出して見ると、かなりお金を掛けて自作したモノや市販のシステム(B&W やスペンドール)を
 彷彿させる本格的な音でびっくりするとともに“この価格とこの大きさでこの音が出る”ということに
 「今まで何をやっていたのだろう」という気持ちと、「小型スピーカーの可能性の高さ・今後の楽しみ」を実感し
 感動とともに嬉しさからの笑がこみ上げてくるのを抑えられませんでした。

 自分なりに「自分に合った良いスピーカー」とは、自分の聴く部屋の鑑賞位置で 80 〜85dB の音を出して
 気持ちよく聴けるモノ、と考えています。このため、今の“スピーカーから 2m 近く離れて聴く”場合、
 今まで作った小径ユニット(8〜10cm 6種類ほど)では、DCU-F103W が初めて“うるさくならなず”
 高音から低音までのバランス良く気持ちよく鳴ってくれるので、「自分に合った良いスピーカー」であることが
 分かりました。


5)その他
 低音は予想以上に良くでて、iPad アプリの FFT(内蔵マイクの感度が不明なので相対比較用です)で
 再生音の周波数を見ると 35Hz まで信号が出ています。もっとも音圧が低いため音も振動も感じませんが・・・。 
 60Hz になるともうしっかりとした音圧で低音を感じます。凄いユニットだと思いました。

 通常は、サブウーハーを入れて聴くので(上記はサブウーハーなしの感想です)、サブウーハーの設定を
  50Hz (50Hz 以上をカットする設定)と下げることが出来、全体の音のバランスが一層良くなります。
 なお、サブウーハーを入れれば 35Hz はちゃんと聴こえるようになります。

 参考:重低音のチェックは、Avril Lavigne の Let Go という CD 3曲目の Sk8er Boi で、始めの方に入っている
  35Hz で確認しています。ヤカマしい曲ですが、ここでこの低音が聴こえるか聴こえないか、聴こえる時は
 どの程度聴こえるか(拙宅の作りでは重低音が良く出るシステムでは家具のガラス戸や床がビビリます)で
 判断しています。

 バスレフポートの長さは、120mm と 140mm の2本で比べてみましたが、差が良く分からなかったので、
 低音寄りと思う 140mm を選びました。

 8cm 1発とはいえ、これだけしっかりした音が出るシステムになると邪険な扱いは出来ないので、
 この素敵さを生かす使い方を考えて行こうと思っています。

 素晴らしいスーピーカーをありがとうございました。