
早速メールやコメント欄でご意見を送っていただき、本当にありがとうございます。
今回は価格の件もあるので、どなたからもコメントが来なかったらどうしようかなぁと思っていたので、少しだけホッとしています。
昨日のブログでの記載で不十分なところがあったので、いただいたご質問への回答と共に、今日は少し補足させていただきます。
1.先ずコメントをいただく件ですが、お名前を記載していただくことをお願いしたのは、メールでご連絡をいただくことを想定しておりました。
今回、コメント欄で直接ご連絡をいただいた方々には感謝しかないのですが、コメント欄だとお名前が公開されてしまうので、本当に申し訳ない事をしたと反省しております。
もし個人情報は出したくないという方は、メールの方でご連絡をいただければと思います。
もちろん気にされない方は、コメント欄に直接でも大歓迎です。
2.「サマリウムコバルト系やネオジウム系のほう磁束密度や残留磁束密度の観点から音のキレや低歪みが期待でき、体積も小さくなるので磁性体やバッフルを小型にできる利点があるはずでです。」
とのコメントいただきましたので、ここで少し回答をさせていただきます。
パークがプロジェクトFでアルニコにこだわる理由は下記になります。
1)最大の特徴であるインナーWダンパー構造では、アルニコ系しか使えない。
インナーWダンパー構造とは、磁気回路の内部に2枚目のダンパーが設置される構造です。
ここで通常のシングルダンパーと決定的に違うのが、ユニット完成後に着磁をし、動作確認をした時にまれにVCのセンターズレなどの不良が発生することがありますが、この時組み直すために一度マグネットを脱磁して磁気回路の下半分を外す必要があります。
ただネオジム系の脱磁はメッキが変質するくらいの超高温にするしか方法がなく、現実的には脱磁出来ないのです。そのため、どうしても使おうとすると、もし不良が出た場合はユニット全体を廃棄するという超リスキーな手法しかないため、コスト的にはあり得ないのです。
ちなみにサマリウムコバルト系は特性的には使用可能ですが、とにかく価格がアルニコ以上に超高価で、コスパ的には全く合わないのが実情です。
2)ネオジム系は、外磁型に向いている磁気特性で、内磁型では効率がかなり落ちる。
インナーWダンパー構造では、ダンパーを内部に入れるため内磁型になりますが、アルニコと違いネオジウム系は本来外磁型に適している特性(ネオジが一番効率がいいのは、薄く平面積が大きい形)なので、無理やり内磁型にすると外径は逆に大きくなり、実現したとしてもコストを考慮するとメリットがありません。もともとネオジはグラム単価で言えばアルニコよりは大幅に高いので、小さいサイズで使う事でコストメリットも出せるのですが、内磁型で無理やり使えばかなりサイズも大きくなるため、非現実的です。
これは市販のユニットで、ウーファーなどの大型ユニットでネオジの内磁型が見られないことでも分かります。ちなみにトゥイーターなどの小口径ユニットではパークを含めネオジの内磁型はよく使っていますが、これは内磁型で少し効率が落ちても、物理的な外径サイズを小さく出来るメリットの方が大きいためです。(外磁型はどうしても外径サイズが大きくなります)
私が知る範囲では、たしかJBLがコンシューマー用のハイエンドモデルでネオジの内磁型を使ったウーファーを採用していましたが、これは効率よりも内磁型そのものの音質の良さを優先させた結果だと思います。この辺の内磁型などの詳しい話は、以前ブログで書いたはずなので、そちらをご覧ください。
3.「前回のC11との差はなんでしょうか?特にパルプをウッドに変更した場合の差はなんでしょうか?」
*パルプについては、C12(B)は基本的にC11と同仕様になる予定ですが、完全中国生産なので一応モデル名を別にしています。
*C12(A)とC12(B)との大きな違いはVCの線材形状の違いですが、それから生じる性能差をカバーするためにその他のパーツを一部変更して出来るだけ近い性能にする予定です。
C12(B) ≧ C12(A)といった感じですね。
