良い音とは(4)

2009年07月04日(土)

こんばんは。今日は「良い音とは」の続編です。いきなり結論を言っても話がつながらないので、ちょっとそこに至るまでの経緯を今日も書きますのでお許しください。

オーディオ事業部での8年ほど商品開発設計を行った後、いろいろあってオーディオ開発本部に異動することになるのですが、この時の最大の動機は当時ソニーGpのソフト部門であるソニーミュージックエンターテインメント(SME、旧CBSソニー)がTAD(パイオニア製)のユニットを使ってレコーディングスタジオ向けにオリジナルスピーカーを導入していたのを知ったことです。この件は話すと長くなるので詳しくは別の機会にしたいと思いますが、当時SMEの技術部としては当然ソニー内製ユニットを希望しており開発本部の方に開発依頼をしていたのですが、当時の開発本部にはこのクラスのユニットを開発出来る人材がおらず、ホーンのみをソニーが設計し、ユニットはTAD製を購入し一部を改造して使用していたのです。蛇足ですが、国内でTADのユニットを初めてスタジオモニターで採用したのはSMEだったのです。

今だから言いますが、正直この状態はソニーのスピーカーエンジニア(特にユニット屋)として私はものすごく悲しかったし、むかつきました。だってプロ用スピーカーそれもスタジオ用と言えば一番厳しい現場で使われる最高のスピーカーで、その最高であるべきスピーカーに何で他社のユニットを使わなければならないのか、と。これじゃぁ、ソニーにはそのクラスを設計できる技術は無いというのを宣伝してるように感じたのです。
私自身は社内でもやれば絶対にできるという根拠無き自信のようなもの(?)にあふれていましたので、本当に何とかしたかったのです。

ここで私がラッキーだったのは、ソニーに独自の社内公募制度(ちょと正式な名称は忘れましたが)があったことです。この制度は、人材を必要とする部門が社内で公募を行いそれに希望者が応募するのですが、ソニーが変わっているのはそれらの人選の過程が一切元の職場には内密に行われるということ。つまり、上司がその人間の異動を知らされるのは全てが決まった後で、いくらその人材が必要な人間でも基本的にはその異動を上司は阻止できないというルールなのです。普通の会社の場合はいくら相手先の職場と本人が同意していても元の職場の方が簡単にOKなど出さないというのが一般的ではと思います。ビクターでも当然そうでした。まぁこのことが、ソニーの強みであると同時に、スピーカーのような経験が重要なカテゴリーでは弱点となることも事実ではありますが。

まぁそんなこともあり、比較的簡単に開発本部に異動することが出来、念願のプロ用ユニットの社内開発が本格的にスタートするのですが、まぁ当時の開発本部では驚くことが沢山ありました。この辺のことはまた別途話すとして、このユニット開発はSMEのソフトエンジニアと、ソニーのスピーカーエンジニア(と言ってもスタート当時は私一人ですが)との共同開発でスタートしたのです。ここでSME側のエンジニアとして参加されたのがSさんです。このSさんは非常に優秀な方で、ソフトエンジニアであると同時にスタジオでのいろいろな機材のメンテ等の経験も豊富でかなりハードにも強い方だったのです。最初に言っておくと、私が今までお会いした中で音に関して最も影響を受けた方が、このSさんです。前回までで書いたように、事業部時代もいろいろな経験をさせていただきましたが、その後のSさんとのいろいろな経験は驚きの連続で、私の音への考え方を根本的に変えたと言っても過言ではありません。今日の本題である「良い音とは」も正にSさんとの経験があって開眼したようなものなのです。

Sさんといろいろな試聴を行う際、私からの希望で全ての試聴は事前にサンプル内容を教えない完全なブラインドテストで行ったのですが、これにもSさんは気軽に同意していただきました。実はブライドテストを嫌がる方は意外に多いので、これは本当に助かりました。もちろんSさんの精度を確かめるために同じサンプルを黙って日を変えて2回試聴したりしたこともありましたが、ずばり当てられて私のSさんへの信頼度は日増しに増していったのです。ブライドテストというのは、この仕様はこうだから音はこうなるはずだというような先入観が全く入らないので、精度は非常に上がると思っています。

