新機種情報(DCU-171PP)2

2013年02月02日(土)

DCU-171PP

 

こんばんは。今日はパーク久々の17cmウーファーの新機種であるDCU-171PPの詳細情報です。やっと、ちゃんとした写真を撮りました。

 

このウーファーの内容を紹介するには、既に生産中止となった同じ17cmPPコーンのDCU-C171PPとの比較をした方が分かりやすいと思います。

 

1)振動板

 マイカ入りPPコーン → マイカ&グラファイト強化PPコーン

 

成形法は両方とも同じ真空成形ですが、今回グラファイトを追加することにより更に振動板の剛性を上げることができ、よりしっかりとした中低域再生ができるようになっています。

 

もちろんクラス最軽量ということは変わっていないので、パークお約束の音離れの良さはしっかりと実現しています。

 

 

2)ボイスコイル

 丸線(銅線) → リボン線(銅線)

 

以前ボイスコイルの解説で書いたと思いますが、リボン線(エッジワイズ巻き)は一般的には線積率のアップが目的と言われていますが、私はそれ以上にボイスコイルそのものの機械的な剛性アップからくる音質改善(早い話が音のグレードが上がるというか、音の芯がしっかりします)が大きいと思います。これの唯一の欠点はコストが上がることくらいですかねぇ。本音で言えば、全てのモデルをリボン線に替えたいくらいです。(笑)

 

 

3)ボイスコイル径のアップ

 Φ35 → Φ38

 

たかが3mmと思うかも知れませんが、ボイスコイルはユニットにとって最重要パーツのひとつで、その径変更はかなり影響があります。

 

フルレンジや高域を使いたいウーファーの場合は、径を大きくすると高域が出し難くなるので制約がありますが、今回は完全なウーファーなので今回思い切ってサイズアップを行いました。これにより、より中低域がしっかりして、厚い音が出せるようになりました。

 

また、同時発売するコアキシャルの場合、WFのVC径が大きくなることでTWの寸法制約が少なくなって、より大きなサイズのTWを内蔵できるというメリットもあります。ただ、磁気回路の価格はかなりアップするのが難点ですが。(^^;

 

 

4)マグネット大幅強化

 Φ100 x 1個 → Φ100 x 2個

 

マグネット強化はウーファーの場合はあまりやり過ぎるとウーファーがミッドバスになったりするので要注意ですが、このモデルの場合VC径も大きくしているので、磁束を確保する点でもマグネット強化はかなり有効です。ちなみに大幅にマグネット強化をしながらSPLは90dBと変わっていないのは、VCの線径を上げてXmax改善を行っているためですが、これも低域のリニアリティ向上に効いています。

 

 

5)エッジロール幅アップ

低域のリニアリティ向上策として、エッジのロール幅を大きくしています。これもウーファー専用ということで、あまり高域再生を気にしなくていいことがありますが、地味ながら低域には一番これが効いていたりします。

 

ということで前モデルに比べるとかなりの改善を行っており、5)以外はコスト的にもかなり上がるのですが、今回価格の方はかなり頑張って出来るだけアップしないようにさせていただきました。

 

定価は14,200円(税込/1台)で、発売は2月下旬の予定です。実売はもう少し安くなりますので、是非お試しいただければ幸いです。

 

なおこのモデルは限定ではなく通常のレギュラーモデルですが、今回中国の生産都合で初回入荷数が少ないので、早く入手されたい方はお早めに御注文いただければと思います。HPへのアップや販売店様の方の予約開始も来週以降には始まるかと思います。ユニットの詳細についてはこちらをご覧ください。

 

それと、推奨箱は従来の17cmと同じでいけるので、既にDCK-171Aや171Bなどをお持ちの方はダクト長の調整のみでそのまま使えますので、是非活用してください。

 

次回はコアキシャル(DCU-C172PP)についての詳細情報です。お楽しみに。

この記事へのコメント

武蔵野K 2013.2.3

こんな風に説明されると、また欲しくなります(笑)

武蔵野K 2013.2.3

これまでのパークの17cmウーファーと比べると、どのような特徴があるでしょうか。

GX333+25 2013.2.3

PARC 様

 本当に細かい改良の積み重ね、果てしない道を感じますが、目に見えるところと言えば、高域が実に素直にロールオフしているところくらい(外観は別ですよ)。「高域はあまり気にしなくて良かったので」とのことですが、昔ならば「ワイドレンジ」とか「フルレンジ」とか名乗ったことでしょうし、メカニカル・ネットワーク内蔵と名乗ったのかも知れません。

 狙って特性を作ることはしない、と常々おっしゃっていますが、あまり気にしなくて良かった高域がこんなに素直だとネットワークも楽ができそうですが、やはり「結果としてそうなった」のでしょうか。

