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2.raspy 様 (東京都在住)
                    
 1)システム構成                   
  高域 PARC Audio DCU-T111S 1インチ ソフトドーム
  中域 PARC Audio DCU-F131W 13cm ウッドコーン
  低域 DAYTON-Audio RS225S-8 8インチ アルミコーン

  dipole(双極)型スピーカ(オープンバッフルの仲間?)で、3way構成です。
  オープンバッフルですので、内容積などはありません。フレームの材質はタモ材です。
  吸音材もありませんが、振動対策として、ユニットとフレームの接合は点支持となっています。
  また、ウッドコーンの後ろに(フレームと材質の近い)アルミブロックを付け、振動を拡散しています。
  (boxタイプではできない技であまり参考になりませんが……)

 2)使用 : 中域のウッドコーンは2008年2月から使用しています。
 
 3)みかけ変わったスピーカですが、うちにある市販スピーカ、verity audio fidelioと比べても、音はまともです。
  最初は普通の2wayバスレフにしようかと考えていたのですが、ウッドコーンユニット購入時、裸のまま単体で
  鳴らした際の音の良さに惚れこみ、その良さを維持するよう試行錯誤するうちにこうなりました。

  ネットワークは、ツィータ-ミッド間が3次4kHz、ウーハー-ミッド間は150Hz一次となっています。
  殆どをウッドコーンに頼る構成です(フルレンジですし……甘えてます)。
  また箱が無い為、そのままですと低域不足になります。デジタル段階で独自のイコライジングを行い、
  位相成分及び周波数特性を補正しています。(細かい話は本筋と外れてしまうので……詳しくはblogをご参照ください)

  相当過酷な使い方なのですが、しっかり追従して鳴っています。元々の分離が良いのだと思います。
  音色については、他の皆さんもおっしゃってますが、なんといっても中音域、ボーカルが美しく響きます。
  低音側もウッドコーン単体で小音量ならバシっと決まりますが、この無茶な構成の場合xmax不足ですので、
  最低域はウーハーに頼っています。

  ツィータについては、ソフトドーム本来のおいしい部分(1k〜5kHzあたり)をほぼ使っていないので、
  ウッドコーンで伸びきらない部分を補完するような、控えめな使い方です。
  これも噂通り、耳につくということはありません。

  今の時点でウッドコーンの代替ユニットを考えても、ここまで広帯域で、素直なロールオフ特性のスピーカユニットはなかなか無く、
  良い選択だったと思います。良いユニットをありがとうございました。