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11.tanukine 様 (京都市在住)

   tanukine様は、現在PARC Audioのユニットを6モデルご使用中で、それぞれのユニットを
   比較試聴されてのコメントが非常に興味深く、他のユーザー様の参考にもなると思いますので、
   ちょっと異例ではありますが全モデル分を一緒に掲載いたします。 
                    
 1)BOX仕様                   
  *DCU-F131W、DCU-F131PP、DCU-131A
    ハセヒロ:MM161で、上記ユニットをとっかえひっかえ

  *DCU-F101W
    ミクセルCB150WD

  *DCU-F121W
    自作バスレフ MDF(W148 D198 H290)
             バッフルのみt18mm 以外t15mm
    ダクト:Φ21-75(+t)mm x2

  *DCU-F171P
    自作バスレフ W220 D260 H450
             フロントのみパイン集成材、以外MDF t21mm
    ダクト:Φ49 80mm

 2)使用 : F131W(2008年7月〜)
 
 3)使用感
  ウッドFの三兄弟を聞いていると、やはりウッド独自の世界があることが明確に解ります。
  同列に比較するのは無理がありますが、F131WとF121Wの音に比べるとF101Wはスケールが
  小さくなるというか、余裕のない感じがするのと、私には音が丸すぎると感じます。口径の違いが出る
  のでしょうか。
  とは言え、本来のシステムとは別に、自作PC−ONKYO SE-U33GX−TU-870(キット屋)−STAX SRD-7
  −SR-X Mark3のシステムに繋いで聞いておりますが。何かをしながら聞ける音ではあります。

  F131WとF121Wは箱が全く違いますが、それほどの違いを感じさせません。  
  F121Wの箱はDCK−F121W−Aにかなり近いサイズですが、ハセヒロMM−151をMM−161に
  アップグレードした際に余ったバッフルを再利用したもので、ダクトも手近にあったロールペーパーの芯材を
  流用しましたので、穴2つになりました。このバッフルはSSC塗装をしてあります。  

  13cmの3機種は今のところMM−161、1セットに付け替えながら聞いていますので中々、エージングが進みません。
  最初はMM−151で聞いていたのですが、3機種とも窮屈そうに音を出している気がして161にアップグレード
  したところ、のびのびとした鳴り方になりました。
  ウッド、アルミ、PPと材質が異なりますので、当然音質は異なりますが、性格は同じ傾向があると感じています。
  現時点では、ウッドが本領を発揮し始めたように思います。これが一番オールマイティに近いのではないかなと
  判断しています。
  スペース的には、どれか1機種に絞りたいところなのですが。
  PPコーンは、モーツアルトと器楽曲(ソナタ)にベストマッチングですし、
  アルミコーンは、ピアノやクラヴィアの音がとても良いと思っています。
  (以前にコメントしたと思いますが、あくまでアルミ13cmはフルレンジとして考えています)
  フルレンジでも、私の耳では高域不足にならないです。
  どちらも捨てきれない想いで、MM161を3セット並べないといけないのかなあなどと
  ぼんやり考えている今日この頃です。そんなスペース無いのですがねぇ。

  これは3機種共ですが、「ながら」が出来ません。
  たとえば、交響曲が2曲入ったCDで1曲目だけ聞くつもりが、聞き入ってしまって止めそこない、
  2曲目が始まってしまうことが度々で、またそれも止められなくて、結局全部を聞くことになってしまうのです。
  ゆえに、他の用が最近捗りません。

  本日、F171Pが届きましたので、早速箱に取り付けて音だしです。
  やはり、口径が大きくなるとゆとりのある音になると、改めて感じます。
  素材の違いによる音の性格は別にして、アルミの力強さでPPコーンが鳴っている感じです。
  初めは、少しまだ寝惚けてるかなァと思って聞いていましたが、2時間ほど続けていると
  ヴェートーベンのトリプルコンチェルト1楽章の途中で目覚めてきました。
  ヴァイオリンもチェロもピアノもすーっと前に出て、よりクリアになりました。でも、まだ変化がありそうですね。
  迷っていましたが、FE167Eはお役御免となるでしょう。そして、マルチは不要です。!

  現有のユニット(PARCですよ)は、外れなし、ストライクゾーンに入っていますが、
  F131Wが真ん中少し低め、F121Wはもう少し低め、F101Wは内角高め、F131PPは真ん中やや高め、
  F171Pはど真ん中と言うのが、私の現時点での評価です。因みに、F131Pも狙ってます。

  ここから追加レポートです。

  相変わらずF131Wの中低域の量感はすごいですが、中高域が締まってきました。
  オーケストラの金管が綺麗に広がります。
  テレマンやバッハ、ヴィバルディなどの合奏曲が良いですね。