 このウーファーをベースとするコアキシャルの方も楽しみです。

parc 2013.2.3

武蔵野K様

>これまでのパークの17cmウーファーと比べると、どのような特徴があるでしょうか。

基本的な音の傾向はパークのトーンポリシーに合わせているので大きく変わることはありません。

ただ今までのウーファーと比べると、L11は別格として、一番ウーファーらしいモデルに出来たのではと感じています。重心が低くしっかりしていて、なおかつスムーズな高域特性で非常に素直な音ですので、使いやすいモデルになっていると思います。

parc 2013.2.3

GX333+25様

>あまり気にしなくて良かった高域がこんなに素直だとネットワークも楽ができそうですが、やはり「結果としてそうなった」のでしょうか。

高域特性に関しては、PPコーンとコーンケープCAPの組み合わせでは自然にきれいな特性になるので、今回は自然にそうなったというのが正直なところです。正直高域特性のスムーズさだけで言えば、L11よりも上ですね。(笑)

反面、次回ご紹介するコアキシャルではCAPが無いことでネック部の影響が出やすいため、ウーファーよりは少し高域特性は荒れますね。これは当初の予想を少し超えていましたが、まぁ音的に十分OKでしたので、特に対策はしていません。

ゴン太 2013.2.5

立派な磁石が付いています、強力そうですね。
ただ、これはキャンセルマグネットになっているのでしょうか?
それとも同極方向の磁力強化形でしょうか?
磁石と磁石の間にプレートが介在していますので、キャンセル型かと見て取れますが、
周辺機器の磁気的影響は考慮しなくてもかまわないでしょうか?

parc 2013.2.6

ゴン太様

>これはキャンセルマグネットになっているのでしょうか?

はいキャンセルマグネットタイプです。

>それとも同極方向の磁力強化形でしょうか?

磁力強化型とはメインマグネットを2枚重ねて使うことをおっしゃっているかと思いますが、フェライトの場合は面積で磁束を稼ぐタイプなので、板厚を厚くしても見た目ほどは効かないのが実情です。またメインを厚くすると、ヨーク(ポール)長も長くする必要があり、コストアップがマグネット以外でも発生し、非常に非経済的でもあります。

ちなみにキャンセルマグネットの場合、磁気回路の状況により効きがいい場合と、そうでもない場合がありますが、このモデルはかなり効果があり、1.5dBもあったりします。

>周辺機器の磁気的影響は考慮しなくてもかまわないでしょうか?

もちろんキャンセルマグネットが無い場合に比べれば、漏洩磁束は減少しますが、完全に抑えるにはさらにバックカバーが必要なので、防磁効果に関してはあくまで簡易防磁とお考えください。

ゴン太 2013.2.6

早速のご回答ありがとうございます。
キャンセルマグネットで1.5dBも音圧が上がるなんて、スゴイですね。
アマチュアがイタズラでマグネット追加をやったりしますが、さほどの音響的効果は得られていないようです。
やっぱりプロの方の狙っての設計は違うものですね。

ところで一般にキャンセル用のマグネットはメインに比べて2周り位小さいものを使うのが普通ですが、社長のご設計ではメインと同サイズのものを使っていらっしゃる、これは総合的磁力UPを狙ってのことなのでしょうか?どういうメカニズムなのか?
興味深々で失礼いたします、ご教示くだされば幸いです。

parc 2013.2.6

ゴン太様

>アマチュアがイタズラでマグネット追加をやったりしますが、さほどの音響的効果は得られていないようです。

先にも書いたように、キャンセルMGの効きかたはモデルによって違うので、かなり効くものもあれば、そうでもないものもあるということですね。

>一般にキャンセル用のマグネットはメインに比べて2周り位小さいものを使うのが普通ですが、社長のご設計ではメインと同サイズのものを使っていらっしゃる、これは総合的磁力UPを狙ってのことなのでしょうか?

一般的にキャンセルマグネットを使う主な目的は、名前の通り漏洩磁束をキャンセルするために使うことが多く、その場合は1~2サイズ小さくても効果は得られます。

ただ今回の場合は、漏洩磁束対策ではなく、メインの磁束を上げることで、本当のことを言えばメインマグネットそのもののサイズアップも検討しました。ただメインMGのサイズアップにはプレートやヨークの外径も変更しなければならないので、価格やパーツの納期などでかなりハードルが高かったため、今回はキャンセルマグネットの採用をすることになりました。そのため、磁束アップ用としては外径もより大きな方が良かったということです。

ひでじ 2013.2.10

3年前に、初めてコアキシャル171PPを知ってPARCファンになったので、新しいポリプロピレンウーファーはかなり気になります。代表の話だと、本格的なウーファーの出来なので、楽しみです。ところで、マグネットが以前に比べ2倍ということで、UNITの後ろ側が重くなったと思いますが、補強などは考えなくて大丈夫なんでしょうか?

parc 2013.2.11

ひでじ様

>マグネットが以前に比べ2倍ということで、UNITの後ろ側が重くなったと思いますが、補強などは考えなくて大丈夫なんでしょうか?

このモデルは補強までは考えなくてもよろしいかと思います。L11は別格ですが。

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