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こんばんは。今日は17cmPPコーンコアキシャル(DCU-C172PP)の詳細情報です。
このモデルのウーファー部は、センターCAPの有無以外は基本的に先にお伝えしたDCU-171PPと同じなので、細かい特徴の説明は省略しますが、ユニットの基本情報はこちらをご覧ください。
スペック的にはCAPが無い分でF0が171PPよりも少し高くなっていますが、基本的には推奨BOXは同じ仕様の予定です。
トゥイターは既に発売しているDCU-T114Sがベースですが、フレームを真鍮のオール切削品にしています。実はこのフレームが結構高価だったりしますが、音質的には金属フレームの方が好ましいので、今回は頑張って金属フレームにしています。(前モデルのC171PPはコスト優先でモールド成形品を採用していました)
仕様書にはトゥイターの単独特性とウーファーへ実装した状態の特性の2つを掲載していますが、見比べるとかなりフラットな単独特性に比べてウーファー実装では中低域がかなり盛り上がっているのが分かります。
これは、ウーファーのコーン部がトゥイターに対してホーンとなっていることによるもので、コアキシャルの場合は必要悪のようなものですが、今回は元の単独特性がかなりフラットなので余計目立ちますね。
これだけを見ると、コアキシャルよりも通常の2wayとしてトゥイターを使う方がいいのではと感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、やはりトゥイターが同軸上に設置されていることによる点音源化というのは聴感上でもかなり効果があり、特にボーカルなどの定位はやはりコアキシャルの方が楽ですね。
推奨ネットワークに関してはまだ検討中で確定していませんが、今回はおそらく最低でもウーファー、トゥイター共に-12dBくらいにはなるかと思います。またNWの製品化予定は今回はありませんが、どうしても自作が困難な方には特注扱いでの対応になるかと思います。
なおNWはA&Cオーディオの方でも専用NWが発売されると思いますので、ご興味がある方は島津さんの方にお問合せください。
最後に肝心の価格ですが、標準定価19,500円(税込)となります。171PPとの価格差が少しあるように感じるかも知れませんが、これは171PPの方をウーファーということで少し意図的に下げています。
ちなみに2月になって情報がきたのですが、最近の為替関連の影響で一連の新機種関連も軒並み価格アップの要求があり、このまま為替が上がり続けるようだと、次回ロット以降少し価格変更を考えないといけないかも知れません。
実は今回のモデルは今までのUSドル建てではなく、中国元建での購入だったので、中国元はあまり変動しないとの話で安心していたのですが、実際は安定しているのはUSドル~中国元との関係で、中国元~日本円との関係はUSドル~円とほぼ同じ感じで推移しているようでした。実際当初の設定レートからすると既に14%近く上がっており、うちのような輸入企業にとってはアベノミクスもなかなか困ったものです。まぁこれで世間の景気が良くなって、売上自体が伸びてくれればOKなのですが・・・・・。
次回は1インチソフトドームのDCU-T115Sをご紹介します。

この記事へのコメント
前回は大変詳しいご説明をありがとうございました。
ツイーター単独の特性、ウーファーに組み込んだ時の特性、両方表示頂いたので、コアキシアルのユニークさがよくわかります。
コーンがホーンになってしまうことは、伝統的なコアキシアルユニットでもウーファーコーンをホーンにしているのがありますので、なるほどとうなずけますね。
しかしビックリしたのは1000~2000Hzにかけて10dbもアップしている、驚きました。しかもその上の周波数帯にも少なからず影響を与えているようです。
さてクロスオーバーをどこに取るか?
PPコーンのウーファーは高音部も素直に落ちているので、
ウーファーはコイルなしでスルー、ツイターには7500~8000HZのクロスでコンデンサのみの6db落ちではどうでしょうか?
またツイーターの能力をめいっぱい使うなら3000~3500hzのクロスで18dbというのも面白そうです。
綺麗な静かなクラシック狙いならこちらのほうかな。
社長のご推奨はどんなでしょう?
PARC 様
トゥイーターをウーファー内部に実装すると、2~3kHzが10dBも上がるとは驚きました。まさかPARC様はそんな手はお使いにならないだろうと思いますが、これを利用して高めのSPLを設定する、なんて設計もあるいはあるのでしょうか? 素人目にも邪道、と思いますが。
しかし、ここまで盛り上がりがあるとなると、5kHzくらいをクロスオーバーとすることになるんでしょうか。実を言えば、2~3kHzのあたりは楽音のおいしいところがたくさんあるので、このあたりを切るのはやりたくないところです。
ゴン太様
>ビックリしたのは1000~2000Hzにかけて10dbもアップしている、驚きました。しかもその上の周波数帯にも少なからず影響を与えているようです。
今回は元のTWの素の特性がかなりいいので、WFコーンの影響がよりはっきり分かる感じですね。
>社長のご推奨はどんなでしょう?
