こんばんは。
今日はDCS-W3に採用している高品位ピアノ塗装についてお話します。
最初に言っておきますが、はっきり言って私自身は塗装についてはあまり詳しくありません。そのため、今日の話は全て塗装ベンダー様にお伺いした話をそのまま掲載させていただきます。
今回塗装を依頼しているベンダー様は、国内大手ピアノメーカーの塗装もやられていた実力のあるところなので、数ある塗装ベンダー様の中では非常に優秀なところだと私は感じています。それに加えて、PARC Audioのような非常に数量の少ないものも嫌がらずに受けていただけるので、非常にありがたいところです。
今回工場を訪問させていただいた時も、細かい工夫や塗装ノウハウがつまった箇所がいろいろとありましたが、企業秘密から写真には撮れない箇所もあり、その辺はご容赦ください。
最初に使用している塗料についてですが、一般にピアノ仕上げと言っても各社いろいろな塗料を使っており、かなりバリエーションがあるようです。
一番安価なものはウレタン系の塗料を使ったもので、これは塗装後に磨いているのでピアノ塗装と言っているメーカーもあるようですが、厳密に言えばピアノ塗装というのはちょっと厳しいようです。ウレタン塗料は表面硬度があまり硬くないので、後で説明する各種磨き工程で強く磨くと塗装がはがれてしまうことがあるようで、こちらのベンダー様ではピアノ塗装用には使用していないとのことでした。
それ以外ではUV塗料という紫外線硬化タイプの塗料があり、これは紫外線投射の大型設備がいるものの、比較的安価にピアノ塗装ができるため、中級クラスには多く使われているようです。私のような素人には、これでも十分きれいに見えるのですが、プロの塗装職人さんに言わせればUV塗装は輝きに奥行きがなく、薄っぺらい感じがするんだよね、との事でした。塗装の世界も音と一緒で奥が深いようです。
今回DCS-W3で採用しているのは、ピアノ塗装の中でも最高級と言われる高品位ポリエステル塗料。これは表面硬度が非常に硬く、塗装直後は非常にザラザラなものの、磨けば磨くほど輝きが出てきて、プロいわく本当に奥行きのある感じになるんですよ、とのこと。当然、この塗料が一番仕上げるのに手間がかかるわけで、職人さんの腕の見せ所といった感じでしょうか。
さて塗料について簡単にお話したところで、次は肝心の製作工程についてです。
1.下塗り塗装(ポリサフェーサー)
DCS-W3はMDFを使用しているので、塗装をする前に下塗りをする必要
があります。ポリサフェーサーと言われる下塗り塗料は同じポリエステル
系を使用しており、6回繰り返し塗装を行います。
2.下塗り研磨工程
上塗り塗装を行う前に、サンドペーパーで軽い研磨を行います。
3.上塗り塗装
高品位ポリエステル系塗料を使い、7回繰り返し塗装を行います。
写真のように、1台1台ていねいに手造りで仕上げていきます。
4.上塗り研磨工程
5種類のサンドペーパーを使って、徐々に表面を研磨していきます。
最初は比較的粗い#320から始めて、最後は#1,000で仕上げます。
このペーパーを当てる力の調整は、手に伝わる感触を頼りに行っており、
まさに職人技といった感じです。
左が最終の#1000で仕上げたもの。右がその一つ手前の#800のもの。
私には、その差はほとんど認識できないくらいの差でした。
5.磨き工程(バフ)
サンドペーパーでかなりフラットになった表面を、バフ磨きと言う非常に
細かい磨き工程で更にフラットに磨いていきます。
バフ磨きは最初に写真のような大型のローラーで磨きを行います。
次に細部を小さなローラーで手作業でていねいに仕上げていきます。
この工程も正に手造りそのものといった感じです。
6.艶出し磨き工程
最後は、手作業で艶出しのための磨きを行います。ここまでくると、正に
鏡面といった感じになります。
ほんと鏡のように、きれいに写っていますね。
以上、合計で13回の塗装工程と8回の研磨および磨き工程で完成です。
ここの社長が最後におっしゃっていましたが、
「最近はピアノ塗装も多くのものが中国生産になってしまったので、安っぽいものが結構出回ってるよねぇ。でもうちは国内で少量でもまじめにじっくり作っていきたいんですよ。」
という言葉が非常に印象的でした。ほんとこういう昔からの匠の技のようなものはずっと残っていってほしいと心から思います。
では今日はこの辺で。
2008年09月22日(月)
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この記事へのコメント
Unknown
こう云うのに弱いんですよね~。
手の届きにくい価格なんですが、欲しくなりますね。
これは、効果抜群ではないでしょうか。音にも効果ありそうですし。
Unknown
tanukine様
そうなんですよね。私も塗装でここまで音が変わるとは思ってなかったので、かなり驚きました。でも外観だけの差なら商品化はしてなかったと思います。やっぱりスピーカーは音が出てなんぼですからねぇ。
でも考えようによっては、スピーカーユニットに比べてBOXの表面積は圧倒的に広いので、いくら振幅量が微量とは言え音質に影響が出ても不思議ではないかも知れませんね。
Unknown
これはすごい
すごすぎて参考になりません!
