P8


8.R.S 様 (新潟県三条市在住)    

 1)システム概要 
  ビクターJS-4(ジャンク品)を流用。
  その後、オンキョーD-500U(ジャンク品)を流用。

 2)購入2日目〜

 3)感想
  ハセヒロさんからスピーカーユニットDCU-F171Pを購入し、まだ購入2日目でとりあえず箱はビクターJS-4
  というジャンク品を使っています。エージング中ですが、いずれ正式な箱に入れようと思っています。

  以前から、2A3シングルに合うフルレンジスピーカーを探していましたが、それにピッタリのスピーカーが
  あったという印象を持っています。こんな箱で低域がでないのですが、それでもボーカルのニュアンスを良く
  伝えているのがわかります。いずれ正式な箱に入れて視聴しご連絡差し上げたいと考えています。

  ブログでビクターにお勤めであった時代の雰囲気がよく伝わってきて懐かしく思いました。
  実は、DCU-F171Pの左隣のスピーカーがビクターのJS-150です。
  20cm2ウエイですので、アルテックの409でも入れてみようかとジャンク品を買ったのですが、
  これがとても良く鳴るのでビックリしました。おそらくSX-3と同時期の製品と思いますが、SX-3は半導体のアンプを
  前提として、JS-150は真空管アンプ(それも2A3シングルあたり)を前提にして開発されたものではないでしょうか。
  学生時代(40年前)に最初に買ったフルレンジがパイオニアのPE-16でした。
  それにトリオのプリメインKA2002を組み合わせたのを覚えていますが、音の印象はあまり良くありませんでした。
  今にして思えば6CA7の三結シングルあたりをつなげば成功したのではないかと思いますが、
  当時はそんな真空管アンプの存在もよく知りませんでした。あれから40年経過して、2A3シングルが良くできたので、
  それに組み合わせるフルレンジを探していましたが、それが代表の作品でした。

  この2A3シングルはよくできたと自信があるのですが、左端のスピーカー、タンノイのオクスフォード
  (イートンと外観が似ていますが、同軸ではない2ウエイです)を鳴らすとプシュプルの7581アンプにかないません。
  直熱管独特のスカッとした高域が気に入っているので、それに合うスピーカーを探していましたが、
  偶然にもJS-150がピッタリだったのです。
  それにDCU-F171Pがどれだけ肉薄するか、今後の展開が楽しみです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ここから箱を変えてのレポートです。

 シミュレーションでやってみて40Lは苦しそうなので方針を変更して、推奨バスレフ箱に近い寸法のものを買ってきました。
 オンキョーD-500Uのジャンク品で5000円でした。この製品、エッジが経年変化でボロボロになるのが早いようです。
 HARD OFFのジャンクコーナーで買い求めました。ここに仕様があります。
 この頃(1980年代)バスレフのダクトを背面に設置するのが流行っていたようですが、D-500Uは背面にバックロードの
 出口があり、注目していました。
 
 早速、このボックスにF171Pを取りつけてみました。なかなかいいでしょう。
 それはともかく、D-500Uは18cmウーファーなので、つなぎに集成材をホームセンターで切ってもらいました。

 さて、その音ですが、これは文句なし、私の求めていた音でした。2A3シングルを鳴らすフルレンジスピーカーです。
 ああ、フルレンジってこういう音なんだなと感心しながら聴き続けています。
 音楽が楽しくなる。演奏の表情が豊かになる。生命感があって、演奏家の気迫が伝わってきます。
 ビバルデイの「四季」は実は今まで退屈で最後まで聴いたことがなかったのですが、今回は演奏に引き込まれて
 最後まで聴きました(イムジチ合奏団・アーヨ盤)

 感想は「オーデイオはフルレンジに始まりフルレンジに終わる」でした。
 「フルレンジに終わる」ということは、やっと音を気にせず、音楽が聴けるということです。
 待望の6半スピーカーユニットをありがとうございました。