スピーカーエージング法(エッジ編)

2009年05月08日(金)



こんばんは。しばらく商品情報が続いていたので、今日は久しぶりに技術ネタです。ここのブログに来ていただいている方たちがどのようなキーワードでたどり着かれたのかを拝見すると、意外にも検索キーワードでトップなのが「スピーカーのエージングについて」でした。やはり、皆さんスピーカーのエージングについて相当に興味をお持ちということが分かりました。そこで今日はエージングについて、私のちょっとした技を紹介したいと思います。まぁ技というのはちょっと大げさかもしれませんが、以前ソニー時代に評論家導入をやっていた頃この手法を目の前でやって見せると、「うわー、何でそんなことでこんなに変わるの~?」と驚かれることが多かったので、是非皆さんも機会と勇気があれば試してみてください。ただし、当然のことながらこの手法は全て自己責任で行ってくださいね。あまりリスクをおかしたくない方はお止めください。


さてその手法ですが、写真のようにエッジ部を軽く指で2周ほどなでてやります。え~、それだけ!!

はい、それだけです。たかがこんなことでほんとに変わるの? いやプロの評論家の先生方も最初はそう言ってましたが、最終的には効果を実感されていましたので、トライする価値はあると思います。

この時注意することは、あまり強く押さえ過ぎないこと。とにかく優しく優しくやってください。ただし、あまりゆっくりとやるのもやり過ぎになることがあるので、さっとやるのがコツです。ロールエッジの場合、ロールが全体の3分の1~半分くらいにへこむ感じを目安にしてください。真上からより、エッジの外周部から中心に押さえるという感じです。決して折れ目がつくような強い押さえ方はしないように注意してください。慣れるまでは、少し弱めにやって様子を見ながらやる手もありますね。私は長年やってるので、もう慣れちゃいましたが。こちらに動画をupしてみました。自分で撮影しながらやってますので、ちょっと見難いかと思いますが、ご容赦を。

それと、フィクスドエッジ(エッジがコーンと一体になっているもの)や、エッジにダンプ材が塗ってあるものは避けてください。非常に柔らかい布エッジなんかは少し慎重にやってください。もちろん、トゥイーターにやるのもNGです。主にウーファーやフルレンジ用と思ってください。

肝心の効果ですが、ユニットの状態にもよりますが、ざっくり言うと正にエージングが進んだ感じで、音がこなれてきて、、中高域のクセが少なくなったり、中低域が厚くなったりします。ですので、既にお使いのユニットがかなりエージングが進んでいるものであればあまりやる必要は無いかも知れません。私のように仕事でスピーカーの設計をやっていると、作りたてのサンプルを直ぐに聴いて評価をしたりしなければならないことは日常茶飯事なので、この手法は気がついたらやっていたという感じです。特に誰か先輩に教えられたとかいうことではないのですが、正に必要は発明の母といったところでしょうか。

ところでこの手法を定量的に確認したかと言うと、やってません。(^^;
もちろんF0の変化くらいは確認しましたが、そういうレベルの変化は当然なく、それ以上何が効いているのかについて時間をかけるのもあまり効率的ではないと思い、やってないのです。まぁ効果は確かにあるし、これはこれでいいかと・・・。この辺がAB型のいい加減なところで、仲間から「冨宅さんて、すごく細かくこだわるところと、すごくいい加減なところの両面がありますね」なんてよく言われてました。自分の中では、一応やるべきことと、流すところを使い分けているつもりなんですが・・・・。

では今日はこの辺で。



この記事へのコメント

GX333+25 2009.5.9

Unknown
PARC 様

 いや~、驚きました。スピーカーって本当に生き物なんですね。さっそく試してみることにします……が、いつになることか。(;_;)

 たしか、以前のエントリでダンパーを揉みしごいてf0を下げた、というお話しもありましたが、測定でもそういった変化はないけれども、というのがおもしろいところです。コストも手間もかからず、ちょっとした注意さえしておけば取り返しの付かないダメージを与えることもなく、というところがとても有益だと思います。もっとも、「過ぎたるは及ばざるがごとし」といいますから、軽~くやってみることにします。