でその試聴の時にSさんが最初に言われた言葉は今でも忘れません。
「冨宅さん、これからいろいろ音を聴いてコメントを言うけど、私は具体的な周波数の数字などは言わないからね。何故かというと、技術屋はまじめだから、何Hzの音がどうだとか言うとその周波数の音や特性を一生懸命いじろうとするでしょう。でもそうじゃないんだよね。
我々ソフトのエンジニアが言う何Hzの音というのは、何Hzの音に聞こえる音っていうことであって、その数字が当たっているかどうかは別なんだよね。」と。

う~ん深いなぁ、そうだったのか。事業部時代にもソフトとハードの相乗効果を狙って、何回かSMEのソフトのエンジニアにホーム用スピーカーの評価をしてもらったことがありましたが、残念ながら商品としてはあまり良い結果は得られてなかったのです。確かに言われてみると、Sさんのいうようなやり取りは以前もよくあったような気がします。Sさんのやり方はそれまでのそういう経験をふまえた上でのことだったのです。

ということでSさんの音へのコメントは本当に感応的というか抽象的というか、当時の私にはなかなか簡単に理解できるものではありませんでした。
「この音は、ちょっとパンツのゴムがゆるんだような音だね」とか
「この声はちょっと歳より若くなりすぎてるね」とか。

こんなことを言ってるSさんですが、時には
「あ、この録音空調ノイズが入っちゃってるねぇ。たぶん使ってるモニターが良くなかったんだなぁ。」なんていう鋭い指摘もあったりして、ただ雰囲気で言ってるだけではないんだなぁとも思えたのです。

そんなSさんのコメントをユニットエンジニアとしてどう理解するかということには1年近くかかりましたが、その後は嘘のようにスムースに開発は進んでいったのです。でSさんとのいろいろな経験で得たことを大胆に一言で言えば、
「音は自然であるべし!」
これにつきると思います。いやこれってSさんが具体的に言われたわけではありません。Sさんの言われたことを改善していくと、結果として音はどんどん自然に なっていったということなのです。

これをもう少し技術的に説明すれば、自然な音というのは当然
歪みは少ない音ですし、変なピークもなくまた音のキャラクターも色づけの無いものでなければなりません。また、Sさんの方向で音をまとめていくと音量を上げてもうるさく感じないという不思議なことにも気がつきました。後で分かったことですが、この音量を上げてもうるさくないって実現するには本当に難しいことなのです。実際スタジオなどにサンプルユニットを導入した時に結構言われたことが、
「このユニットってSPL低くない?」ということ。これにはほんと驚きました。だって当時の開発目標は既に標準スピーカーとしての地位を固めていたP社製ユニットとの置き換えでしたので、基本スペックを合わせることは最低限の条件で、当然SPLも同じだったのです。ではどうしてそういうコメントになったかと言うと、今まで彼らが使っていたユニットだとミキサーのフェーダーがこの位置にくると音がうるさく感じていたけど、このユニットだとフェーダーの位置がさらに上になるんだよねとのこと。
つまり彼らは音をうるさく(人によってはエネルギー感とも言いますが)感じるポイントで感覚的に音圧レベルを認識していたのです。そういう時は目の前で騒音計で測定してちゃんと音圧が出ていることを見せてあげると多くの方が驚いて黙ってしまいました。
結局このケースも、変に刺激的な音が出ていない自然な音ということから起こったある意味誤解なのですが、その後によくいただいたコメントは
「このスピーカーはほんと情報量が多いねぇ」とのこと。今までのものは音のキャラクターが強すぎて細かい音が見えにくいということがあったようなのです。中には
「このユニットは使いたくない。何故なら、このユニットでやると音が見えすぎて今までならこの程度で良かったミキシング等がもっと細かく調整しないといけない。これで聴くと、過去の自分の作品のアラが分かっていやになる。」というような笑えないコメントまであった次第です。

