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8.R.S 様 (新潟県三条市在住)  追加実験レポート  

 1)システム概要 
  ビクターJS-4(ジャンク品)を流用。
  その後、オンキョーD-500U(ジャンク品)を流用。

 2)購入後2週間

 3)感想
  いよいよツイーターをはずして、バスレフのダクトを付けまして逆さにしました。
  背面のバックロードの出口は塞ぎました。結局、この推奨箱に近い形が最も良い結果が得られました。
  他のスピーカーはステージから取り去ってDCU−F171Pのみとなりました。
  空間が広くなると音もよくなります。これでメインシステム完成となりました。

  DCU−F171Pの箱の完成度が高くなると、ビクターJS−150の反応の鈍さが気になり始めました。
  これはタンノイと同様で箱鳴りを利用したスピーカーの特徴と思います。
  DCU−F171Pは非常に反応の素早いユニットです。
  ヴァイオリンを聴いてもよくこれだけ多彩な音が入っていたものだと感心しました。
  当分、この形で鳴らしこみます。



  その後、実験をやってみました。昨日のバスレフでの結果は吸音材の追加が含まれていましたので、
  本日、改めて、吸音材を追加した同じ条件で前面バスレフか背面バックロードか、比較してみました。
  ダクトはタオルを突っ込んで塞ぎました。結果としては背面バックロードが雰囲気があっていいです。
  背面の壁に当たって、音が部屋全体に広がる感じです。切り替えた時はやや賑やかかなと思いましたが、
  慣れるとこちらの方が低音も量感があっていいようです。
  このオンキョーD-500Uのエンクロジャーの設計意図もわかったような気がしました。

  それとDCU-F171Pユニットの低音の力です。D-500Uは吸音材は申し訳程度にしか入ってなかったのですが、
  そこにDCU-F171Pユニットを入れると、低音が唸って収拾がつきませんでした。吸音材増量で決着しました。
  学生時代、パイオニアのフルレンジPE-16を買って、材木屋から集成材を買ってきてバスレフ箱を作った記憶が
  あるのですが、そんな昔を思い出しながらの日曜大工でした。

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  その後DCU−C171Pもいろいろとトライしてみました。バスレフ・音響迷路等、最終的に添付した竹中氏考案の
  スパイラルホーンスピーカーとなりました。
  この竹中氏のホームページで勉強したのですが、実際にオンキョーD−500Uの箱にφ75x180Lのスパイラルホーン
  を取りつけて、低音が見違えるほど良くなりました。これでフルレンジ一発でメインシステムとなりました。
  この考案はバスレフの改良のように見えますが、バックロードのようにも思えます。

  スピーカー工作とは、スピーカーユニットを買ってきて、その住まいをあれこれ作ってみたり、独居(フルレンジ)か、
  同居(2ウエイ)を決めることなのですね。
  結局、住まいは35年前建造の中古住宅(箱)に決まりましたが、板厚15mmは振動に弱く、
  補強材を入れ箱鳴りを止めました。
  内容積は30Lほどです。内部に大きなダクトが付いていますが、スパイラルホーン(φ100x315L)です。

  上部のベリリュームツイータはNS590から部品取りしたものですが、3000Hzの6dBのクロスオーバーで
  2ウエイも実験してみました。結果として、フルレンジで十分高域が出ているのがよくわかりました。
  フルレンジの方が中域の雰囲気がよく、これで決まりです。
  ただ、合唱での高域が苦しいのですが、エージングを待ってみます。
  購入してから一か月ほどになりますが、メインシステムとして長く付き合っていきたいと思います。