こんばんは。
今日はカーオーディオ用スピーカーの続編です。実は前回のエントリーがきいたのか、今までお取引がなかったカーオーディオ系の販売店様から今週ご注文をいただき、ちょっと驚きました。カーオーディオ用って、やっぱり潜在需要があるのかも知れませんねぇ。また実際にカー用として実装されたユーザーからの貴重なレポートもいただいており、これからもPARC Audioのユニットを無謀にもカー用として使われる方が増えてくるかも知れませんね。(笑)
さて本題ですが、前回書いた3つの特徴の中でちょっと補足がありました。4つ目としてもいいくらいなのですが、カーオーディオではその設置スペースの制限から、ホーム用に比べて圧倒的にコアキシャル系のものが多いということです。特に最も売れ筋の価格帯ではほとんどがコアキシャル系と言っても過言ではありません。ただホーム用が音像定位重視等の純粋に音質対策としてコアキシャルを採用するのと比べると、カー用はどちらかというといかに1つのスペースの中に多くのユニットを詰め込むかという少し低次元の発想が垣間見られます。これはいまだにカー用スピーカーのメインの価格帯では、ユニットが多く付いてなんぼというような変な流れが強くあるためです。
実際メインの汎用モデル価格帯での商品企画では、先ず最優先でデザインから決めていくというのが実状ではないかと思います。ユニット設計者から言わせてもらえれば、同じ価格内で沢山のユニットとそれにまつわる飾りパーツを付属することと、一つもしくは多くても2つのユニットで音質重視でまとめるのではどちらが音質的にまともになるかは言うまでもないことです。特に多くのユニットや飾りパーツを付けることはメインのユニットの振動板を大きく邪魔することにもなるので、実際は同軸の良さよりも弊害の方が多いのではと私自身は考えていました。だって、4wayなんかのモデルだと、前から見てほとんどメインの振動板が見えなかったりします。こんなんで、いい音出るわけねぇだろ~!って
でも、実際そんな一見質素な音質重視モデルを出してもメインの価格対ではあまり売れないのですよね。これが。まぁそんな偉そうなことを言っている私自身も、スピーカーのことなんか全く知らない若いころはとにかくユニットがいっぱい付いているスピーカーが高級だなんて思ってましたが・・・。(反省)
ではカー用でまともなスピーカーは無いのか? と言えば答えはNoです。実際、海外製のメジャーなスピーカーではあまりユニット満載みたいなモデルは多くなく、コアキシャルでもせいぜい2wayどまりで、正攻法のセパレート型(ウーファーとトゥイーターが別体になっているもの)を多く発売したりしています。実はソニー時代、私が最も注力したのもこのエリアで、それは逆の言い方をすればそれまでのソニーが最も弱かった部分の補強ということでもあったわけです。もちろん、コアキシャル系でも設計者が意識を持って音質対策をしっかりやれば良いものは出来るので、コアキシャル系が全くNGということでは決してありませんので、その点は誤解しないでくださいね。
でもって、皆さんの最大の関心事であるカーオーディオ用の音作りは?ってことですが、私の結論としてはカー用だからと言って音質的に特別な音作りは必要ないということです。要は、いいユニットは音質に関してはホームもカーも基本的には同じだと思います。実際、私がカー用をやってた頃に一番評価の高かった海外製の競合モデルをいろいろ聴きましたが、販売エリアやメーカー間での差は若干ありますが、私の印象では本質的なところは同じだと思いました。スピーカーとして出すべき本質的な音はどのモデルもしっかり出しているし、ある程度好みということで分けられる範囲かなぁという感じです。もちろん一般モデルの中には、何じゃこりゃっていう感じのモデルもありましたが、今だから言えますがソニーにもそんなモデルもありましたから・・・・。
ここで蛇足ですが、上記の話はカー用とホーム用での話です。これがプロ用のスタジオ用やPA用となると話はちょっと変わってきますが、この件はまた後日ゆっくりとお話したいと思います。
さて話がいよいよ本題に入ってきたところでなんですが、今日はこの辺にしたいと思います。次回は来週開催されるA&Vフェスタの展示に関してお話したいと思いますので、カー用の続編は1回お休みということでお許しください。その代わりと言っちゃぁなんですが、次回は私が実際に経験したヨーロッパ各国での微妙な音質の違いについてお話します。ではまた。
2009年02月12日(木)
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この記事へのコメント
Unknown
カーオーディオ用スピーカーといえば、私が始めてスピーカーの自作をしようとした際に最初に使おうと考えたのがカーオーディオ用の10㌢コアキシャルモデルでした。
初心者にとっては、カー用品店で手軽に視聴できて、購入する事ができるという点で、自作用スピーカーユニットより圧倒的に身近な存在だと思います。
実際に、自分で車に取り付けた事もありますし。
また、2WAYコアキシャルでもネットワーク付で手軽に使用できるという点も初心者としては非常に魅力的に思えます。