個人ではここまでは無理ですね~
ポリエステル塗料ですか?
ポリエステル塗料ですか?
これは素人にはハードルが高いですね、硬化剤を入れて硬化させるタイプですね。
色と粘度、硬化時間は塗料の生産工場と連携して作って貰っているはずですが硬化剤の量が気温でかなり変化するので職人さんがデーターを付けながら調整されてるのでしょうね。
道具の掃除にアセトンと言う溶剤を使わないといけませんし塗料と溶剤自体かなり臭いので、道具と材料がそろったとしても住宅地ではまず苦情がきて無理ですね!
しかし塗料は硬化するとガラス光沢があるので綺麗なはずですね、まいりました。
Unknown
倉田様
I.Y様
確かに今回のW3のピアノ塗装は一般の方にはかなりハードルが高いでしょうね。そうでないと、あの価格はお許しいただけないかと・・・。
Unknown
画像でみてもこれだけ綺麗なのですから、実物は見惚れてしまうほど綺麗なのでしょうね。
「これ欲しい!!!」という気持ちと、「自作を楽しみたいので我慢」という気持ちが毎日戦っている状態です。
ただ、既に13cmウッドコーンフルレンジユニットを購入済であり、更に本日会社帰りにコイズミ無線さんでDCU-T111Sも購入してきたので……。
とりあえず自作で行こうかなと考えています。
今年中には何とか完成させてユーザーコーナーに報告できる様がんばりたいと思っております。
私の環境(マンション住まい)では、臭いの弱い水性塗料のハケ塗りに限られてしまうので、光沢仕上げやピアノブラックなどはとてもできませんが…..。
素人なりに色々勉強して少しでも綺麗な仕上げができる様頑張ってみたいと思います。
Unknown
Y.Y様
DCU-T111Sご購入ありがとうございました。W3でなければダメなんて贅沢なことは申しません。(笑)
ユーザーレポート楽しみにお待ちしておりますね。
よろしくお願いいたします。
Unknown
YY様同様、私も水性ウレタンニスの刷毛塗りです。
未だに、綺麗に仕上がったためしが有りません。
特にMDFは悲惨です。
直接、音質に影響は無いでしょうが、少しは上達しても良さそうなのですが、どうしても斑が出てしまいます。
DCK-F101W-Aも見事な斑になりました。
どなたかご指導戴けないでしょうかね。
何か下塗りが必要なんでしょうか。
Unknown
tanukine様
MDFは塗料がしみ込んでしまうので、サフェーサーという下塗りが必要のようです。もし直接塗装をされていらっしゃるのであれば、ホームセンター等で下塗り塗料をお探しになられたらいかがでしょうか。
ただ塗装は本当に難しいですね。現在検討中のCタイプのキットも、発売するかどうかは微妙な感じになっています。どこまで品質を求めるかが本当に難しいところです。
おめでとうございます。
PARC 様
仕事が立て込んでおりまして、こちらにすっかり御無沙汰している間に……!
