P15


15.matsu様 (金沢市在住) 

1) 箱の仕様 (バスレフ方式)
 基本寸法は6.5L推奨箱と全く同じです。作りやすくするため、天板と底版を2枚重ねにしているので、
 高さが30mm大きくなっています。
 2008年12月に制作。PARCの内部配線材を入手したのを機に2009年4月に手を加えました。
 前仕様:ラッカースプレー塗装,内部配線:AWG18くらい,フェルト吸音材3面
 後仕様:油性ウレタン7〜8回塗り,内部配線:モンスターケーブル(PARC)、ウール吸音材(PARC),
      サイドエッジをラウンディング

2)使用期間
 前仕様で3ヶ月、その後、再塗装期間で1ヶ月ブランク、後仕様で3ヶ月。

3)感想
 前仕様でも音の艶やかさには十分満足していましたが、仕様を変えたところ、低音、高音ともによく伸びるようになりました。
 ただし、多少耳障りな高音が出たので、吸音材の調整に丸1週間、試行錯誤しました。
 吸音材の量・箇所数・位置の組み合わせは果てしなく、とれも微妙に音が違う(ような気がする)。
 音の記憶を維持できない頭なので、どれが最適なのかわからなくなり、最後は少なめの量でエイヤと手を打ちました。
 吸音材の面積は前仕様の1/4くらいです。

 低音の量感は前仕様とはまったく別物で、弾力のある低音が気持ちよく、しっかりと響きます。
 疲れているときなど、皮膚から直接しみこんでくるような、ボーカルや弦の音は本当に心地よいです。
 ウッドコーンには、解像度とかレンジとは別の要素、なんと言ったらいいのか、音の風合いというか色合いというか、
 そういうものに独特の魅力があります。
 70年代、80年代のざらりとした感触のロックや古いジャズは苦手かというとそうではありません。
 音楽のエネルギーは前に出てきますが、荒れた感じはなく、安心して音楽を楽しめます。

 ちなみに制作費はユニット込みで約27,000円。
 制作日数は前仕様は3日程度、後仕様への改造には週末のみで約1ヶ月(ほとんど塗装とペーパーがけの時間です)。