ただ、その後ウッドコーンユニットの存在をネットで発見した事で、カーオーディオ用ユニットの採用は取止めとなりましたが。
Unknown
Y.Y様
確かに現状ユニット単品を試聴するということでは、カーオーディオ用の方が環境的に恵まれているかも知れませんね。クラフト用オーディオユニットの試聴が出来る販売店様は本当に数が少ないですから。
でもカー用ユニットの場合、本当にモデルによってかなりレベル差があるように思えます。中にはすごいバランスをしているものもあったりしますので・・・。
Unknown
話がかわりますが、以前報告させていただいたWoodWillさんですが、新たにDCU-171K2とDCU-T112Aを組み合わせたスピーカーがホームページに紹介されていました。
非常に美しいスピーカーに仕上がっています。
おもわず、これ欲しいと思ってしまいました。
http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/
Unknown
Y.Y様
情報ありがとうございました。偶然ですが、実は先日のブログでのご紹介のすぐ後にWoodWillさんから直接お問い合わせがあり、いろいろとお話をさせていただいたところです。
前回の131K2のご採用も、海外製を含めた複数のモデルとの比較試聴の結果で決まったとのことで、うれしい限りです。
実は、A&Vフェスタの会場でも、WoodWillさんのPARC Audio採用モデルのチラシを展示予定ですので、是非当日ご覧いただければと思います。
見ました見ました(^_^;)
PARC 様、Y.Y 様
お久しぶりです。
さっそくWoodWillさんを見てきました。
いい音出そうな面構えしていますねぇ、たしかに。特にラウンドボックスはそうです。どっかで聴いてみたいし手に入れたいけれども、ちょっといいお値段ですよね。
その中で興味をひかれたのは、高音質のためにぴっちりした形になってしまう、という話。そうでなければ楽器ならば不良品です、というのはとてもよくわかります。
でも、一方で、歴史的な名品といわれるヴァイオリン、ガダニーニ作は別名「ガタガターニ」といわれるほど仕上げが悪いけれども、やけに音が良くって、当然やけに値段が高いんだそうです(これ、無量塔蔵六『ヴァイオリン』岩波新書の受け売りです)。
そういうこともあるのかな、とふと思ったことでした。
:そういえば、無量塔蔵六氏は、ビクターの
:SX-VIだったか、バス・バーの重要性を説く
:CMをFMで聴いた覚えがあります。
Unknown
ぜんぜん話が変わりますが、コアキシャルはいかほどの値段ぐらいで出てくるのでしょうか?まだ秘密かな?
ネットワークは内臓でしょうか?各自用意しないといけないのでしょうか?
はじめてなのでわからないことばかりです。
17cmパルプは広域もさることながら、音場が非常に滑らかに広がるのがすばらしいですね。
CDプレーヤーかえるだけで、音ががらりとかわります。
元の信号を忠実に再生しようとしてくれる実力があるよいユニットです。
DIYブームならもっと馬鹿売れしてもいいと思います。
中国は水が汚いという思い込みからからパルプの音もどうだと思いましたが、これが中華マジックでしょうか。
PPで全部Pを超えるのはむずかしいかもしれませんが、PPのよさとツイーターの高域のよさがでたユニットを期待してますよー
Pウーハーの低域と、ツイーターの広域がとてもたのしみです。
中域は13cmPPとにてるかな?
値段はえーと・・F社の一個13cmの39800円は勘弁してくださいw
Unknown
GX333+25様
コメントありがとうございました。ウッドウィル様の箱は私も聴いた事はないのですが、確かにいい音が出そうな感じですね。
ウッドポケットさんもそうですが、このようなこだわりのクラフトメーカー様がこれからもどんどんいい箱を作ってくれるよう願いたいところです。
Unknown
倉田様
コアキシャルについては、ほぼ仕様が決まりつつありますが、概要はフェスタ前にブログで発表したいと思いますので、お楽しみに。
F社の限定モデルみたいなことはないですよ。何とか両モデルともに実売で2万円以下/1本にしたいと考えています。
ただネットワークが悩ましいところで、当初はコンデンサー1発で簡単につながることを目指しましたが、段々欲が出てきて、最終案は-12dBになりそうです。そのため初回に関して限定でネットワークを用意しようかと考えています。おそらく、部品を個別に購入するよりはこちらの方が安いのではと思います。
F171Pの高域やレンジ感は、パルプコーンというよりサブコーンに依存している部分が大なので、サブコーン無しのPPコーンモデルと比べるのはちょっと可哀想かも知れません。
もちろん、コアキシャルの方はトゥイーターが付いているわけですから一般のフルレンジとは別格のレンジ感が出せていると感じています。
Unknown
>ただネットワークが悩ましいところで、当初はコンデンサー1発で簡単につながることを目指しましたが、段々欲が出てきて、最終案は-12dBになりそうです。
ネットワークはツイーター側だけでしょうか?