なんと13回の「ぬりぬり」ですか、う~ん。
私は、下塗り一回、中塗り7回(カラーの透明ニスをシンナーで薄め、徐々に濃度を上げながら、塗り→乾燥→研ぎ→塗りで7回)、仕上げ塗り1回まではやったことがありますが、これは完全に脱帽です。
この仕上げ、さる国産高級車の本木目パネル塗装の方法をヒントに自分で考えてやったのですが、すでに20年近く、高温多湿の場所でツヤも滑らかさもびくともせずにいるのですが、やはりプロの技というのは桁外れですね。
ともかく新発売、おめでとうございます。
Unknown
GX333+25様
コメントありがとうございます。
私自身も13回はちょっとやりすぎかなぁとも感じましたが、やっぱり凝り性の私としては欲が出てきまして・・・・。
塗装ベンダー様も私のリクエストに気持ちよく応えていただき、本当に感謝感謝です。
Unknown
有難う御座いました。
下塗り用の塗料を探してみます。
F101W-Aは手遅れですが、音のほうはミクセルと聞き比べてみます。
F121Wも作り変えようかなァ。
Unknown
tanukine様
私も偉そうなことは言えないのですが、ホームセンター等で下塗り塗料は販売されているようですよ。MDF自体は一般的な材料なので、一度お店の方に聞いてみるのも良いかも知れませんね。
ミクセル様のものは私は聴いたことがないので、非常に興味がありますね。また是非レポートをしていただけるとうれしいです。
下塗り材
PARC 様・taukine 様
ちょっと横から口をはさみますね。
今、中国にいるので確認できないのですが、ホームセンターに行くと、「サーフェイサー」という名前で販売されていると記憶しています。
ただし、下地がプラスティックか金属か、それとも木材か、また、塗料が水性か油性かで細かく分かれていますので、お使いの塗料をよく確かめ、サーフェイサーの取り扱い説明もよく見て、お使いの塗料が×になっていないかどうか確かめた方がいいです。
それから、これは屋根塗りの屋外用水性塗料用だったので、スピーカーの場合にあてはまるかどうかわかりませんが、有機溶媒とは違った臭い匂いに閉口した記憶があります。
それにしても、現在中国滞在中ですが、当地の大きな電気屋さんにも物価水準を加味した通貨換算でそれなりの値段のスピーカーがそれらしき塗装で置いてありますが、とうていこんな仕上げとは程遠い、としかいいようがありません。
消費者も生産者も販売者も、みんなで大切に盛り立てていきたいものですね。
Unknown
GX333+23様
下塗りですがサーフェイサーとポリサフェーサーは同系統と考えてよろしいのでしょうか?
高品位ポリエステル系塗料というのも使ったこと無いな、ホームセンターでおいてるのかな?
Unknown
倉田様
下塗り塗料ですが、その呼称は英語の「表面」を表すsurfaceからきているsurfacerというのが正解のようです。これを日本語でどう表記するかですが、サーフェーサとかサフェーサーとかいろいろあるようで、基本的には同じものを示しているのではないでしょうか。おそらくポリサフェーサーのポリは、単純にポリエステルのポリだと思います。
http://eow.alc.co.jp/surfacer/UTF-8/?ref=sa
サーフェイサー
サーフェイサーは有機溶剤気発形のものなら、カーショップ(オートバックス)など、に売ってますよ!FRP用ですが!
硬化剤混入形のポリサーフェーサーは匂いが臭すぎるし、硬化時間のテストなどをしないといけないので一般向きではないょうな気がいたします。
それよりMDFならば硝酸繊維素、(ニトロセルロース)を原料とするクリアラッカー(大きな塗料店で小売してくれます。
をシンナーで薄めて十分しみこませた方が 、音響的にはいいらしいですよ、その後で黒のアクリルラッカーを塗り重ねてサンドペーパーで番手を細かくしながら水伽をしてコンパウンドで磨けばなんとかさまになると思います。
手作りスピーカーではこの辺が限界かなとか思います。
まあW3をかうのがベストではないでしょうか?
プロ×プロ
匠が匠の技に託す作品。その魂の結晶が新たな感動の心を生み出していく。これ以上の贅というものがあるでしょうか。否、有り難いことです。
Unknown
ネットで色々調べていたらこんなものを見つけました。
http://direct.ips.co.jp/avenue/craft/audio/speaker.cfm
PARC Audioさんのコピー品でしょうか?
