10cmウッドコーン DCU-F127W  
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1.T.Y 様 (大阪府茨木市在住)

1)経緯
 当初、DCU−C131Wを推奨箱に入れて聴いておりました。
 しかし、股関節が痛くなって畳に座って聴くことができなくなり、
 机上で聴かざるを得なくなりました。

 必然的に箱の小さいものが必要になり、
 FOSTEXの10cm用の箱でP−1000を初めに選択。
 これである程度低音も欲しいと思いF0の低いユニットを探していると、
 DCU−F127Wを見つけ、代表が低域を頑張った、との言葉に惹かれ購入しました。

 FOSTEXの箱は色々ユニットを変えてもまあ良かったので、これに取り付け。
 以前試しに密閉で鳴らし、その時の低域を気に入っていたので、
 密閉(バスレフ穴を塞いだだけです)で使用としました。

 設計ソフトで計算してみると、Fc(キャビに入れた時の低域共振周波数)が70Hzで、
 Qが0.707でした。
 軸上10cmで測定しても低域側はほぼ計算通りでした。


 それで、これならLinkwitzTransform回路が使えると思い、
 低域を40Hzまで伸ばす設計で適用しました。

 回路ではハムを抑えられず、EqualizerAPOと言うソフトで
 DSPを使ってフィルターを構成しました。
 計測でもちゃんと伸びていました。


 ただ少し無理があるようで、吸音材を箱一杯くらいになるように軽く入れて微調しています。
 それでしばらく聴いていましたが、2Wayのようなすっきりした高音が欲しいと思い、
 好きなスピーカーのタンノイのようなチタン振動版でアルミホーンと出ていて似た音にならないか
 と思ってDaytonAudioのST603−4を試しに選びました。

 ネットワークはツイーター側のみコンデンサーでカット、
 クロスオーバー周波数は6KHz程度でレベルもまあまあになるよう、計測しながら0.33uFに決めました。

 F特は、低域側30Hz以下は家の外の雑音が入ってしまいました。
 高域が落ちているのはパワーアンプのF特によります。

 ホーンツイーターは6kHz以上のクロスが推奨されており、
 C1個でやると8kHz前後の盛り上がりは落とせなかったです。

 聴いた感じも悪くないのでこのままにしています。


2)所感
 パワーアンプはQuad405もどきで聴いています。
 タンノイのようにはいきませんでしたが、低域の量感は不足(これはムリ)ながら
 かなり満足な音で鳴っております。

 ジャズ、クラシック、歌謡曲などいい感じです。
 ここまで低域の延びているフルレンジをご提供いただき感謝です。