ウーハーは出しっぱなしなのかな。
>そのため初回に関して限定でネットワークを用意しうかと考えています。おそらく、部品を個別に購入するよりはこちらの方が安いのではと思います。
げwお金無いときに、初回が来たらどうしよう^^;
>F171Pの高域やレンジ感は、パルプコーンというよりサブコーンに依存している部分が大なので、サブコーン無しのPPコーンモデルと比べるのはちょっと可哀想かも知れません
ということは、PPにサブコーンをつければ・・ってそんな簡単にはいきませんか^^;
そういえば、ケブラーとアルミとウッドのウーハーはあって、PPのウーハーがないんですね。
>もちろん、コアキシャルの方はトゥイーターが付いているわけですから一般のフルレンジとは別格のレンジ感が出せていると感じています。
そろそろツイーターの高域も恋しくなってきましたw
Unknown
倉田様
>ネットワークはツイーター側だけでしょうか?
ウーハーは出しっぱなしなのかな。
はい、その通りです。出来るだけシンプルにいこうと考えていましたので。
>そういえば、ケブラーとアルミとウッドのウーハーはあって、PPのウーハーがないんですね。
前にもお話したように、ウーファー単品の市場規模は非常に小さいので、なかなかモデルを増やすのが厳しいというのが実状です。その代わりということで、今後コアキシャルを推進していこうかと考えています。これなら、フルレンジ派の方にもハードルが低いと思います。
カーオーディオについて
初めまして。カーオーディオを調べている内に、このサイトにたどり着きました。
現在車のスピーカーに手を付けようと思っていたのですが、「貴重なレポート」にあるように、車に取り付けても問題ないのでしょうか?
というのも大体のカースピーカーはインピーダンスが4Ωですので・・・。
他のサイトを見ても初心者にはチンプンカンプンで、いいのかどうかの判断すら付きません。
場違いなコメントですが、宜しければご教授願います。
レポートした当人です
saltaさん、初めまして。九州の黒ブタと申します。
PARCさんの公式コメントとしての「クルマの厳しい温度&湿度変化、及び振動等に対する保証はできない」ということは承知の上、人身御供のつもりで(笑)、僕も実験半分のチャレンジです。
さて取り付けて一ヶ月が経過しました。九州の冬も今年は例年になく雨が多く、今日もやや強めに降っています。レポートにある通り僕のF131Pは裏に雨除けのカバーも何も着けずにマウントしてしまいましたが、今のところ音には何の異状も無いようです。それに暖冬のせいで最低気温が氷点下になった日もあまり無かったせいか、そちらも問題ありません。
インピーダンスですが、普通のカー用が4オームでPARCさんのユニットは6オームなので別に問題は無いと思います。逆に標準よりインピーダンスが低くなるのはアンプに負担が掛かることもあり良くないようですよ。
レポートにも書きましたがまた夏の厚さと高速走行時の大音量テストはしていませんので、時々定期的に報告しようと思っております。
もし僕で解ることなら返事致しますので質問なりここにお書きください。
Unknown
salta様
回答は、黒ブタ様のもので完璧ですので、そちらをご覧ください。カー用での使用は、あくまで自己責任でということになります。(ウッドコーン以外は、おそらく問題はないと思いますが・・)
Unknown
黒ブタ様
ナイスフォローありがとうございました。今後の追加レポート楽しみにしていますね。よろしくお願いいたします。
Unknown
黒ブタ様、PARC様
ご説明ありがとうございます。
ユニットがアンプよりも低い場合が良くないのですね。
これで安心して取付が出来そうです。
salta様
どのユニットを使われるおつもりか興味あります。
僕が一番念入りにチェックしたのはやはり取り付け寸法でした。スピーカーの最後部が窓を下ろした状態でウインドウガラスに接触しないかどうかはお確かめください。でももし当たる様なら家庭用スピーカーとしてお楽しみください。^^)v
黒ブタ様
予定としては、DCU-F131WとDCU-F131PPです。
(DCU-F131Wは気候が許せば試してみたいなぁ・・・)
車がエスティマなのでドアではなくダッシュボードの上に、エンクロージャーを作って取り付けたいと思ってます。これなら気軽に取替も出来そうなので。
(ユニットのモックを作ってみたのですが、意外と視界の邪魔にはなりませんでした)
GWまでには・・・何とかしたいです。(^^;
こうやって見ると「大口径は市場小さい」に対しては「カー用としても売れば市場がやや広がる」でしょうか(そもそも縮小する日本市場ではなく中国倉庫やアマゾン倉庫から世界に売るしかないのかもですが……)
カー用のコアキシャルは奥行きのためやドアの中でできるだけユーザーに近づけるため、迫力のため、ウーハーをホーンにする必要がないためにツイーターが前に出すぎてますしね。その中でALPINEのX-171Cはツイーター奥まってて、見る度に「DCU-C172PP欲しかったなぁ……」とか思っちゃいます。
ある程度わかっているインストーラー向けのカー用として17cmコアキシャル、国産だとP社の1種類しかないカー用パッシブサブウーファーユニット(20-30cm)なんて……カー用のテストが大変ですかね
sohms様
>見る度に「DCU-C172PP欲しかったなぁ……」とか思っちゃいます。
自分で言うのもなんですが、DCU-C172PPは今でも良いユニットだったなぁと思います。価格もけっこうしたのであまり売れませんでしたが・・・・。(^_^;
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