Unknown
Y.Yさん
それはELEKITさんの企画商品ですね。ユニットはPARCの名が入った製品ではありませんが、コピー品という訳ではありません。
この製品については、前にもコメント欄で話題が出ましたが他社が関わることなので、社長さんはブログではなかなかコメントしづらい事と思います。
しかし直接ならば、こんな話やあんな話、現在企画中製品のぶっちゃけ話など聞き放題です(おいおい)。というわけで、PARC Audioが出展する10/4,5の真空管オーディオフェアへ是非どうぞ(笑)
Unknown
PARC様I.Y様お返事ありがとうございます。
アクリルラッカーで調べてみますね。
スピーカーは塗装が一番難しいとおもうこのごろです^^;
Unknown
I.Y様
貴重な情報ありがとうございました。塗装についての情報交換をブログでもっと簡単にできるようにした方がいいかも知れませんね。
Unknown
M田様
匠とはもったいないお言葉、ありがとうございます。齢だけは匠と言われてもいいような年齢になりました。(笑)
Unknown
通りすがり様
貴重なフォローありがとうございます。助かりました。
Y.Y様
通りすがり様がご指摘のように、私からなかなかコメントがしずらいところです。お察しください。(^^;
ブログやホームページでは言えないことも、イベントなんかではついつい・・・なんてこともあるかも知れませんので、是非真空管オーディオフェアにもご来場いただければ幸いです。
うろ覚えなのですが。
倉田 様
ポリサーフェイサーというのは知らなかったのですが、お話から聞くかぎり、樹脂(モノマー)に硬化剤を添加して硬化させる、簡単に言えば、表面にプラスティック膜を形成させることと理解してよさそうです。
同様のものとしては、手芸用の樹脂や、比較的身近なところではエポキシ接着剤があります。しかし、この種のものには2点ばかり注意する必要があります。
まず、温度に依存すること。つまり、モノマーを重合させる化学反応ですから、おおざっぱに言って、艦橋温度が10度上がると反応速度は2倍、つまり硬化時間は2分の1になります。したがって、エポキシ樹脂接着剤などに書いてある硬化時間は、摂氏20度とか摂氏25度とか注記してあるはずです(これを逆に利用すれば、急速硬化させるときには、ドライヤーで暖めるというテがあります)。これはコンクリートも同じです。
第二に、樹脂と硬化剤の比率が厳密に規定されていること。市販されているエポキシ樹脂接着剤などは、おそらくこの条件がかなり緩和されているものと思います(でなければ使い物になりません)。この点、コンクリートが、いわゆる「シャブコン」と隠語で呼ばれる水で薄めたコンクリートでもちゃんと固まってしまうのと違います。
したがって、W3で使われているような、プラスティック膜を表面で形成して仕上げるようなタイプは、こういったプロの方でないと厳しいのではないでしょうか。実際、ホームセンターなどでは、アクリル系が一般的で、屋外、たとえば屋根などになるともっと強固な塗膜を作るために、簡単に言えば「濃厚油絵の具」みたいなのがカン入りで売られているほかは、ほとんどが水性またはアクリル系だと思います。
なお、うろ覚えですが、私も下塗りはラッカーを使ったと思います。というのも、木材とはセルロース、つまり直鎖型のブドウ糖高分子体を主成分としますから、その水酸基(-OH)を硝酸基(-NO3)で置き換えたニトロセルロースが木材とのなじみがよいわけです。
しかし、ニトロセルロースという爆薬を、これまた可燃物である有機溶媒で溶かしたのがラッカーですから、くれぐれも火気には御注意ください。特に愛煙家の方は、くわえ煙草でなどということをやると「火だるま」確実ですから御注意を。
なお、もう一つ、下塗りの前には「下地調整」という作業も必要です。たとえば、ベニヤ板のように表面が多孔質の場合、砥粉で「目止め」をするとか、さらにその前にサンドペーパーがけをしておくとかいったことです。一方、米松合板の場合は必ず松脂がのっていますから、これを取り除くことも必要になります。ごく簡単に棚板などに使うためにニス塗りするくらいだったら、私はアルコールをスプレーして何度か拭き取る、くらいで済ませましたが、スピーカーのエンクロージュアとなると、そうはいかないでしょうね。
御参考になれば幸いです。
Unknown
GX333+25様 詳しい説明をありがとうございます。
ポリサーフェイサーは、ちょっと扱いが難しそうですね~
でも、このぴかぴか塗装は惹かれます~一度は挑戦してみたいです。
Unknown
話がどんどんハイレベルになっていくので、置いてきぼりの感じですが、ラッカーの上に水性塗料は乗るのでしょうか?