ということで、前回PARC-C11を購入された方は、今回のC12を購入する必要はありません。
もちろんC11が非常に気に入ったので、リピートして追加購入したいという方は別ですが。
ちなみにC11と同クラスのユニットが今後他社から販売されることは先ず無いと思います。
こんな手の込んだユニットをやるバカはPARCくらいなので。(^_^;
*ウッドとの差は、過去にもPPコーンとウッドコーンで併売したことがありますが、基本的には振動版の素材からくる音色の違いとなります。
ざっくり言えば、ウッドコーン独特の厚みのある魅力的な甘い中域(人によっては、それをクセと感じることもありますが)か、極上パルプコーンのよりクセの無い正攻法のバランスを取るかといった感じでしょうか。
ちなみに私はどちらも好きです。(笑)
4.「ご説明を拝見すると、C11とほぼ一緒だが諸般の価格上昇要因を抑えて少しの価格変動に抑えているのか、スピーカーとしての性能は上がり、若しくはスピーカーとしての個性はより際立つのだが、価格上昇要因を抑えてご提案の価格となった、のかどちらなのでしょうか?
先にも書いたように、C12系については前者になり、C13系については今回初めてのトライなのでコストを除いても新しい提案となります。
5.C11もコアキシャルだったのですが、何か仕様が変わりますか?
コアキシャル構造やTW部については、C11と同仕様を採用予定です。
6.アルミ線仕様について
C12,C13それぞれのAタイプとBタイプは、使用するアルミ線がリボン線か丸線かの違いになりますが、リボン線については線材を特注で手配することになるため、今回も全体の線材発注量を想定されるユニット生産数で割って単価を算出しています。
例えて言えば、線材を1000個分購入して、それを例えばユニット生産分20個で割って、1台あたりの線材代として計算するため、計算上は本来の線材代の50倍の単価ということになるわけです。
そのため、例えば最終的にリボン線を希望の方が1人しかいないとすると、その2台で1000台分を全てあてるということになるため、当然予定価格では成り立たなくなるという事なんです。
という事で、丸線(A仕様)については特に台数の制約はないのですが、リボン線(B仕様)についてはあまりに希望数が少ない場合は断念せざる得ない可能性があります。
この場合は少し妥協して、より安価なA仕様に変更の検討をお願いするかも知れません。
以上よろしくお願いいたします。

この記事へのコメント
現在、DCU-C171PPを貴社のキットで使用しているので、今回の17cmのコアキシャルはとても魅力的に感じます。
今回の企画のユニットは、材料の違いによる性能の違いはよく理解できませんが、現在のユニットよりもかなり音質の向上がありそうで楽しみです。
今回のアップグレードが私には最後のチャンスとすると、1セット欲しいですね。
岩田省司 様
コメントありがとうございました。
C171PPはコスパ最高の魅力的なユニットでしたが、基本的にはフルレンジ+ワンポイントTWという構成のため、今回のC12やC13は全くの別物です。
そのため価格はかなり高額ですが、きっとご期待に沿えるものと思います。
まぁこんな凝った変態ユニットは今後どこからも販売されないでしょうから、きっと孫子の世代まで残せるものだと思います。(自画自賛、(^_^; )
PPかつフルレンジ+ワンポイントTW構成、非常に魅力的なのでParcのフラグシップとして高くても細々と売ってほしいですね……国内で17㎝は全く売れないとのことで厳しいんでしょうけどね
sohms 様
>PPかつフルレンジ+ワンポイントTW構成、非常に魅力的なのでParcのフラグシップとして高くても細々と売ってほしいですね
この構成でパークのフラグシップとしては、ちょっと役不足かなぁと感じます。やはりフラグシップはC11~C13のようなプロジェクトF関連モデルになるかと・・・・。
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