10cmウッドコーン DCU-F122W      
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3.Y.T 様(東京都墨田区 在住)

1)エンクロージャー
 ハセヒロオーディオ様のRR-10(元々FE108EΣが着いていた)
 内部配線はSPケーブルと同じベルデンスタジオ497MK2
 吸音材は戸澤式レゾネーター片側2個ずつ


2)アンプ
 トライオード社のTRV-A300SEを使う予定ですが、今はエージング中で思うほど低域が量感不足なので
 マランツのプリメインアンプでラウドネスONにして小音量再生で鳴らしております。


3)プレーヤー
 トライオード社のTRV-CD45SE


4)オーディオ環境(部屋)
 20畳のリビングで鳴らしておりますが、日中家族が居るのでボリュームは控えめで約9時半位の位置、
 誰もいない時に12時まで鳴らした時は10センチとは言い難い超重量級サウンドとオスカーピーターソンの
 YOU LOOK GOOD TO MEのイントロのブーと言う音など部屋が揺れる程の低域で近所迷惑にならないかと
 思う位バックロードホーンを満喫しております。


5)購入理由
 バックロードホーンに目覚めたのが新潟のとあるオーディオ屋で聴いたLOWTHER PM-6の迫力に圧倒された
 20歳の若い自分でした。
 それよりオーディオのスピーカーはバックロードホーンと決めて、長岡さんの本などを読み、スーパースワンなどを
 作ったりはしましたが、何せ木工が苦手で他人様のスーパースワンを聴いた物と自分のスーパースワンでは違いが大きく、
 点音源だけのしょぼいスカスカスピーカーだったので、出来合いのバックロードホーンを買いましたのがRR-10でした。

 しかしユニットがFE108EΣで中高域は気持ちがいい雷の様なサウンドでしたが、低音がスカスカで全然低域が出ずに
 常にトランジスタアンプでベースブーストしながら鳴らしていました。

 そんな中ヨドバシカメラでDCU-121Wのバスレフ方式の展示品の音を聞いた時にこれは良いのではと思い、
 即121wを購入しスーパースワンにセッティングしました。

 FE108EΣとは正反対に低域がモリモリで中高域が今度は足りずこの両スピーカーの真ん中のモデルが欲しいと
 ずっと思っていました。
 ネットで検索していると限定販売のDCU-F122Wと言うものを見つけ、コメントを見るとまさに両者の中間の様な
 コメントが載っており、「買いたい」「買わねば」と日が経つにつれ気持ちが高ぶって行きました。
 しかし気づいた時は既に時遅しで限定販売で完売していましたが、代表のおかげでなんとか手にする事ができました。


 まだまだエージングが足りませんがこのユニットは高域が耳が痛くなる程ではなく、気持ちいい限界でで止まり、
 中域がドシドシ前に来るので、スネアをアタックした後のサスティーンやピアノの指で弾いた空気感と響きなどは
 今までで聴いた事が無いほど躍動感があります。

 また音の広がりも良く、スピーカー同士の距離を離してもバッチリ定位しステージングが乱れません、
 音飛びも良いのでしょう。


 バックロードホーンの醍醐味である低域の唸りは今の所はわかりませんが、
 ここまでバランスの良いユニットの音は初めてです。
 ソースを選ばずどのような楽曲も生き生きと鳴らすので今後の成長が楽しみです。


ここから追加レポート

赤パークのDCU-F122Wをエージングし続けて、ようやく真空管アンプに接続しても満足の行く音圧が
得られるようになりました、
しばらくはエージングの際はトランジスタアンプでベースブーストをかけながら聴いておりましたが、
ある時を境にトーンコントロールを絞るようになってきましたので先週から真空管に切り替えました。

気になる音は先ずステレオ環境を変えました。
20畳の居間は家族が居る事と広すぎて低域が逃げすぎると思い6畳にステレオ環境を移動しました


もともと高域のツヤがうるさくないユニットですが、真空管の影響でうるさい帯域が減衰しているので
より聴きやすくなり、ボーカルなどは歌手が10歳年を重ねてベテランになったような声に聞こえ、丁度いいです。

低域の音圧、量感に関してもトランジスタアンプで聴いている時はダンピングファクターの数値も大きいおかげで
スピード感には長けていましたが、クロスオーバーのローを24dでスッパリ切ったようなシャープな音で
広がり感が足りなかったのですが、真空管のお陰で低域が言い方にもよりますが温かみのある低域が出てくるので
部屋を包むような空気感を感じることができ、より音場感が見えるようになりました。

空気感を感じるので低域は耳にくる音量より体で感じられる量感が多くなったので、
恐ろしく下まで出るという噂通りのユニットと思います。

またユニットから低域がF社と違いかなり出るのでバックロードホーンの箱で低域増強にプラスユニットからも出るので
10センチとは本当に言い難い20センチ並みの音圧が得られ、うるさい帯域が減衰しているお陰で
ついついボリュームを上げてしまいます。


JAZZをメインで聴いていますが、オールジャンルでも聞けると思います。



現在のセッティングは

1)プレーヤー
iPad(ティアックのドック)
これを聞くとCDが面倒で聴けなくなります、価格もそんなに高くないのでイイです、
CDとの音の差は音場がCDの方が広くメリハリがあり、楽器から出る音そのものが大きく聞こえ、
だいたいこの辺にピアノがいる....という感じですが、ドックはそれに対しノイズが聞こえないのか音場が狭く感じ、
楽器が小さくはっきり見え、奥行きが出るのでより高級オーディオの様な音質になりますので、
狭い音場はスピーカー同士を少し距離を長くすることで解消されます、

さらにCDを変える手間もなく楽、便利になります。


2)アンプ
トライオード TRV-A300SE


3)スピーカー
ハセヒロオーディオ RR-10の箱+DCU-F122W