水性塗料とラッカー
taukine 様
スピーカー作りの匠が主宰して、皆様、スピーカー作りの名人・達人超級の方々ばかりのところで、うろ覚えの話です。どうかDIYのお店で確認してくださいね。
とにかく、今、ちょっとしたホームセンターでも目眩いがするほど沢山の種類の塗料があって、中には水性ラッカーなどというものまであったと記憶します。
いわゆる水性塗料というのは、水性エマルジョンといって、流動性をもつコロイド(ゾル)状態の顔料とおおざっぱにいっていいものですが、成分は当然各メーカーの競い合うところで、いろいろなもの(その中には結着剤として、糊のようなものも入っているかも知れません)が入っていますから、アクリルラッカーの上にも乗せようと思えば乗せられるでしょう(たぶん)。
ただし、そういう塗り方では、おそらく耐久性に問題が生じ、最悪の場合、塗膜片が大切なスピーカーユニットに悪さをする、といったことが考えられます。
ですから、I.Y.様がおっしゃるとおり、
>それよりMDFならば硝酸繊維素、(ニトロセルロ
>ース)を原料とするクリアラッカー(大きな塗料店
>で小売してくれます。
>をシンナーで薄めて十分しみこませた方が 、音響
>的にはいいらしいですよ、その後で黒のアクリルラ
>ッカーを塗り重ねてサンドペーパーで番手を細かく
>しながら水伽をしてコンパウンドで磨けばなんとか
>さまになると思います。
>手作りスピーカーではこの辺が限界かなとか思いま
>す。
というのが無難だと私も思います。私の7回塗りも基本的に同じ方法です。ただ、板に色をつけたかったので、最初はうんと薄めて(1:10くらいだったかな?)、そこから徐々に濃くして、最後に仕上げ塗り+バフがけ、という形にもっていきました。最初は木材への含浸、徐々に塗膜を基礎として色づけから仕上げ、ということでしょうか。
しかし、油性塗料を使いましたから、換気には気をつけていましたが、終わり頃には「有機溶媒漬け」でヤバい、と思ったものでした。それでも、W3には足元にはとても及びませんが、素人の手作りにしては結構きれいなツヤと輝きが出ましたし、塗膜も丈夫です。
最近の薄め液には酢酸エチルやトルエンは入っていないと思いますが、有機溶媒というのは油を溶かすわけですから、吸い込むと血液から脳(=脂質の塊)に溶け込んでヤバいことになるのには変わりません(荒っぽい言い方をすれば、麻酔みたいなもんです)。
なお、もう一つ、アクリルラッカーやアクリル系塗料の場合、特にスプレーでは溶媒としてDME(ジメチルエーテル)を使ったものが多かった、と記憶していますが、これまた引火点が低く、爆発的に燃える物質ですから、特にスプレーで使用する場合、火気・火花には十分注意してください(現に、スプレー缶に「強燃性」と書いてあるものが多かったような)。
たしか、TVで実際にスプレー噴出中の塗料にライターで火をつけたら、マジに火炎放射機状態だったのにびっくりしたことがありますので、どうか御用心を。
皆さん悩んでますね?
「tanuk ine)様
ラッカーはアクリル樹脂を溶剤に溶かしたスプレー缶でホームセンターやカー用品屋さんで売ってますね!
当然油性です。
乾燥は溶剤が蒸発して樹脂の分子が結合して硬化します。
それでウレタン系の水性塗料はどういう素性かと申しますと、エマルジョン(乳化)と言いまして油性の樹脂と水を攪拌しましてマヨネーズのような状態にし水分の蒸発で樹脂の分子を結合させて硬化します。
つまり油性、水性、両方の性格を合わせ持つのでラッカー塗装の上にちやんと定着しますよ。
でもラッカー塗装の上にどうして水性塗料を塗るのかの意味が少し解りません?
生意気言ってすみません。
「GX333+25」様
博識ですね!感心いたしました。
貴殿のおっしゃるとうりで、硬化剤投入型のポリエステル樹脂で、MDFの上に1層皮膜を作って塗り固め、それを磨くと言う形ではないかと思います。
エポキシ樹脂の話も出ましたがエポキシの場合当然2液混合型ですね、塗装に使うような低粘度にしてしまうと硬化時間が下がるので、私どもは50度の釜に入れて固めてました、釜といいましても温度調節のできる巨大な物ですが!
