PARC Audio ロゴバッチ

2008年09月02日(火)



こんばんは。
今日はPARC Audioのロゴバッチが出来上がったので、それについてのお話です。幅が30mmと結構小ぶりなサイズですが、自分で言うのも何ですが結構いけてるかなぁなんて感じてます。私の素人写真では分かりにくいですが、ポッティングという製法で表面はこんもりと盛り上がって立体的になっています。

実はこんなパーツでも製作するのに結構苦労しました。正直私もここまで時間がかかるとは思ってなかったのです。

ぶっちゃけた話をすれば、最初は中国で製作し、今ユニットに付いている印刷シートの代わりに標準で付けようと思ってたのですが、実際中国でいろいろ試作したものは満足できるものがなく、結局中国での製作は断念しました。実は今ユニットについている印刷シートのロゴも私が自分で印刷して中国に送っているのです。たかがラベルですが、やはり会社の顔なんで、私としてはそれなりにこだわっていたりします。設計者自ら製作している究極の手造ラベル、なんちゃって。

まぁ冗談はさておき、中国での製作がNGとなった時点でコスト的にユニットに標準装備ということも無理になったので、しばらく保留としていたのですが、キットやW3の商品化が決まり、いよいよ日本で製作ということになりました。当初はオフセット印刷という本格的な印刷でやる予定だったのですが、これも中国製よりはましなものの、やはりグラデーションのところがドット状で目だってしまい、ギブアップとなりました。そこで最終的には、結局私が印刷したものを送って(やっぱり手造りかい!)、それにポッティング加工をするというなんか手作りのような量産物のような簿妙な感じになっちゃいました。

何でこんなことになったかというと、最大の理由はPARC Audioのロゴのデザインにグラデーションがあるからなのです。グラデーションとは、色が徐々に変化していくことで、これを印刷で表現するのは結構大変なんだそうです。そんなことは知らない私は、単純に見た目でデザインを決めてしまったのですが、これが後々ここまで影響するとは本当に全く予想できませんでした。

ちなみにロゴのデザインで一番楽なのは1色の文字だけ。これは当たり前ですね。次に楽なのは複数色でも単純な色の組合せのもの。スピーカー関連で有名なものでは例えばJBLのロゴ。シンプルで見た目も良く、なおかつ製作するのも楽です。本当にグッドデザインだと思います。

ま、と言うわけで残念ながらこのロゴバッチはユニット付属ではなく、キットやW3等のシステム用として使いますが、今後いろいろな販促キャンペーン等でも使っていこうかと思ってます。先ずは手始めに、ユーザーコーナーに情報をいただいた沢山の皆様に、ほんのお礼の気持ちとしてこれを差し上げようかと考えています。こちらからもメールでお知らせしようと思っていますが、もしお急ぎの場合はご住所をお知らせいただければ直ぐにお送りさせていただきます。

では今日はこの辺で。

この記事へのコメント

GX333+25 2008.9.3

わぁ、すてきだなぁ!
PARC 様

 素敵なロゴバッチですね。キットの発売保留がこれだったとは、見事に予想を裏切られました。でも、「音の美しいキカイは、姿形も美しくなければ」ということで拍手です。

 ただ、このロゴマークを見ていると、球体エンクロージュアがPARC Audioのイメージリーダーというかフラッグシップ・モデルという印象にもなりそうですね。いつの日か発売の予定はあるのでしょうか、ひょっとして。生産性は悪いだろうと思いますが。

 そういえば木球スピーカーの「匠」さんも月産十数台といってましたっけ。そこをたとえばモールドで、ん~、以前SONYが売りにしていた「Gシャーシ」の技術を活かして、なんてのはどうなんでしょうね。

 ちなみに手元にサンワサプライから発売されている球形USBスピーカー\980ってのがありますが、これなかなかいけますよ。完全な球形ではなく、下3分の1を切り取ったような形にリアバスレフになっていますが、割合にいい音出ています。球形というのは、やはり理想なんでしょうか。

I.Y 2008.9.3

ロゴバッチ
今日は、キットの販売おめでとうございます。
へたな天然木より高密度MDFのほうが音はいいかもしれませんね。
問題は塗装ですがシロウトの場合ワシンの黒色カシューが一番経済的で無難そうですがその前に下地の塗装が何か必要なのでしょうか?
ピアノなどは現在は職人さんがスプレーガンでUV塗装を繰り返し、皮膜が厚くなったところで、巨大なバフ・マシンで鏡面に磨くみたいですが(その間に数工程あるみたいですが?)

