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1.F.H 様(神奈川県在住)
1 経緯
数年前にDCU−C171PPとDCP−N001を購入し自作のPARC Audio推奨キャビネット(厚さ21mmのベニヤ合板)で聴いてきました。
音には満足していましたが、DCU−C171PPがフルレンジに近いウーファーにアドオン的にトゥイーターを付けたのに対し、
DCU−C172PPは、ウーファー部にDCU−171PPを使い、トゥイーター部にDCU−T114Sを使うという本格的な2way構成になっていることから、
音質の向上を期待し今回の製作をすることにした次第です。
2 システム概要
キャビネットはウッドポケット様にPARC Audio推奨キャビネットをバーチ合板(厚さ21mm)で製作していただきました。
ネットワークは外付けとし、PARC Audio推奨ネットワークを自作しました。
使用した部品は、コイルはMUNDORF L140、コンデンサは、4.7μFがObbligato Gold Premium Caps 630VDC、
10μFがASC X335 400VDC、抵抗はDALE NS−10の並列接続でウーファー回路が1.6Ω、トゥイーター回路が5.8Ωの標準値
(ウーファー回路は0.5Ω〜1.6Ω、トゥイーター回路は5.0Ω〜6.3Ωの範囲で入れ換えて聴いてみましたが、
標準値がもっともバランスのとれた音でした)とし、配線材はモガミ電線2516を使用しました。
これらの部品を幅18cm長さ24cm厚さ12mmの木板に端子台とインシュロックタイにより取り付けました。
なお、木版にはゴム足を取り付けました。
3 使用環境
CDプレーヤー CEC TL51XZ
プリアンプ ROTEL RC1580
メインアンプ ROTEL RB1582
ケーブル
ラインケーブル Gotham GAC−2111
スピーカーケーブル Gotham SPK2x1.5mm
4 感想
聴く音楽はクラシック音楽のうち主に中世・ルネサンス・バロックと古典派の音楽です。
3月下旬に完成し1か月ほど聴いてきました。初めは少し硬い音でしたが現在は滑らかな音になっています。
DCU−C171PPとDCU−C172PPを比較試聴しての感想ですが(キャビネットの材質が異なりますが)、
どちらも音離れや音像定位が良く音がナチュラルなのは共通していますが、
DCU−C172PPの方が音のピラミッド的なバランスが良く安定感があります。
楽器の質感もより充実して表現され、音楽の実在感が向上しており、臨場感が豊かです。
三次元的な音響空間がより緻密に構成されており、音楽により深く浸ることができ時間の経つのを忘れさせてくれます。