 週明けは中国出張ということでしたね。インフルエンザに限らず、とにかくお気を付けて。それから、残のネットワークをハンドキャリーで、ということでしたが、腰の方もいたわってくださいね。

:私も腰痛持ちなのです、はい。

UTP 2009.5.9

Unknown
いやぁ、驚きました。以前のエントリにあった吸音材の調整法も驚きでしたが、これまた、匠の技ですなぁ。

しかし、音が変わってもfoの目立った変化はない、ですか。それも驚きです。オーディオは奥深い。

171W+T111Sの計画はGW中まったく進展しておりません…まだ箱に入ったまま…導通テストはしましたが…ま、これが私の性格なので、御容赦。

PARC 2009.5.10

Unknown
GX333+25様

>週明けは中国出張ということでしたね。インフルエンザに限らず、とにかくお気を付けて。

ありがとうございます。ただインフルエンザのこともあり、少し日程を延期することにしました。ネットワークは今回もDHLになりそうです。

PARC 2009.5.10

Unknown
UTP様

>音が変わってもfoの目立った変化はない、ですか。それも驚きです。

モデルによっては(特に小口径)、foも少しは変化することもあるかも知れませんが、音の変化はそんな感じではないですね。ほんとオーディオは奥深いです。
171W+T111S、ゆっくりとご自分のペースで楽しんでください。

倉田 有大 2009.5.10

Unknown
社長、さっそくやってみましたが、動画のようにうまくできませんw
あれ、でも、ウーハー部の高域がでてきたような?気のせいかな?

ところで社長。PPコアキシャルはかなり罪作りなユニットですよ。
性能を越えるには2WAYしかないわけですが、このコアキシャル構造のボーカル越えられる自信ないっすw

次は、アンプつくろうかなー

>いやぁ、驚きました。以前のエントリにあった吸音材の調整法も驚きでしたが、これまた、匠の技ですなぁ。

あれ、そういうのもありましたが。
社長、そのうちブログをまとめた本だしてくださいw
アマチュアからは目から鱗な情報がおおいです。

PARC 2009.5.11

Unknown
倉田様

>性能を越えるには2WAYしかないわけですが、このコアキシャル構造のボーカル越えられる自信ないっすw

確かにボーカルを中心とした中域の一体感や定位感については、コアキシャルの方に分があるかも知れませんね。

>社長、そのうちブログをまとめた本だしてくださいw

本というのはちょっと大げさですが、ブログ全体をまとめた目次ページくらいは作らないと自分自身も段々わけが分からなくなってきてます。今はkeikさんのまとめのページにそれを代行していただいているのですが・・・・・。(^^;

倉田 有大 2009.5.11

Unknown
>確かにボーカルを中心とした中域の一体感や定位感については、コアキシャルの方に分があるかも知れませんね。

エージング中で、まだまだ化けてくれそうので評価したくないのですが、まるでステージの特等席にいるような感覚をあじわっています。
単純になりっぷりがよく、他人におすすめしやすいのは171Pの方ですが、環境が整っている人にはPPを推奨したいですね。

想像以上にPPがよかったので、スピーカーの性能を追い求めるのはとりあえずはこれぐらいにして、アンプのグレードアップを考えたいです。

コアキシャルですがボーカルだけじゃなく、ピアノの再現性も非常に良好だとおもいます。

あー、内部ケーブルをグレードアップしたいんですが、安いファストン端子だとケーブルの太さ選んじゃうんですよね。

PARC 2009.5.11

Unknown
倉田様

PPコーンの方は絶好調のようで何よりです。

>安いファストン端子だとケーブルの太さ選んじゃうんですよね。

どの程度の太さをおっしゃっているのかによりますが、極太ケーブルをご希望でしたらテクニカのものは#12まで対応しているようですので、太さ的には十分ではないかと思います。まぁ他社の製品を薦めるのも何ですが・・・・。(^^;