P社の有名なエンジニアの方が雑誌の対談の中で、「音は勢いだ!」と語られていましたが、正直なところ私の音の方向とは対局にあると思います。これはどちらが正解でどちらがNGということではありません。目指す方向が違うのではということなのです。PARC Audioの目指す方向は、

Pleasant   気持ちの良い
Airy      空気のように軽やかな
Refreshing  さわやかな
Comfortable 心地良い

ということは既にご存じかと思いますが、これらのことはこの時の経験が強く影響しています。散々前置きをしておいて「自然な音」などとあまりに当たり前のことをと思われるかも知れませんが、長年やっていてこれを実現するのがいかに大変かということを実感しており、またこれをクリアしていれば多くの方の支持を得られるという確信もあり、PARCの音は常にこれを念頭に設計されているのです。もちろん、PARCのユニットたちが全てこれを100%クリアしているなどとは毛頭思いません(まだまだ不十分なモデルも多いです)が、少なくともこの方向だけは向いていたいと常に考えています。

さてこれで本題は終わりですが、次回はちょっと補足(おまけ)があるので、その話をしたいと思います。では今日はこの辺で。



この記事へのコメント

LSR 2009.7.4

Unknown
音は自然であるべし、、、
至極当然のことですけど、物凄く難しい&大切なことですよね。

80年代の3WAYを弄っていて痛感したのは、
当時のハード系振動板創世記のスピーカーはどれもこれもユニットの鳴き癖・歪み・固有音がキツくて、ネットワークを調整しても、どうもリラックスして音楽を聴ける雰囲気にはならないものが多かったですね。

それと比べると、PARCのユニットも含め、最近の自作用のユニット達は、なんと使いやすいことか!
大型のコンプレッションドライバーや大口径メタルドームなど、個性的&弩級のものは減りましが、どれもこれも素材の痛い響きや癖はよく抑えられているor気にならない素材を使っていて、とっても使いやすいですね。

自分の経験では、昔の変に凝った構造の高剛性素材ユニットをマトモに鳴らそうとしてNW素子の数を増やしていくよりも、今のなんでもないソフトドームと樹脂コーンを最低限の素子で鳴らして上げるほうが、結果として情報量が多くて「音楽」を聴くには適してました。(あくまで「音楽」を聴くには、、です。音を聴くだけならそれなりに緊張感があっていいです)

癖が強いとそのピーク感にマスキングされて情報量が見えにくいし、その癖をNWで取っても、面白くもなんともない音にしかならかったり‥。

そう考えると、適当に買ってきてポンっと組んでもそれなりの音がするんで、いい時代なのかもしれないですね。
取り留めのないコメント失礼しました。

倉田 有大 2009.7.5

Unknown
なるほどー、自然というのは納得できます。
でも、社長があまりお好みじゃないTADシリーズの音も個人的にはありかなと。
自然じゃないかもしれませんが、ああいう音場を作るスピーカーも、ちょっと欲しかったりします。

PARC Audioがあんなユニットつくってくれると、欲しいかもしれませんw

とっても、メインのスピーカーはすっかりPPコアキシャルになってしまったわけですが。

これとLM3886のアンプの組み合わせが実にしっくりときて、メーカー品じゃ新品だと最低でも、2,30万ださないとこの音は無理だなと思いました。

これが、アンプ、スピーカー合計8万弱で作れるんですから、自作のコストパフォーマンス爆発ですね。

せきぐち@館林 2009.7.5

Unknown
良い音 私は、こっちです。

好い音”。

ソフトにも よるんでしょうが、好い音”です。

仕事柄、スピード感のある音と言うのが、指標ですが、個人分で 聞くときはこの言葉 好い音”

精神状態や、体力的な状況にも影響します。

ちっぽけな イヤースピーカの音でも、良い音も、あります。
疲れてるときは、スピードのある音が、良い音と想えない時もあります。

ケン 2009.7.5

Unknown
 良い音のお話面白く読ませてもらっています。
 目指す音が自然な音といわれても確かに捉えどころが無いですが,「音量を上げてもうるさく感じない」と言われれば解り易いですね。
 確かにスピーカに限らず特性的には同じでも「どこまで音量を上げてもうるさくならないか」というのが私の改良ポイントの判断にもなっています。生音が音量は結構有るのに再生音のようなうるささを感じることないのも同じ原理だと思っています。
 

