吸音材について(2)

2008年04月09日(水)

先日吸音材の件でユーザーの方のブログで少しコメントをさせていただいたのですが、その時書いたBOX内での吸音材の簡易調整法がかなり分かりやすいとの事でしたので、うちのブログにも書いておくことにします。

その方(keikさん)がいろいろと調べられた結果では、吸音材の効能では下記のようなことが書かれているとの事でしたが、私自身の経験で言えば下記の中で実感できるのは主に①と③かなぁという感じです。

①定在波を抑制

②箱鳴りの抑制

③反射波の抑制

④見かけ上のBox容量が増える

⑤筐体内部の整流効果


前にも書いたように吸音材の調整はプロが使っているシミュレーションソフトでも適当に係数を自分で設定して入れる程度で、なかなかロジックにやるのは厳しいのですが、定在波の抑制ということでよくシステムのエンジニアが日常の調整過程でやっている方法があります。

それは非常に簡単で直感的な方法ですが、箱の中に頭を入れて口でウォー(ちょっとうまく書けません)と声を出してみて、変にピークや残響音のようなものが出るような帯域がないかを確認することです。このウォーというのは、例えばサイン波を低い周波数からスゥィープしていく音を声で再現する感じがベストです。音の出し方ではウーという連続音ではなく、ウォッ、ウォッ、ウォッというような短く強く息を出すようにするとより強調されて分かりやすくなります。部屋自体の定在波を調べる時によく手をパンパンとたたいてやりますが、あれも衝撃音でちょっと雰囲気が近いかも知れません。

もちろん小口径のBOXには頭が入るわけがないので、この場合はウーファーの開口部から声を出してみればOKです。おそらく吸音材無しだと、どこかの帯域で変に音が響きすぎるような感じがすると思います。日光の鳴き竜みたいな感じの音と言えば感じが分かっていただけるでしょうか?

もしこの方法で、どこかの帯域で違和感を感じるところがあれば、いろいろと吸音材を入れてみてその音が出来るだけ減少する場所や量を調整してください。ただし、ここで注意することはあまり吸音材を入れ過ぎると定在波が無くなると同時に肝心の低音や量感も無くなっていく傾向なので、入れ過ぎないようにしてください。

実は最初この方法はソニーでベテランのシステムエンジニアがやっているのを見て知ったのですが、その後オーディオのイベントで知り合ったP社のベテランエンジニアも同じようなことをやっていたので、各社同じなんだなぁと感じた次第です。

是非皆さんも一度トライしてみてください。

 

この記事へのコメント

倉田 有大 2008.4.10

Unknown
わはは、ウォーですか、ちょっと面白いですね^^
でも、この方法だと、手軽に吸音材の量を調節できますね。
参考になりました。

PARC 2008.4.10

Unknown
倉田さん

コメントありがとうございます。
音を言葉で表すって本当に難しいものです。
たぶん私が実際に出している音(声)を聴いて、ウォーじゃないと思われる方も多いかも知れませんね。(^^;

まぁこれを参考に、皆さんがご自身で一番分かりやすいと感じる出し方を見つけていただければいいかなぁと考えています。

keik 2008.4.11

Unknown
なんか微妙に間違ったページにリンクされてる気がするのですが(汗)

PARC 2008.4.12

Unknown
keik様

ごめんなさい。イラストがあまりに素敵だったので、思わずリンクしてしまいました。先程リンクは解除しておきましたので、ご勘弁を。(^^;

keik 2008.4.12

Unknown
リンクは別に大丈夫ですけど、本気で間違えてたらどうしようと思って聞いてみました(^^;)

たまに思いつきで絵を描いたりするのですが、うちの嫁は常識人なので、ああいう絵の評価は厳しいです。嫁は学生時代、同人で漫画を描いていたので「あんな絵でウケるのはむかつく」と思っているのではないかという気もします。あと、アレ、この前ブログでこう描いたのを根に持っているのかもしれません。

http://blog.goo.ne.jp/goldkeik/e/b4ac50a7b54d501fe6e8ca7abcff830e

PARC 2008.4.12

Unknown
いやぁそうでしたか、安心しました。
洗濯機のイラストも最高ですね。
奥様はkeikさんの真の実力を理解されてないのでは?
どうやら今回も私のツボに完全にはまっちゃいました。(^^;
今後もおもしろいイラスト期待してます。

tak 2008.4.25

吸音材の貼り方
いつも興味深く拝見しております。
ところで、吸音材を背面や側面のみに貼る場合どのようにするのが良いでしょうか?
安価なフェルト材を予定していますが、クギ打ちすべきか、ボンドで貼るべきか…
後でサイズや貼り付け場所を調整したいので、両面テープでも良いのかなと思っていますが。
よろしくお願いします。

PARC 2008.4.25

吸音材の貼り方
tak様

吸音材の貼り方ですが、サイズや場所が決まるまでは何回も貼り直しということはよくあることなので、私の場合はホームセンター等で売られている厚手の両面テープを使っています。これだとはがしても吸音材へのダメージも少なく、何回もやり直しができます。
最終的に確定した後は、出来れば木工ボンド等の接着剤でしっかりと固定されたほうが良いと思います。

