こんばんは。コイズミ無線様で開催した新機種試聴会が無事終わりました。
写真のように大盛況で、入り口周辺まで立ち見の方がいらっしゃる状況で、主催者としては本当に嬉しい限りです。
今日は少し余裕をもって2時間前の11時からセッティングを始めたのですが、今回はSACDプレーヤーまで持ち込んだりしたこともあってか、結局時間が足らず開始20分前にあわてて昼食に行ったという感じでした。(^^;
デモはコアキシャル(DCU-C172PP)からでしたが、結局時間の関係で当日の音チェックはコアキシャルだけで、DCU-171PP+DCU-T115Sの方は当日チェック無しの一発チェックということになりました。
ちなみにコアキシャル(DCU-C172PP)の現場チェックでの私の第一印象は、ちょっとTWレベルが高いかなぁということで、これは少し意外でした。
通常大きい会場ではTWが足らなくなることが多いので、レベルを上げる方の素子は用意していたのですが、今回は予想が外れちゃいましたね。(^^;
まぁチェックの段階ではほとんど人がいない状態でしたので、来場者が着席された状態では少しは吸音されることを期待しつつ、そのままの状態で今回はデモを行いました。
コアキシャル(DCU-C172PP)のデモには写真のように前モデル(DCU-C171PP)用に作ったピアノ塗装付きのデモBOXを使いましたが、内部は補強桟や吸音材の追加をかなりしています。
これはDCU-171PPの方も同じなのですが、今回WFの馬力がかなりあるので、今までのBOXではちょっとBOXが負けてしまう感じなのです。
今日のデモでは真空管フェアのようなイベントと違い、終了後に参加された方と感想などについてゆっくりとお話する時間が取れないため、皆さんの細かいインプレッションについては分かりませんが、お話させていただいた数名の方の印象ではかなり好印象だったのではと思います。
2wayモデル(DCU-171PP + DCU-T115S)の方もWF用のBOXは全く同じものを使いましたが、写真のようにTWは専用のTWBOXを使い、TW部を44mm後ろにセットバックしてタイムアライメント調整を行っています。
このTW位置を後ろにずらす手法は昔からよく使われているものですが、非常に有効で、一度これの特性(効果)を知ってしまうとなかなか後には戻れないですね。(笑)
興味深かったのは、2つのモデルに関してお好みが分かれたことで、コアキシャルが良かったという方と、2wayの方が良かったという方がそれぞれいらっしゃいました。まぁこれはこれで設計者としては非常に嬉しいことではあります。
私自身の個人的な印象で言えば、コアキシャルはいい意味でフルレンジをスケールアップした感じでナチュラルな印象、一方の2wayは正に正攻法のハイファイサウンドで、分解能やレンジ感などではやはり2wayの方が一枚上手かなぁといった感じです。特に2wayの方はTWの差が影響して基本的には同じWF部にも関わらず低域までグレードが上がった感じで、このことは今日の試聴会でも同じコメントを言われていた方がいらっしゃいました。
ちなみに数日前から販売を始められた販売店様のお話では、出足は3モデルともに好調で、意外にも2way(DCU-171PP,DCU-T115S)の方がより好調とのことでした。今までNW関連のサポート不足などが影響してか、ウーファー系はフルレンジやコアキシャルに比べて販売が良くなかったので、今回の傾向は本当に嬉しい限りです。
なおNW情報は、今日のイベントでの会場の音の印象も考慮して、もう少し再調整して、後日アップしたいと思います。
次回は、今日のイベントでもご紹介したパークのもう一つの新製品についてお話したいと思います。
この記事へのコメント
PARC 樣
興味深いレポート、ありがとうございました。基本構想を同じくする二組のシステム、トゥイーターの相違がインプレッションを左右するというところが特に興味深かったところです。
思えば、以前はトゥイーターといえば、可聴帯域全域をカバーするのに一つのユニットでは不十分だから、という漠とした発想でしかなかったのですが、まず一度は(他社製ながら)ウルトラハイで中低域が変わる、という経験をしたこと、次に、プロジェクトFいじり倒し会で、WF一発で「えっ」と驚いた音が、TWプラスで「ええっ」と驚く音に変貌したことで、「良いトゥイーターとは、しっかりしたベースレンジに対して、色艶をしっかりサポートしてあげるユニット」ではないか、と思えるようになってきたことです。
はてさて今度の新作でいかなる展望が開けたのか、具体的に経験してみないことには、これだけはわかりそうにありませんね。
GX333+25様
>基本構想を同じくする二組のシステム、トゥイーターの相違がインプレッションを左右するというところが特に興味深かったところです。
そうですね。TWの影響力は思った以上に大きいということを今回私もあらためて痛感しました。
最前列中央に座っていたhkonokiです。
現在米国在住なのですが、出張でたまたま東京に来ていたので、参加させて頂きました。
全体的な印象としては、ボーカルならコアキシャル、それ以外はマルチです。
ひとつ発見があったのですが、うちのコアキシャルで(旧モデルのPPとウッド)クラシックをそれなりの音量で聞いていると、中高域当たりが少しうるさく感じることがあります。
この試聴会でもコアキシャルは同様の傾向だったのですが、マルチにはなかったです。
これってもしかするとコアキシャルの欠点なのでしょうか?
何だかマルチへの興味がわいてきました。ちなみにツイターはボックスの上に載せる必要はありますか?(ちょっと高さが足りないため、横に置ければと思いまして)
視聴会行きたかったのですが、都合によりいけませんでした。できれば今年あたりはそろそろスピーカーを新しくしたいと考えています。DCU-171PPはコストパフォーマンスも高そうで興味津々です。
hkonoki様
>クラシックをそれなりの音量で聞いていると、中高域当たりが少しうるさく感じることがあります。これってもしかするとコアキシャルの欠点なのでしょうか?
私はクラシックはあまり聴かないので断言はできませんが、コアキシャルだからそういう傾向になるということは無いと思います。
ブログにも書いたように、会場でのコアキシャルの印象は私もこちらで聴いていた時とは違い、少しTWが強めでしたので、基本的にはTW周りのレベルの問題が効いてると思います。
ちなみに、うちでの旧モデルとの比較試聴では、現行C172PPと比べてしまうと旧モデルは少し中高域に粗さがあるかなぁという感じでした。まぁこれはTWのグレードがかなり違うので仕方がないとは思います。
>ちなみにツイターはボックスの上に載せる必要はありますか?
出切れば上に載せた方がインラインになりベターですが、横でも前後方向のアライメントさえしっかり調整すれば使えないことはないと思います。でもその場合専用のスタンドが要りますね。
肉そば大盛り様
>DCU-171PPはコストパフォーマンスも高そうで興味津々です。
是非お試しいただければ幸いです。
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