こんばんは。いよいよ今週末にPARCサウンド観賞会が開催されます。
詳細はこちらをご覧ください。
毎年PARCでもこのイベントではいろいろな技術ネタをデモしていますが、今回は以前ブログでも少し書いた事があるマグネット関連でのユニット調整法についてやりたいと思います。
これについてはこちらに概略がありますが、この時はベースモデルがDCU-F122Wで既にキャンセルマグネットが付いた状態のユニットであったため、マグネットを追加した場合の実測データを掲載していませんでした。
そこで今回はベースモデルとして13cmウッドコーン(DCU-F131Wの試作ユニット)を使ってデモを行います。
デモで行う内容をお知らせしておくと、先ず2つのユニットをモノで試聴確認した後で、一方のユニットにマグネットを追加した場合(A)と、ショートバーを追加した場合(B)で比較試聴を行い、音質の変化を確認していただきます。
マグネットを追加した場合(A) ショートバーを追加した場合(B)
先のブログでも説明しているように、Aの場合は磁束密度がアップし、逆にBの場合はダウンします。
結果として、下記のように磁束密度の変化が現れるBLは4.28 → 4.80 → 5.41 と見事に変化し、周波数特性は磁気制動が効いている50~100Hzの帯域はBLの低い方がSPLが増え、ピストン帯域の中域ではBLが高い方が増えています。
これらが実際の音でどうなるかを是非聴いてみてください。
ちなみに蛇足ですが、たまにマグネットを追加する場合に、マグネットを吸着方向で付けている方がいらっしゃいますが、これは全く逆です。
吸着方向でマグネットを付けると、実際は磁束密度は減少してしまいますので、見た目では磁力が増強されたように見えるかも知れませんが、実際は磁力は減っています。
もしこの場合に、音がしっかりしたように聴こえたとしたら、それは磁力の影響ではなく、追加マグネットが付加マス(重量)として効いている可能性が高いです。
正しいマグネットの付け方は、反発方向ですので、どうぞご注意ください。
では、沢山の皆様にお会いできることを楽しみにしています。
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