倉田 有大 2009.5.12

Unknown
>どの程度の太さをおっしゃっているのかによりますが、極太ケーブルをご希望でしたらテクニカのものは#12まで対応しているようですので、太さ的には十分ではないかと思います。まぁ他社の製品を薦めるのも何ですが・・・・。(^^;

お、ありがとうございます。
ファストン端子は選択肢がすくないですねー
後、みなさんがどんな内部ケーブル使っているのか興味があります。

内線ケーブルでまだまだPP化けてくれるような感じがしますね。太い方がいいというわけでもないと思うのですが。

PARC 2009.5.13

Unknown
倉田様

>内線ケーブルでまだまだPP化けてくれるような感じがしますね。

またおもしろい結果が出ましたら教えてくださいね。

前橋のF  2009.5.13

Unknown
早速エッジを撫でてみました。
最初右回りに軽く2回、あまりはっきりした変化を感じません。
それで左回りにもう一回やってみました。
変化がありました、中高域に響きと艶が乗って、中低域の音の分離が良くなりました。
その変化は微妙なものなのでしょうけど、聴感的には結構大きいです。
クラプトンのボーカルとスローピッキングギターの音が中央やや前寄りに出てきました。
アンサンブル・サイトウのチェロ合奏が中低域でややダンゴ気味だったのが解消されました。
音出し後45日ですが、音量を上げてCDを聴く回数が少なかった(週4時間ほど)ので効果があったのでしょうか、びっくりです。 有り難うございました。

PARC 2009.5.14

Unknown
前橋のF様

効果が体感できたようで何よりです。ご使用されているモデルや使用期間等によって効果の出方に違いはあるかと思いますが、先ずは実際に確認できた方がいらっしゃって書いた甲斐がありました。

倉田 有大 2009.5.16

Unknown
内部配線のケーブルですが、目安として、線芯の太さがあると思うのですが、ある程度太い方が有利なのでしょうか?

みなさん、どんなケーブル使っているんだろう。

ツイーターとウーハー部をもうちょっといいケーブル使ってみたくなりました。

後、コアキシャルPPきいた後だと、前作ったスピーカーのツイーターとウーハーの音がばらばらに聞こえます^^;困った、耳が肥えた。

倉田 有大 2009.5.16

Unknown
そうそう、社長に教えてもらった#12までいけるファストン端子を注文しました。
ただ、あまり太い線をつかうと挿せるかどうか難しそうでした。推奨箱の大きさから。

スピーカー端子はちょっと、折り曲げてもよいのでしょうか? 箱の後ろの方向に。

後、話は変わりますが推奨箱の大きさがいいですね。邪魔にならないサイズで、しっくりと置くことが出来ます。

PARC 2009.5.17

Unknown
倉田様

>ある程度太い方が有利なのでしょうか?

太いにこしたことはないですが、太ければ何でもOKというのもどうかと思います。私見ですが、このクラスならAWG#16クラスなら十分かと思います。#12は内部配線用としてはやりすぎかと・・・・。

>スピーカー端子はちょっと、折り曲げてもよいのでしょうか?

1回くらいなら問題ないかと思いますが、そっとやるようにしてください。

>話は変わりますが推奨箱の大きさがいいですね。

はい推奨箱に関しては、できるだけ小さい箱で最大限の効果が出せるように心がけています。いくらすばらしい音が出ても、置くところが無ければ絵に描いたもちですから・・・・。

サット 2010.4.2

驚きました
F社 20cmフルレンジでやってみました。回数ごとに低音が出てきました。100回くらいやってしまいました。
また、別途エージングとして10Hzを底打ち限界ギリギリで約3W投入で連続2日実施中です。 

PARC 2010.4.2

Unknown
サット様

>100回くらいやってしまいました。

それはさすがにやり過ぎかも・・・。何事も腹八分目がよろしいかと思います。エージングの怖いことは不可逆(つまり決して元には戻らない)ということですので、できるだけ慎重に進めていただければと思います。

>別途エージングとして10Hzを底打ち限界ギリギリで約3W投入で連続2日実施中です。 

これもちょっとやりすぎかと。出来るだけお好きな音楽でじっくりとやられるのがベストかと思います。

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