P11


11.shyachi 様

 1)エンクロージャ
4.8Lバスレフ 前面角型ポート 22×22×120[mm]
今回インターンシップでとある企業様にお世話になりまして、その課題として製作したものです。
高度な機械加工(MC)が可能ということで、素材にアルミニウムを選択しました。
製作中の写真は処々の理由で載せられませんが、基本的にMCでの切削加工です。
幾つか参考書を見て設計しましたが、結果的に推奨箱とほぼ同じ寸法となりました。
数少ない相違点は、板厚15mmのアルミを使用していることと、内部にリブを設けていること、
分解組み立てができる、そしてポートの奥に穴を開けて擬似的に可変長としたことです。
完成したエンクロージャは単体で6kgあり、強固な作りとしました。
ちなみにインシュレータも自作しました。

2)製作
2009年8月28日完成

3)感想
完成直後に吸音材なし、ポート調整なし(90〜100mm位)、インシュレータも無しの状態で試聴しました。
アルミ独特の鳴きが入るのだろうと覚悟していたのですが、重量のおかげでそんなことは全くありませんでした。
少々高音がうるさく感じられましたが、張りのある中音域、歯切れのよい音で、社員の方にも好評でした。

帰宅後、改めて聞いてみたところ、低音がかなり弱く感じました。
恐らく、自前のアンプがM社の入門機なのが原因です。(視聴時はS社の超高級機でした)
アンプの違いがここまでくっきり出てしまうのもユニットの素性の良さでしょうか(苦笑)。

しかしながら中音域が妙にうるさかったので、貴社のウール吸音材を入れてみたところ、
非常に素直な音になりました。インシュレータも装備してみたところ、音の輪郭がはっきりしました。
ただ、聴くソースによっては高音がきつすぎるのでサランネットをつけようか思案中です。

映画視聴もしてみました。見たのはポニョとイノセンスです。
低音不足を補うためにO社のサブウーハーを使用しました。
これが良い意味で想像を大きく裏切ってくれました。低音が遅れることがなく、一体感があります。
言われなければサブウーハーを使っていることに気付かないです。

和室の6畳間で60cmほどしかスピーカー間の距離がとれないのですが、その倍近いサラウンド感です。
人物の声は鮮明に聴こえ、ありとあらゆる音がリアルです。
現在、P社の酒樽スピーカーをどうしようか思案中です^^;