道人 2009.7.6

Unknown
はじめまして
今日、箱が完成して評判のユニットの音とウッドを聞き比べて改めて気付いたのですが、自分が好む音って楽しい音なんだな~って。

ウッドコーンと聞き比べたユニットは音の解像度が高く、HiFi的なユニットなんですが金属板で高音が特に綺麗です。
最初は驚きましたが、聞いているうちになにか物足りないのに気付きました…。
色々曲を変えながら聴き比べていると、他社製ユニットはなにか味がないんですね~。
ウッドコーンは解像度的には正直劣りますが、一つ一つの音自体が弾んでいると言うか、なにか楽しいんですね。

言葉だけの良い悪いで分別すると主観による判断が強くなりますので、私的に現状は楽しい音がするウッドコーンがベストかなと気付かされました。

PARC 2009.7.6

Unknown
LSR様

>80年代の3WAYを弄っていて痛感したのは、当時のハード系振動板創世記のスピーカーはどれもこれもユニットの鳴き癖・歪み・固有音がキツくて、ネットワークを調整しても、どうもリラックスして音楽を聴ける雰囲気にはならないものが多かったですね。

はい私も当時はカーボン繊維を使ったウーファーを設計したりしていました。確かにスピード感は素晴らしいのですが、全体のバランスとしてオーソドックスな紙に勝っていたかといえばかなり微妙なところだと思います。今の市場にそのようなモデルがほとんど無いことが、ある意味何が良いかを示しているように思います。

>取り留めのないコメント失礼しました。

いえそんなことはないですよ。正に私が言いたかったのもこのことです。

PARC 2009.7.6

Unknown
倉田様

>PARC Audioがあんなユニットつくってくれると、欲しいかもしれませんw

残念ながらそれはないですねぇ。

>これが、アンプ、スピーカー合計8万弱で作れるんですから、自作のコストパフォーマンス爆発ですね。

そう言っていただけると、本当に最高ですね。

PARC 2009.7.6

Unknown
せきぐち@館林様

>ちっぽけな イヤースピーカの音でも、良い音も、あります。疲れてるときは、スピードのある音が、良い音と想えない時もあります。

すごく分かります。私はいつも疲れているので・・・・。(^^;

PARC 2009.7.6

Unknown
ケン様

>生音が音量は結構有るのに再生音のようなうるささを感じることないのも同じ原理だと思っています。

なかなかするどいご指摘ですね。この辺のことはちょっと書き忘れたこともあるので、次回補足したいと思います。

PARC 2009.7.6

Unknown
道人様

こちらこそ、はじめまして。

>私的に現状は楽しい音がするウッドコーンがベストかなと気付かされました。

音の評価基準は単純なようで奥が深く、最終的に聴いていて楽しいというのは非常に明快な基準かも知れません。音楽とは「音を楽しむ」と書きますからね。

GX333+25 2009.7.6

Unknown
PARC 様

>すごく分かります。私はいつも疲れているので・・・・。(^^;

 スピード感のある音に疲れること、キカイから出てくる音よりも雑踏の騒音(ナマ音)の方が快いことがあるので、とてもよくわかるんですが……

 思わず「大丈夫ですか?」とまじめな顔になってしまいました。代表は少し真面目すぎるのでは? 「楽しめる」「音」を、と真面目になりすぎると身体に毒、耳にはことのほか毒だと心配します……。

倉田 有大 2009.7.7

Unknown
そいや、PARCのスピーカー三台つくったのに、なぜかウッドつくってないなーw
珍しいパターンかも。
8cmそのうち行きたいです。

>思わず「大丈夫ですか?」とまじめな顔になってしまいました。代表は少し真面目すぎるのでは?