話は変わりますが、このようにユーザーが情報交換できる場を設けてくれた代表には本当に感謝、感謝、ですね。
Unknown
I.Y様
ラッカー塗装の上に水性塗料を塗りたい訳ではなく、水性塗装の下地に何をするのが良いのか、と言うのが本来の趣旨でした。
油性のほうが良いのは承知しているのですが、環境的に問題があるので、水性を選択しています。
私自身も臭いが嫌なので、専ら水性ニスを愛用?しているのですが、MDFの場合は特に斑が抑えられません。
と言うところで、お知恵を拝借したかったのですが、思わぬ方向へ盛り上がっていったので、正直途方に暮れているところです。
tanukine様
「tanukine」様
失礼しました。
水性塗料の下地剤はシーラー(下塗剤)といいまして水性のものがホームセンターに何種類か置いあると思います。
お近くに大きな塗料店があり業務用を少し小売してくれる所があればいいのですが!
その中からMDFに向くものを探せば良いと思います。
同義語にプライマーがあります、つまり新建材などの水分をはじく材質の物に塗料を定着させるのが目的です。
ですのでサーフェーサーは塗料が染み込まないための目止め剤、シーラは逆に塗装しにくいものに塗装するための定着剤と考えてもらえばいいと思います。
私の個人的見解で恐縮ですがMDFのように十分に水分を吸い込む素材の場合、樹脂がしつかり食い込むので下塗り剤はいらないと思います。
しかしMDFの場合に班が出るということですので、
透明の水性シーラを薄めて数回塗りまして耐水紙やすりで表面を整えてから水性ウレタン塗装と言うのはいかがなものでしょうか?
つたない知識で申し訳ありません。
サーフェーサーは目止めと発色を良くするのが目的ですのでグレーか白しかなかったと思います。
Unknown
I.Y様
ご丁寧な説明を有難う御座います。
おかげで、飲み込めてきました。
次回は何とか容になるものを作りたいと思います。
今回のDCK-F101W-AはPARCバッチを
気が引けて貼れないでおりますので、胸を張って?
貼れるものを作りたいものです。
そういうことでしたか……。
taukine 様
「環境に優しく」と、そこまでお考えの上でのことでしたか――私は、水性塗料を使ったときに、伸びが悪い割に、ハケから垂れるしずくの処理に追われて困った経験から、水性塗料はあまり使わずにきましたので、これ以上はなんとも申し上げられません。おそらく、I.Y.様の方法が一番だろうと思いますが、慎んでおきます。
でも、皆さん素晴らしいですよ。taukine 様も、あれだけたくさんのハコを実際にお作りになっていらっしゃるわけで、私みたいなぶきっちょとは、もうここで天と地ほども違います。正直、心底うらやましく、すばらしいことだと思います。
Unknown
ワッ!
何かすごいことになってますね。(笑)
塗装に関して素人の私も既に置いてきぼりの感じになりつつありますが、皆さんへの有効な情報交換になっているようですので、それはそれでOKかなぁなんて感じています。(^^;
どこかの掲示板のようになっちゃうと困りますが、ここに集まってきていただいている方はたぶんPARC Audioのファン(そう信じたい)の方たちでしょうから、そんな野暮なことにはならないと安心しています。
はい、そのとおりですっ!(^^ゞ
PARC 様
なんだか、文字どおり「炎上」させてしまっている張本人のようで、バツの悪い思いをしていますが……
>どこかの掲示板のようになっちゃうと困りますが、
>ここに集まってきていただいている方はたぶん
>PARC Audioのファン(そう信じたい)の方たちでし
>ょうから、そんな野暮なことにはならないと安心し
>ています。
そりゃあもう、ユニットを見てどきっ、そして遂にW3を見て……。
「W3に魅せられし者」より
Unknown
GX333+25様
環境と言っても、「近隣への影響」程度のつもりです。
大それた思想は持ち合わせておりません。
汗顔の至り。(大汗)
Unknown
塗装、悩みますよね。
MDFの塗装はなぜかネットではなかなか情報がなくて、僕どうやっていいものかかなり参りました。
ここのお店のHPを参考にしたり。
http://ohhashi.net/shop/index.html
塗装についてはぜひ知識と気力のある方にまとめてもらえると有難いものです。
Unknown
GX333+25様
炎上なんて毛頭思ってないので、安心してください。ただちょっと話のレベルが高くなり過ぎて、私を含めついていけてない方がいらっしゃるかなぁとも・・・。(^^;
この辺は、ほんとどこまでのレベルにするかは難しいところですね。
Unknown
さすらいのあめおとこ様
確かにスピーカーBOXにとって非常に重要な塗装について、あまり細かく語られているところはあまり無いですね。そういう意味では、少しはこのブログもそういう場所を提供できたということで良かったのかも知れません。
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