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17.Jazzインハート様 (兵庫県在住) 

1) システム情報
 *スピーカーボックス :長岡式BS−10スリットバスレフ(昨日までF社FE103、10cmユニットが入っていました)
               スピーカー取り付け穴のみ広げただけで御社ユニットが取り付きました(ねじ穴位置同じ)

 *パワーアンプ : デジタルパワーアンプ(25W)

 *音源 : iPod、非圧縮音源及びMP3でパワーアンプへ直結、
       及び切り替えでCDプレーヤをパワーアンプへ直結

 *視聴位置 : スピーカー中心距離1.8m、視聴位置1.8mの正三角形の頂点


2)使用期間
 購入後、すぐの試聴


3)感想
 以上により、Jazz、ボーカル、インスツルーメントでの評価です。
 音量は最初からMAXです。(パワーアンプボリューム位置、午後3時)
 最初の印象は聞き疲れしな音、正にその通りでした。そうかと言って、高音や低音が抑えられてるわけでは無く、
 私の駄耳では高音/低音とも必要十分でした。
 特に低音(120〜80Hz位でしょうか)はF社ユニットと比較して驚くほど出ている印象です。
 (指定箱ならどんな感じになるのか興味があります)

 又、フルボリュームでもスピーカーが破綻しないのは本当にリッパ。各楽器の音離れは水準以上ですが、
 さすがに多くの楽器が混ざり合うユニゾンでの解像度は気になりました。
 又、音の厚みはあるのですが空間合成は視聴位置に大きく依存するものの、もう少し奥行き感があればと感じました。
 良かった点、もう少し頑張って欲しい点を記述しましたが、総合的にはF社ユニットからPARC Audioに交換して満足しています。

 又、視聴していて驚いた事の一つは、このスピーカーユニットはオーディオ装置の能力をもろに表しますね。
 再生装置のグレードアップが楽しくなるスピーカーユニットだと思いました。
 又、音楽ソースの良し悪しも分かり易いユニットだと思います。

 JBLでは何を聞いてもJBLですけど、このスピーカユニットでは録音の良し悪しがはっきり分かりました。
 例えば残響の多い録音は以前にも増して嫌らしく聞こえたし、
 良い演奏(CHARLIE HADEN "Now is the Hour"アルバム番号314 529 827-2)では(今までは再生が非常に難しい演奏だと思っていました)
 JBL 4343BWXで聞くよりこのスピーカーユニットで聞く方が楽しく聞けます。

 ただし別の演奏では、本物の音が表現されているか少し疑問がありました。
 ジョーヘンダーソンのテナーサックスはセルマーマーク6なんですが、このスピーカーの音はマーク6の音とはちょっと違う、
 もっと現代的なサックスの音のように聞こえました(私もマーク6を使っています。。。重箱の隅をつついているようですいません)


 *総合的には満足です。このblogが本当に役に立ちました。ユーザーの皆さんに感謝です。
  こうなるとサウンドがナチュラルなPPコーンとか、コアキシャルユニットが気になります。ああ!オーディオ地獄が待っているかも。。。

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 ここから追加レポートです。

 メーカー推奨箱での音質/音場比較です。ベンチマークとしてF社、FE103Eも用意しています。

A.PARC Audio 10cmウッドコーン(DCU-F121W)+メーカー推奨バスレフボックス
 (吸音材は圧縮ポリエステル)

B.DCU-F121W+BS-10長岡式スリットバスレフ(吸音材は雑フェルト)

C.F社FE103E(古いユニットなのでMade in Japanです)+BS-10


・音質overall A>B>C
 FE103Eはユニット自身が古いこともありますが、音量を上げると高音がうるさく感じます。
 それに引き換えDCU-F121Wは歪感の少ない伸びのある音質です。
 バスレフ箱で使う場合、DCU-F121Wの方が良い印象でした。

・音場overall A>C>B
 女性ボーカルはDCU-F121WがFE103Eより好印象でしたが、Jazz SAXはFE103Eが良かったように思います。
 全体的な音場は指定ボックスに入れたDCU-F121Wが一番良かったです。

・低音 overall B>A>C
 FE103Eはやはりバックロードホーンで真価を発揮するユニットかもしれません。
 BS-10を使う場合は周りの環境を利用して低音増強を図った方が良いと思います。
 一方、DCU-F121WをBS-10に入れた方が明らかに低音増強効果がありました。

 以上より以前、DCU-F121W+BS-10では音場が今一と評価しましたが、
 メーカー推奨バスレフボックスでは各楽器の立体感がBS-10よりも増強されました。
 一方、低音の出方はBS-10が優位で、この当りのバランスがスピーカボックスの設計の妙と言えるかもしれません。