接着剤の乾燥を待つのがいやだという場合は、接着剤とタッカーの併用をされれば直ぐに音が聴けます。タッカーも安価なハンドタッカー(ホッチキスの大きなもの)がホームセンター等で販売されていますので参考にしてください。

keik 2008.4.25

Unknown
社長さんからこの前メールで返信いただいたものを貼っておきます。重複する内容もありますが、こちらの方がよくまとまっていると思います。(こういう有益な情報を独り占めしていて申し訳ないです)

===ここから=====
 吸音材の固定は、位置が決まる前の仮固定は、ホームセンター等で売られている厚手の両面テープが良いと思います。この時の注意点としては、一度吸音材を当ててしまうと表面に毛羽が付いてしまうので、出来るだけ1回で固定するようにあらかじめ両面テープを貼る前に吸音材だけで場所のシミュレーションをしてください。

 最終的な本固定では、メーカーの量産で生産する時はタッカーで固定というのが一般的ですが、これは小さなBOXの場合タッカー打ち機が入らなかったり、作業性が非常に悪いので、両面テープと接着剤の併用がベストかと思います。
 もしハンドタッカーがBOXの中に入り、作業もできるならこちらをお勧めします。タッカー固定は、外した後にタッカーを抜いてしまえば吸音材自体へのダメージはほとんどないので何回も再生使用が可能と言うメリットもあります。

 接着剤ではゴム系の方が溶剤系のため乾燥が速いですが、乾燥前にユニットを取り付けると乾燥中に発生する溶剤にスピーカーユニットがおかされる場合もあるので、木工ボンドのような水溶性のタイプの方が安心です。両面テープを併用していれば位置もずれないので、作業性もいいと思います。

 ただし注意点としては、一度接着剤で固定した吸音材は剥がすと表面に接着剤が残り硬くなっているので、あまり再使用はなさらない方がベターです。
====ここまで======

PARC 2008.4.26

Unknown
keik様

わざわざコメントありがとうございます。
たしかに自分で読んでもこちらの方がよくまとまってますね。(笑)
この辺も、ブログで追加編として書いた方がいいかなぁ? 

keik 2008.4.26

Unknown
そうですねー。「吸音材について(3)」としてエントリーを作って、(1)~(3)とも、DCP-A001のページからリンクするのがいいんじゃないかなぁと思います。

PARC 2008.4.26

Unknown
keik様

アイデアありがとうございました。
早速、既にある2つのエントリーはDCP-A001からリンクを追加しておきました。(3)については、もう少し内容をまとめてから追加したいと思います。

tak 2008.4.29

ありがとうございました
社長様
keik様

大変参考になりました。
とりあえず厚手の両面テープで固定して問題なさそうなのでそのままにしてます。

あとは、エンクロージャー形式による吸音材の貼り方(場所や量)の基本を知りたいなと思います。
本によっても結構マチマチですので、不確定な要素が多い部分かと思いますが。

お時間ある時で結構ですので、よろしくお願いします。

PARC 2008.4.29

Unknown
>エンクロージャー形式による吸音材の貼り方(場所や量)の基本を知りたいなと

う~ん、それは難問ですね。(^^;
個人的にこれが基本というのは無いのではと思います。今まで多くのシステムエンジニアと仕事を共にしてきましたが、やはりその担当者によってやり方が違い、それがそれぞれのスピーカーの個性となっているのではないでしょうか?

強いて言えば、何事も過ぎたるは及ばざるがごとしで、あまり入れすぎないように注意をされた方が良いかと思います。私は量で迷った時は少ない方を選ぶようにしています。

自作スピーカーの場合は、最終的にはご自身が製作者であると同時に最大のユーザーであるわけですから、ご自身の感性を信じていろいろとお試しになるのが吉かと思います。

UTP 2008.5.23

吸音材の貼りかた
4月に密閉箱の内容積について質問した者です。その節はありがとうございました。その後、ゆっくりと製作してます。

結局DCU-F131Wは12Lのバスレフ箱に入っています。サブロク板から4つ作れるという妙な理由で容積を決めました

ただいま吸音材(PARKウール)を増やしたり減らしたりの最中なんですが、貼る位置がユニットの真後ろ・その左右だと、ユニットから離れた部分に貼るより効きが良くなる気がするんですが…。

そんな事って、よくある事なんでしょうか?

PARC 2008.5.23

Unknown
UTP様

お問い合わせの件ですが、BOX内の吸音材をユニット近傍に設置した場合効きが良くなるというのは、ユニットから背面に放射されるエネルギーを効率よく吸収できるからではないかと思います。
実はPARC Audioのデモ機でも比較的この位置に貼ってあるものが多いです。ただし、ユニット近傍に貼る場合は良くも悪くも影響が出やすいので、その量は慎重に検討された方がよろしいかと思います。

コメントを投稿

※【ご注意ください】コメント欄に不具合が生じる恐れがある為、
メールアドレスにguest@example.comを入力しないようにしてください。
※お名前は必ずご記入をお願い致します。ニックネームでも構いません。
※メールアドレスは必須ではありません。また、ご入力いただいても公開はされません。

*


  |