エソテリックのCD開発者の話聞いてても、本当に神経を削る作業ですね。音を決めるって。
お体は大切にー

倉田 有大 2009.7.7

Unknown
>その最高であるべきスピーカーに何で他社のユニットを使わなければならないのか

これは確かに。
でも、せめて国内スピーカーだったのが救いかも。

>念願のプロ用ユニットの社内開発が本格的にスタートするのですが

あ、TADの後に作り始めたのですか。
どのモデルだろう。

PARC 2009.7.8

Unknown
GX333+25様

いつもながら、温かいお言葉本当にありがとうございます。まぁ若くないので、体と相談しながらゆっくりやっていきます。
と言いながら、沢山残っている宿題(推奨NWとか)の多さにいつもあせってますが・・・。(^^;

PARC 2009.7.8

Unknown
倉田様

>8cmそのうち行きたいです。

是非是非行っちゃってください。特に8cmはウッド兄弟の中ではちょっと個性派ではありますが、いじりがいのあるユニットかと思います。

>あ、TADの後に作り始めたのですか。どのモデルだろう。

モデル名は、SUP-T11とSUP-L11になります。とっくに生産完了となっていますが、もし中古ででもあれば超お買い得かと思います。両モデルともかなりの政治価格で値付けをしたので、今あんな価格ではとても量産できないというのが本音です。

GX333+25 2009.7.8

Unknown
PARC 様

>身体と相談しながらゆっくりやっていきます

 ぜひ、そうなすってください。かけがえのない身体、かけがえのない耳です。ぜひ大切に。

 それに息長くやっていくことが本当に大切だ、ということを痛感する出来事がつい先日ありました。といっても、せいぜいここ10年以内のことだったのですが、やっていたときは泥沼をはいずり回るような思いをしていたのですが、最近、そのほんの一部ながら「無駄ではなかったのだ」と、本当にささやかな・自分だけの喜びになりました。

 それにひきかえ、代表はこれだけ多くの皆さんから喜ばれるわけですから、ぜひとも息長く、宜しくお願いします。

またろう 2009.7.8

Unknown
私の友人はSup-t11、L-11、を所有してますが、こないだ私のすすめでコイズミ無線で17cm同軸を聞いてきたようです。「あれいいね、低域の分解能のよさはL-11に通ずるものがある。同じ設計者がつくっただけのことはある。あの値段であの音はいいな~。」と評価してましたよ。仕様は全然違いますが、どこかしら似た雰囲気にはなるんでしょうね。

PARC 2009.7.8

Unknown
GX333+25様

>代表はこれだけ多くの皆さんから喜ばれるわけですから、ぜひとも息長く、宜しくお願いします。

ありがとうございます。ユーザーの皆様のちょっとした声援が私の活動のエネルギーになっています。それにしても、ネット時代はこういう点ではほんとに便利ですね。昔なら、自分の考えてることをユーザーの皆様に伝えるのは雑誌やイベントくらいしかなく、またユーザーの皆様の声を聞くことも簡単ではなかったですから。

PARC 2009.7.8

Unknown
またろう様

>仕様は全然違いますが、どこかしら似た雰囲気にはなるんでしょうね。

たしかにL11,T11とコアキシャルでは、内容的にF1のスポーツカーとリッターカーくらいの差がありますが、目指している方向は同じなので雰囲気が似るのかも知れませんね。

でもL11,T11ユーザーにコアキシャルがご評価いただいたことは本当にうれしい限りです。

GX333+25 2009.7.9

F1とリッターカー
PARC 様

>内容的にF1のスポーツカーとリッターカーくらいの差がありますが、
>目指している方向は同じ

 両方手がけているメーカーの人(どこか丸わかりですね)に聞いたのですが、「F1は同等の飛び抜けた技量を持つ人の間で使われるクルマだから、難しいことは難しいけれど、シンプルで楽なところがある。だけど、リッターカーや軽は、それこそ運転技量のおぼつかない初心者や高齢者を含めて安全・省エネ・エコでなければならないし、だからといって我慢させてはいけない。やっぱり、移動する楽しみ・走る喜びを味わってもらわなければならないのはF1よりむしろ難しい」ということです。