現在検討中で、今月下旬予定のデモまでには確定したいと思います。
GX333+25様
> これを利用して高めのSPLを設定する、なんて設計もあるいはあるのでしょうか?
いやぁそれはないですね。ただ、このモデルの場合、NWでやり難いのはむしろ5~8k近辺の落ち込みで、WFでここを埋めるのは難しいので、現在ちょっと悩んでます。(笑)
>ここまで盛り上がりがあるとなると、5kHzくらいをクロスオーバーとすることになるんでしょうか。
現在TWは5.6kでやっています。それでも2~3kHzのあたりはWFで十分カバーできるのでご安心ください。
この特性を見てネットワークをどうするか?
こういうの、考えているだけで楽しいですね。
私なら「高域は6千から下をカット、低域はそれに合わせて1千から上をカット。アッテネーターは無し」辺りからスタートしたい。
高域の動作はホーンとも考えられるので、指向性のことや、エネルギーバランスのことなど、聴感で決めていく部分がきっと大きい。
こんばんは!17cmポリプロピレンUNITが2種類も出そろいましたね。それぞれに特徴があり、旧コアキシャル171PPユーザーとしては、興味津々であります。171PPは、いよいよ定数も決まりましたので次の候補、しばらく悩むことで楽しめそうです。
jun 様
>アッテネーターは無し」辺りからスタートしたい。
う~ん、それはちょっと厳しいかも知れません。WFコーンの影響で、10kHZ周辺がTW単体特性からさらに数dB上がってますからねぇ。こういう点はコアキシャルの悩ましいところですね。
ひでじ様
>171PPは、いよいよ定数も決まりましたので次の候補、しばらく悩むことで楽しめそうです。
今回のモデルはレギュラーで限定ではないので、じっくり悩んでいただければ・・・・。(笑)
クロスの取り方、使いこなし、ファンの方の色々な提案があって面白いですね。
スピーカー遊びは生花に似ている。
素材は皆同じものを与えられても、個性豊かに異なる音のする作品が生まれてくる。
さて生徒たちの絵が出揃ったところで、師匠の模範作品が心待ちされます、楽しみです。
ゴン太様
>さて生徒たちの絵が出揃ったところで、師匠の模範作品が心待ちされます
いや生花の例で言えば、ユニット設計者とは花そのものを1本1本丁寧に作る農家のようなもので、それをシステムでまとめ上げるシステム屋さんは華道家といった感じで、ちょっとニュアンスが番うように感じます。私の場合はいわば漁師料理みたいなもんでしょうか。
師匠の模範作品などと言われると、ハードルが上がって発表できなくなりますねぇ。(笑)
模範作品の方は島津さんに期待したいと思います。
PARC 様
>私の場合はいわば漁師料理みたいなもんでしょうか。
ただ、世の中には、そのぉ……猟師料理が好きな人がいまして(^^ゞ――ここには結構多いんじゃないでしょうか?(笑)
うひゃー私に振られてしまいましたね(笑)
同軸2way、バラの2wayそれぞれの”ならでは”な特長が出せると良いですね。現在進行中の汎用NWをどの様に関わらせるかもテーマです。
ガンバリマス!(^^;
GX333+25様
>猟師料理が好きな人がいまして
まぁ漁師料理は素材が命なので、楽しみにしていていただければと思います。
Mr. Hippo様
>現在進行中の汎用NWをどの様に関わらせるかもテーマです。
期待していますので、よろしくお願いいたします。
お忙しいところを失礼いたします。
社長はよくコアキシアル型も設計されますが、今は、多少ブームとはいえ、市場では少ないようです。
コアキシアルと言えば、音場感良い、音源がピンポイント、などのメリットがあると思うのですが、社長のコアキシアルに対する思い入れなどをお聞かせ願えれば嬉しいです。
ここを聴いて欲しい、などとマニアにご注文もあるでしょうね。
ゴン太様
>社長のコアキシアルに対する思い入れなどをお聞かせ願えれば嬉しいです。
パークのコアキシャルは限定を含めても今回で3モデルで、そんなに多くはないですが、パークがコアキシャルを発売する最大の理由はマルチ系なのにフルレンジ派にも受け入れやすいという点だと思います。
ご存知のように自作スピーカーで一番メジャーなのはフルレンジですが、フルレンジにはどうしても限界があることも事実です。
かといって、あまり自作に慣れていない方がいきなりマルチに挑戦するのもハードルが高いので、そういう方にフルレンジとは一味違う良さを知っていただければと思っています。
NWは必要なものの、BOXは今までのフルレンジのものがそのまま使えますから、通常の2wayモデルよりはハードルが低いのではと思います。
もちろん、コアキシャルには点音源化やアライメントが不要などのメリットもあり、通常の2wayモデルとは違った良さもありますね。
>ここを聴いて欲しい、などとマニアにご注文もあるでしょうね。
