P14


14.T.N 様 (千葉市在住)
 TW:DCU-T113Sと共に、3種類の13cmウーファーを使っての比較レポートです。


(1) スピーカー型式
 2WAY リアバスレフ

(2) 使用ユニット
 ツイーター  DCU-T113S
 ウーファー  DCU-131A or F131W or F131PP

(3) エンクロージャー
 外形 :180mm(W)×309mm最大(H)×243mm最大(D)
 材料 :フィンランドバーチ t=18mm(フロントバッフル)、
     スーパーシナアピトン t=15mm(フロントバッフル以外)
 内容量 :約7L (ポート、ユニット、吸音材が占める容積を除く)
 重量 : 約4.5kg (ユニット込み)
 ポート: 塩ビ管(VP)、φ40mm(内径)×140mm(開口部のR=9mmを含む)
 吸音材 :シンサレート #215、t=10mm 背面下半分、片側面下半分、上面
 塗料下地 :微粉末との粉(白)+水性ポアステイン(白)
 塗料    :水性ウレタンニス(クリア、つや消しクリア)
 内部配線 :OFC 1.25sq

(4) クロスオーバー
 周波数 3.4kHz
 スロープ -24dB/oct(アクティブフィルタ)

(5) ケーブル
 ツイーター用 CANARE 4S6 2m
 ウーファー用 CANARE 4S8 2m

(6) 使用環境等
 部屋 6畳洋間(寝室)
 機材 ・セレクタ&アッテネーター  : 自作 (半導体、ゲイン -6.2dB〜-36dB、-∞dB)
    ・アクティブフィルタ&パワーアンプ : 自作 (半導体、約7.5W@6Ω×4CH)
    ・CDプレーヤー : marantz CD6003

(7) 経緯
 小型でしっかりとした低音と超高音域までの再生を目指し、DCU-131AとDCU-T113Sとの
 組合わせを想定してエンクロージャーを設計、製作しました。

 特徴は、定在波の影響を少なくするために前後・上下の平行面を無くしました。また、フロント
 バッフルを傾斜させていることでウーファーとツイーターの位相差の解消を試みました。

 塗装には、小さな娘が舐めても問題がない水性ウレタンニスを選び、数日掛けてじっくり乾燥。

 ネットワークは、当初パッシブで2.5kHz -12dB/octを使用していましたが、ボーカル(サ行)が多少
 きつく聴こえたため、-24dB/octのアクティブフィルタ内蔵4CHパワーアンプを製作し、アンプと
 スピーカー間をコイル・コンデンサーなしで直結できるようにしました。
 この効果は大きく、低音の量感が増えボーカルのきつさも無くなりました。

 スピーカーにはDC電圧が印加されないよう対策済み。
 代表から「DCを入れた時のスピーカーは電気コンロ状態のため危険なので絶対にやめるように」
 と指摘されてしまいました。


(8)感想
 今回製作したエンクロージャーを使って、手持ちのユニットをひっかえとっかえして聴いた感想です。

@DCU-131A + T113S
 この組合わせが一番気に入っています。
 しっかりとした低音ときれいな金属音が魅力的です。アルミコーンなので見た目からはきつい
 高音をイメージしてしまうのですが、出てくる優しい音とのギャップに驚かされます。

 分解能が高く、楽器の音がくっきり分かれて聴こえます。ピアノ曲は最高で同じ曲を繰り返し
 何度聴いても飽きが来ません。

ADCU-F131W + T113S
 もっとも低音の量感を感じられる組合せです。低音が出るがゆえにポートノイズ゙が出やすい
 ことを代表から教えていただきました。6月29日に代表のブログ゙へUPしていただいた内容です。
 弦楽器・ボーカルはとても聴きやすく、小さな音量でBGM的に聴くのにはもってこいです。

BDCU-F131PP + T113S
 ツイーターとのつながりがとてもよく、バランスも良好。どんな曲でもそつなくこなす優等生です。
 ただ、今回作成したエンクロージャーでは容量が小さいのでしょうか、低音の量感が物足りないです。
 音量を上げれば全く問題ないのですが。。。

 アルミウーファーがとても気に入ってしまいました。今度は171Aを手に入れてサブウーファーにチャレンジ
 したいと思っています。