 リッターカーや軽でありながら、F1を目指すというのは、まさに「その志や雄にして壮」というべきでしょう。

 蔭ながら謹んで応援させていただくことにします。

PARC 2009.7.9

Unknown
GX333+25様

おっしゃるように、低価格のモデルではハイエンドモデルとはまた違った難しさがありますね。プロ用モデルの時は、当初開発本部で始めたこともあり、コストは度外視でとにかく音が良くなることは全てやろうというようなことが出来ましたが、現在のPARCのモデルはやはりコストという大きな制約があるので、限られた予算の中でいかに最大の効果を出すかということが設計者の腕の見せ所ではないかと思います。

倉田 有大 2009.7.11

Unknown
>モデル名は、SUP-T11とSUP-L11になります。とっくに生産完了となっていますが、もし中古ででもあれば超お買い得かと思います

いやー、検索してみましたが、手に入りそうにないですね。ドライバーは使ったことがないのですが、ウーハーが魅力的。
ただ、値段が届きそうにありません!

Y.Y 2009.7.11

Unknown
私がオーディオ機器の修理などでお世話になっているカマニ春日部店さんにレコーディングスタジオの放出品が入荷しているようです。
SEM-5sという名称で、説明にSONY SUP-T11、SUP-L11と記入されていて、画像もホームページに掲載されていました。

http://www.stereo.co.jp/

穴 明太 2009.7.11

音場表現はどうでしょう?
いつも興味深いお話、有難うございます。
今回の良い音のお話では、歪みが少ないこと、音は自然であるべしなど、納得させられるご意見でした。
ただ私は天の邪鬼なせいか、社長のご主張の中に「音場感、音像の立体的表現、なまなましい響き」などに言及していらっしゃらないのが、すこし気になったのです。社長の過去ブログを拝見しても、そういったことには言及がないようです。スピーカーシステムにはそういった再現の魅力、楽しみもあると思うのですが、どう思っていらっしゃいますか?社長は音色重視主義でいらっしゃいますか?御社の8cm,10CMのユニットを小型箱に入れて空間設置したらミニュチュアのオーケストラが空間に出現する気がしてワクワクしています。低音をどう獲得するか?その問題はありますけどね。お返事下さるなら、ゆっくりで結構です。お忙しいのにすみません。

PARC 2009.7.11

Unknown
倉田様

>ドライバーは使ったことがないのですが、ウーハーが魅力的。

このドライバーは私の目指している方向を一番実現できたユニットだと自負しています。価格は高いですが、機会があれば是非是非。

PARC 2009.7.11

Unknown
Y.Y様

>SEM-5sという名称で、説明にSONY SUP-T11、SUP-L11と記入されていて、画像もホームページに掲載されていました。

見ましたが、これは標準のSEM-5sではなく、特注バージョンのようですね。ただ使っているユニットはT11,L11ですし、このショートホーンもかなり良いものなので、箱だけを作りかえれば十分使えますね。でも価格はいくらなんでしょうね?

PARC 2009.7.12

Unknown
穴明太様

>社長のご主張の中に「音場感、音像の立体的表現、なまなましい響き」などに言及していらっしゃらないのが、すこし気になったのです。

たしかにご指摘のように私のコメントでこの件での表記は少ないかも知れません。その最大の理由は、ユニット屋は結構ユニットの試聴をモノでやらなければならないことがあり、基本的なバランスや音色等を先に聴いてしまう性分があることかも知れません。(そうじゃないユニット屋もいるとは思いますが)

もちろん音場感等を気にしていないわけではなく、私が一番気にするのは空気感というか無音の音のようなところかと思います。例えばライブ録音での会場の大きさが分かるかとか、暗騒音の中の雰囲気とかです。これらについて一番感動したのは、ウルトラハイの開発をやっていた時ですが、これについては8/19のブログ「ウルトラハイについて」で少し書いているので、よろしければご覧ください。