音的に最大のポイントは、やはりピンポイントで定位する音源ですね。やはりボーカルの定位はコアキシャル最大の美点です。
横からすいません。
以前、タンノイのオートグラフミニというスピーカーを聞いた事があります。
十センチウーハーに真鍮ホーンのユニットが、
素敵なエンクロージャーに収まっているものです。
そのスピーカーを試聴した時、少なからずショックを受けました。
自分の所有しているフルレンジよりも、
かなり定位が良かったからです。
その時は自分の箱作りが悪いのだなーとおもいました。
上記のコメントを伺いますと、
一般にフルレンジよりもコアキシャルの方が定位が良いのでしょうか。
もしそうであれば、多少ショックが和らぎます(笑
以前、13センチウッドコーンコアキシャルが、
限定で発売されましたが、あれも欲しいと思った時には終了していて残念でした。
見た目もウッドコーンと真鍮でとても素敵なユニットでしたね。
PARC様
はじめまして。貴ブログ、いつも楽しく拝見しております。
残念ながら今のところ、PARC様が手がけた製品は所有した経験がないのですが(ソニー製品ではPARC様が移籍される以前のSS-G5を長らく愛用しておりました)、今後は御社製品を自作SPユニットおよびネットワークパーツの候補として検討させていただくつもりです。
さて、新製品の情報について、いろいろ興味深い情報をありがとうございます。このページのコアキシャルについても、ツィーター実装時の特性変化などは「目から鱗」という感じですね。
ただ若干物足りなく感じるのは、御社が公表されるSPLが「軸上正面」のデータに限られる点です。
一部海外メーカーのように、15度や30度の特性も開示していただけると、自作プランに幅を持たせることができるように思うのですが、如何でしょうか(私個人としては、多くの場合耳をツィーターの軸上正面に合わせるセッティングはあまり好みません。またSPLデータのみでユニットの素性や音質を読み取る自信もありません)。
コアキシャルについても、軸上から若干振った場合の変化が分かれば、ネットワークの設計プランにも役立つような気がしています。個人的に好んで使う6dB/octは、ツィーター部のfsが高めでかつ磁性流体レスということなので、ちょっと難しい気もしますが。
なお上記の質問(角度を持たせたSPLデータの開示)については、このブログで回答いただく必要はございません。御社には御社なりのポリシーがおありのことと思いますので。もし可能であれば、いずれ技術解説の折りにでも、お考えを聴かせていただければ幸いです。
今後も御社の発展を祈っております。ではでは。
faston07様
コメントが遅れましてすみません。
>一部海外メーカーのように、15度や30度の特性も開示していただけると、自作プランに幅を持たせることができるように思うのですが、如何でしょうか
30度特性などは一般に指向性用として公開することが多いかと思いますが、中国での測定環境の関係でなかなか難しいのが実情です。
ユニット設計者の場合、あのデータで主に注意する点は、ピークやディップがあった場合、原因が箱のディフラクションなのかユニットそのものなのかということですね。
ただ私自身は特性は参考程度と考えており、あくまで最重要なことは音質との考えで設計をしていますので、軸上特性も他社に比べればハイ落ちのものが多いのはそのためです。
ちなみに、ソニー時代には30度特性を中心に見ていた時期もありましたが、いろいろ経験した上での結論はやはり特性よりも音質(聴感)という当たり前のことでした。
>SPLデータのみでユニットの素性や音質を読み取る自信もありません
それは私同感です。(笑)
特性だけで音が分かれば、こんな簡単なことはないのですが。
というわけで、たとえ30度特性があっても、音を聴いてみないと本当の性能は分からないというのが正直なところです。
マンジュウ様
>一般にフルレンジよりもコアキシャルの方が定位が良いのでしょうか。
私はそう感じています。多分高域成分が定位に多いに影響しているためではないかと思います。
コアキシャルに比べれば、やはりフルレンジの高域はなかなか厳しいですからねぇ。
>13センチウッドコーンコアキシャルが、限定で発売されましたが、あれも欲しいと思った時には終了していて残念でした。
これはいずれ再販してもいいかとは考えていますが、現在は新機種の準備でドタバタしているので、少し落ち着いてからになりますね。
PARC様
ご多忙のところ丁寧な回答をいただき、感謝です。
特性についてのお考え諸々、得心いたしました。データは客観性を持たせるうえで便利なものではありますが、誤解(というか「誤読」)のもとでもあるような気がしますので、つくり手としても扱いが難しい面が多々あるかと存じます。
