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10.Kuma-san様 (神奈川県大和市在住) 
                    
 1)BOX仕様                   
  PARC Audio推奨箱(6.5L)

 2)使用 : F121W(2008年5月〜)
 
 3)使用感
  高校時代よりSPやアンプ製作に手を染め、しかしながらSPは楽器製作の職人さんのように経験とセンスが
  必要と身にしみてわかり、それ以降アンプ製作に没頭する日々です。本業はディジタル・通信系ですが、
  趣味はオーディオ。これまでにまだディジタルアンプという言葉が全く聞かれなかった頃にディジタル入力
  +ゲートIC+ディスクリートでかなりS/Nの良く、Dレンジの広いディジタルアンプも作ったことがありますし、
  石もAクラスのみでかなり作りましたが、ここのところはお気に入りのJBLの4343のために真空管のアンプ
  ばかり手がけて参りました。

  最近になってPARC Audio様のウッドコーンフルレンジSPがとても気になり、その醸し出す音を聞いてみたいと
  興味がつのるばかりで、久々にSP箱を製作するよう背中を押してくださった一品。3ヶ月前にユニットを購入。
  箱はPARC Audio様推奨の6.5L箱がいいのだろうと(これでもかなりの音が出るのだろうと期待し)作ってみたのですが、
  いつも4343を鳴らしている300Bシングルではその良さが余り出ないように感じました。

  以前作ったアンプはほとんど人にあげてしまったし、たぶん十分なパワーをくれてあげないと機嫌を損ねる感じがしたので
  バブル期以来の純DC構成のAクラス30WのMOS-FETアンプをこのユニットのために設計。

  結果は100mmとは思えないたっぷりとした量感でフルレンジの良さ(定位感、小音量から中音量のバランス)を出しつつ、
  十分な低域と高域のパワーを感じました。全くくせがなく、ウッドコーンのためかどうかはわかりませんが弦楽器のソロや
  ボーカルの再現性は見事としか言いようがないです。

  これを聞くと、昔良く聞いていたF社や一世を風靡した当時のCoralも良かったですが、ちょっと再現性においてもの足りない
  感じがします。ただ、高域が非常に上品な感じ、低域は100mmとしてはやはり箱の大きさもあるのかもしれませんが
  聞いているうちにちょっと足りない感じがし、上記アンプの入力段にて15kHz以上と60Hz以下を少々補正する感じにすると、
  目をつぶって聞けば100mmのSPとは思えない量感+中〜高域の艶が見事に感じられます。
  まさに珠玉の一品ではないかと思います。

  今はいろいろな材質のコーンも出しておられるのでとても楽しみです。
  次はとっても気になるアルミコーンの2wayに挑戦したい!と思う今日この頃です。
  同じアンプをもう一組用意するのはかなりしんどいですが・・。