GX333+25 2009.7.12

SUP-T11、SUP-L11 used品
PARC 様

 時折見かけますが、ユニットだけなら2ペアで50万円以下、というところが多いようです。これもたいへんな金額ですが、民生用市販品でもこれを凌ぐものはいくらでもあるので、まずまずのお値段とは思います。

 しかし、used品だけに、どんな使われ方をしていたのかわからないのが不安要因です。オークション品は恐くてとても手を出す気にもなれませんが、信頼できるショップならば、どうにかなるのかもしれません。

 でも、一番いいのは、うんと気長に待って、PARC 様の手で復活し、リニューアルしたユニットを手に入れること、でしょうね。たぶん。

穴 明太 2009.7.12

音の立体感
早速のご回答、ありがとうございます。

>私が一番気にするのは空気感というか無音の音のようなところかと思います。

分かります。BS2の放送で、AモードからBモードに切り替わった瞬間にも、その経験、印象を持っています。
私は16000HZ以上のサインカーブ音はもう聞こえなくって、歳ですけれど、でも音楽再生になると16000HZ以上が入っているか、入っていないかは明瞭に聴き取れます。聴感の不思議ですね。ただ、社長のおっしゃっている音場感と私の思う音場感は違う面もあると思います。小口径の小さなバッフルエンクロージャが持つ音の立体感。これは音のレンジからくるものとは違っているような気がします。

PARC 2009.7.13

Unknown
GX333+25様

>ユニットだけなら2ペアで50万円以下、というところが多いようです。

内容的に言えば、これでも十分安いのではと思います。このモデルはもともとの価格設定が本来の価格とは大きく違いますので。

>一番いいのは、うんと気長に待って、PARC 様の手で復活し、リニューアルしたユニットを手に入れること、でしょうね。たぶん。

需要があればやれないことはないのですが、採算的には厳しいでしょうね。

PARC 2009.7.13

Unknown
穴明太様

>小口径の小さなバッフルエンクロージャが持つ音の立体感。これは音のレンジからくるものとは違っているような気がします。

おっしゃるとおりだと思います。それは主にフルレンジが持つ点音源の良さからくるものではないかと感じています。どちらも非常に重要だと思いますね。

GX333+25 2009.7.13

Unknown
>需要があればやれないことはないのですが、採算的には厳しいでしょうね。

 それだけでもたいへん心強い言葉です。うんとうんとう~んと……気長に待つことにします。たしかに採算的にも厳しければ、買う方のフトコロ事情も厳しいのですが、そういう夢があると希望がわいてきます。

倉田 有大 2009.7.13

Unknown
ドライバーはホーンもかわないといけないんですよね?
どういう組み立てするのか、どういう原理で音が鳴るのかさっぱりしらないのです。
が、一度試してみたいですねー

またろう 2009.7.13

Unknown
高いですけど、千葉のGTサウンドでソニーのドライバーとウーファーの改良、新品が売ってますけどね。ウルトラハイも置いてました。ただ繰り返しますが、寸ごく高いですよ。私は聞いてみていい音だな~と思いますが。

PARC 2009.7.13

Unknown
GX333+25様

>うんとうんとう~んと……気長に待つことにします。

いつしか夢が現実になればいいのですが。

PARC 2009.7.13

Unknown
倉田様

ホーンタイプはある面究極のスピーカーシステムです。ただ私自身は代表的なホーンの音はあまり好きではなく、ホーンらしくないホーンドライバーを開発することが目標でした。そのため、T11はホーン無しの状態でもすごくいい音がするんですよ。

では何故そこまでしてホーンドライバーかと言えば、それは大パワーで2wayを実現するには他に良いものがないからです。音質的にはドームの方が好みなのですが、ノーマルドームで100dB以上を出そうとすると、どうしても3way以上になってしまうので、これは仕方がないことと割り切っています。

PARC 2009.7.13

Unknown
またろう様

>繰り返しますが、寸ごく高いですよ。

今の製造原価でちゃんと計算すればどうしてもあの価格になりますが、それでもコストと性能を考慮すれば十分意味はあると思います。でもなかなか簡単に変える価格でないことは事実ですね・・。

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