長年オーディオ装置をあれこれ弄ってみての雑感として、特性と「自分が好む音」の間には、多くの場合相関関係がない、ということがあります。その例として、私自身が「いいなあ」と感じる高域ユニットは、奇数次の歪みが劣悪そうなコーン型が多かったりします(現在ではほぼ絶滅危惧種のようですね)。
ならばなぜ軸上オフセットのデータを求めるのか、と返されそうですが、データでは分からないと承知していても、自作に取り組む前にはある程度のフラットネスを前提としておきたいという、まあ自信の無さみたいなところがあるからだと思います。
そういう自信の無いリスナーにとって、設計の「狙い」がつくり手ご自身の口から語られるこの場所は、たいへんありがたい存在と感じます。今後とも、データに現れない「PARCの音」について、いろいろお聞かせいただければ幸いです。
試聴会、盛況をお祈りしております。
faston07様
>特性と「自分が好む音」の間には、多くの場合相関関係がない、ということがあります。
たしかに特性と聴感が一致しないことはありますね。それは人間の耳が一般の測定で使われる周波数特性だけではなく、もっと多くの情報(位相、歪み、過渡応答・・・)を認識しているからではないかと感じています。
それと測定データで一番表現し難い音色ということもかなり影響しているのではとも思います。
>今後とも、データに現れない「PARCの音」について、いろいろお聞かせいただければ幸いです。
了解しました。出来るだけ頑張りたいと思います。
試聴会のご盛況、新商品のヒット、おめでとうございます。
私の独断偏見によりますと、その原因は御社が、現在の市場の傾向、すなわち金属コーン、マグネシュームなどの新素材追求に追従せず、人に安らぎを憶えさせる優しい音色のPPコーンの採用に、ベテランらしい深慮があったからだこそと推察しております。
ところでどうしても心に残ってしまうのが、今回社長が発表された、コアキシアルにおけるツイーターのホーン効果のデータなのですけれども、
コアキシアルでなくてもフルレンジでも中央のボイスコイル付近から高音部は出がちです。
メカニカル2ウエイ、サブコーンを持ったタイプのものならばなおさらのことですけれども、
この見方から言えば、全てのフルレンジにおいて高音部のホーン効果が認められると、思って差し支えないのでしょうか?
各社の周波数特性をそんな目でみていると、そんな気がしてきました(笑)
ゴン太様
>試聴会のご盛況、新商品のヒット、おめでとうございます。
商品の方は発売してまだ数日なので、ヒットと言えるかどうかはこれからですが、少なくとも出足は好調のようで、ホッとしています。
>その原因は御社が、現在の市場の傾向、すなわち金属コーン、マグネシュームなどの新素材追求に追従せず、人に安らぎを憶えさせる優しい音色のPPコーンの採用に、ベテランらしい深慮があったからだこそと推察しております。
私は素材的にこれはNGというものは非常に少ないのですが、PPの場合は日本で最初にPPコーンの商品化に関わった経緯もあって、いろいろある素材の中では一番こだわっているかも知れません。
>全てのフルレンジにおいて高音部のホーン効果が認められると、思って差し支えないのでしょうか?
無いとは言えませんが、TW(コアキシャル)に比べれば、CAP(フルレンジ)などから出ている高域エネルギーは意外に少ないので、コアキシャルのようにホーン効果が目立つことは少ないと思います。フルレンジでもモデルによりますが、CAPの有無であまり高域特性が変わらないものもあったりしますので。センターCAPは見た目はいかにも高域が出ている感じですけどね。(笑)
改めて見返すと、Parcはウッドコーン冨宅氏はPPコーンが代表な印象を受けます。
ツイーターのホーンとしてウーハーを使うみたいな事が起きているのか、改めてPPコーン聞いてみたいです。個人的に下にブチブチっと伸びているのが難ですが、あれは必要悪なんでしたっけ。DCU-C173PPを心待ちにしています。
sohms様
>ツイーターのホーンとしてウーハーを使うみたいな事が起きているのか、改めてPPコーン聞いてみたいです。個人的に下にブチブチっと伸びているのが難ですが、あれは必要悪なんでしたっけ。
ウーハーがTWのコーンとして作用してしまうのは、コアキシャル最大のデメリットと個人的には考えています。メーカーの中には、それを積極的に利用しているところもあるかも知れませんが、基本的にホーン嫌いの私としては出来れば無い方が良いと考えています。
>DCU-C173PPを心待ちにしています。
17cmはやりたいのですが、需要がかなり限られるため、限定ユニット以外では現実的には厳しいというのが実情ですね。
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