ウールフェルトの貼り方

2013年11月09日(土)

 

こんばんは。今日はちょっとした自作ネタです。

 

地味に販売がスタートしたウールフェルト(DCP-A002)ですが、おかげさまで徐々に販売量も増えており、お兄ちゃんのウール吸音材(DCP-A001)と共に定番となりつつあります。

 

DCP-A002

 

このウールフェルトの用途にはいろいろありますが、代表的なものにダクトの内面に貼って、ダクトのポートノイズを低減させるというものがあります。

 

ここでダクトのポートノイズについて説明しておこうと思ったら、既に過去のブログで書いていました。(笑) 詳しくはそちらをご覧ください。

 

 

 

で今日のテーマですが、この薄いウールフェルト(それも裏に粘着剤が付いている)ものをいかに綺麗にダクト内に貼るかということです。

 

Φ40以上くらいならそんなに苦労はしないのですが、これがΦ25あたりの小さいダクトになると結構厄介です。私自身もいつも苦労しながら貼ってました。

 

でも「必要は発明の母」とはよく言ったもので、最近いい方法を見つけました。是非皆さんも試してみてください。かなり楽だと思いますよ。

 

さて前置きが長くなりましたが、先ずウールフェルトを所定のサイズにカットしておきます。この時、長さ方向(奥行)は出来るだけ使うダクトと同じ長さがベストですが、径方向(幅)は全周ぐるっとやると作業が大変なので、半周ずつに分けて行います。

 

 

ちなみに周方向の長さは、2πR つまりダクトの直径x3.14になります。例えば、Φ25(内径)x100のダクトに半周貼る場合は、フェルトのサイズは幅が25x3.14÷2≒39.3、長さが100となります。これを2枚用意すればOKです。

 

でいよいよこれをダクトの内面に貼るわけですが、ここで2本の竹串を用意します。これが今日のキモです! これはホームセンターなどで売っていますが、なければちょっと焼き鳥でも夕食にしていただき、それを使ってくださいね。(笑)

 

 

先ずフェルト裏面の剥離紙を剥がして、粘着剤のある面を上にして置きます。

 

 

次にフェルトの両端部分ぎりぎりのところに竹串を軽く貼ります。この竹串は後で剥がすので、あまり強く貼りつけないように注意してください。

 

 

 

竹串が付いたら、その竹串をダクトの内径よりも少し小さくなるようにくるっと丸めて、片手で持ちます。この時、当然粘着面が外側です。

 

 

 

片手で持ったら、それをそっとダクト内に入れていきます。

 

 

 

次にどちらか片側の端をダクトに接着して、片側が固定できたら、そこからそっと反対側の竹串を持ってダクト内面に沿わせて貼っていきます。もし一人でやるのが大変な場合は、ダクトを机などに固定するか、家族の方にでもダクトを持っていただき、両手で竹串を1本ずつ持ってやれば、更に楽になりますね。

 

 

 

 

 

最後に、竹串を外せば無事半周分が完成です。竹串を外す時は、フェルトが一緒にくっついて剥がれないように、フェルトをしっかり手で押さえながら外してくださいね。

あとは残りの半周を同様にして完成です。残りの半周分は、貼る前に剥離紙が付いた状態で入れてみて、サイズの確認をしてください。

  

 

 

ちなみにダクトへのフェルト追加は、先のブログに書いていますが、ポート断面が実質小さくなることで若干ではありますがダクトのチューニングが少し下がり、低域の量感も減少しますので、実施前に既に低域の量感が不足気味のシステムには向きません。

 

そういう場合は、先ずはダクトを少しだけ短くしてからやるとよいかも知れませんし、半周だけで済ませる案もあります。

 

また現状でもポートノイズが気にならない場合は、この処理は無くてもOKです。

 

ちなみに一度フェルトを貼った後で綺麗に剥がすのは大変なので、貼る前に剥離紙を付けたままで仮にダクト内に置いて音チェックをする手もあります。

この記事へのコメント

マンジュウ 2013.11.10

おー!これはいいですね!
いい方法を教えていただきありがとうございます。

わたしのちびっ子ウッドのエンクロージャーで試してみます!かなり直径がせまいですが 笑

こちらはアフリカ黒檀で作ったエンクロージャーなんですが、とても良いユニットでいい音してます!かわいいユニットですし、仕事終わりに聞いてホントーに癒されてます、素晴らしいユニットをありがとうございます!

また、最近生産終了になった8cmウッドを買いました、マーク2と比べると、確かに中域にクセはありますけど、低域は旧式も良いですね。小さな2wayを作りたいので、ちびっ子ツィーターと合わせて作ってみようと思います。4から8リットルのバスレフか密閉を考えていますが、8リットルでは大きいですかねえ。ネットワークも悩みものです。

話は変わりますが、最近のソニーはハイレゾ戦略にかなり力を入れてますね。私も今度発売されるハイレゾウォークマンを購入します。
代表はハイレゾについて、どのようにお考えでしょうか?私としてはパークさんのユニットにハイレゾに良さそうなユニットがあるということであれば、ちょっと検討してみたいと思ってます。

なんだか長くなって、色々聞いてしまってすいません。

parc 2013.11.10

マンジュウ様

>いい方法を教えていただきありがとうございます。

お役に立てて何よりです。

>マーク2と比べると、確かに中域にクセはありますけど、低域は旧式も良いですね。

確かに旧型の最大のチャームポイントはその低域の量感ですからね。ただ、F101WⅡの方も中域だけでなく低域も余裕で再生してくれるので、また機会があればお試しいただければと思います。

>4から8リットルのバスレフか密閉を考えていますが、8リットルでは大きいですかねえ。

F101Wでしたら、4Lで十分ではないかと思います。

>私も今度発売されるハイレゾウォークマンを購入します。

これは素晴らしい情報ありがとうございます。ついにウォークマンまでハイレゾの時代になったのですね。驚きました。私も買っちゃうかも・・・・。

>代表はハイレゾについて、どのようにお考えでしょうか?

個人的には情報量を多くすることで悪くなることはないと思うので、私は大賛成です。今までもデモではOliveを使ってハイレゾの音源を結構使っていますので。

>パークさんのユニットにハイレゾに良さそうなユニットがあるということであれば、ちょっと検討してみたいと思ってます。

ハイレゾ音源の情報量の多さをしっかり再現するという点では、やはりマルチウェイの方が有利で、現在欠品中ではありますがC171PP、C172PPやT115S,T116Aなどがお勧めですね。

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