ロゴバッチですが代表がインクジェットで印刷されたのですか?
印刷屋で働いた経験を考えますと、グラデはオフセットでまったく問題ありませんけど、ユポというプラスチックの紙は乾きが遅いので刷りにくいですが!印刷機の最高峰はドイツのハイデルベルグですが国産でもまったく問題ないと思います。
軽オフだと問題ありかもしれませんが?
それと僭越ではありますがロゴバッチは徽章屋が上手いです。
コストの関係で使わなかったと思いますが。
では失礼します。

PARC 2008.9.4

Unknown
GX333+25様

コメントありがとうございます。キットの発売保留の最大の要因は、実は私の取説製作が遅なんです。キットの場合、取説は本当に大変でした。

球形がスピーカーにとって理想形の一つであることは間違いないと思いますが、既に星さんのところですごいのが商品化されているので、PARC Audioとしてはやらなくてもいいかなぁと感じています。

PARC 2008.9.4

Unknown
I.Y様

おっしゃるように、いろいろと材料を確認した限りでは高密度のMDFは比重があることもあり意外に低重心のしっかりした音で、コストパフォーマンスはいいですね。

無垢材は材料によっては非常に魅力的な音色を持っていますが、MDFに比べるとどうしてもソリや変形の心配があり、一般の方でも組み立てられるようにするキットでの商品化は非常にハードルが高いと思います。

MDFは下地の塗装処理は必須です。ピアノ塗装については近いうちにW3の紹介として詳しく書きますのでお楽しみにしていてください。ちなみにUV塗装でやるタイプは一番簡易な方法で、ピアノ塗装の職人さんに言わせればあれは一番安いタイプとのことでした。もちろん、W3はUVではありません。

>グラデはオフセットでまったく問題ありませんけど、
私も最初はそう聞いていたのですが、実際にやってみると私がインクジェットで試しに印刷したものを超えるものは最後まで出来ませんでした。具体的には、最初のサンプルはドットが目立ってしまい、次にドットを小さくすると今度は薄い部分の色がはっきり出ず、それを補正するためにふち取りしたようなサンプルも作りましたが、やはりデザインイメージが違い、結局NGとなりました。
最後に言われたのは、このような薄い色のグラデーションをやる場合、インクジェットにはかなわないと・・・。

私はこの辺は素人なので真偽は定かでないですが、これは単に私が依頼したメーカーさんの実力が低かったということでしょうか?

軽オフというのはよく分からないのですが、うちのような低予算で少量発注だと自動的にそのようなタイプになっていたのかも知れません。

ちなみに中国では、最後までまともな色が出ませんでした。なんせイラストレーターって何という感じでしたので・・・。

I..Y 2008.9.4

印刷について
印刷は奥が深いので依頼されたメーカーの実力が低いと思います。
オフセットは4色の色の重ねでフルカラーを刷るのですが版胴の圧のかけかたでドット、網点と言いますが
に乗るインクの量を微調整しますので職人さんの力量に頼るところが大きいですね、あと刷版と言いまして印刷原版(PS版と言いますが)を作る段階でも調整しますので微妙な表現が可能です。
軽オフと言うのは1色から2色の簡易印刷機で小型のものでコストの安いものはこれで刷ります。
依頼された印刷屋さんのインクジエットでなければ出きないと言うのは言い訳ですね!
ユニットメーカーの御社には関係ないお話ですみませんでした。

GX333+25 2008.9.4

色の再現
PARC 様

 色の再現では私も苦労させられたことがあります。もう随分前のことで電算写植が一般化してすぐくらいのころだったのですが、校正刷りがあがってきて、いわゆる「色校」をやるわけですが、これが定まった指示方式というのがなく、「ここを少し濃いめに」とか「ここの彩度をもう少し上げられませんか」とか、ちょうどスピーカーの音の印象を言葉で必死に伝えようとするのとどこか似ているようなもどかしさを覚えたのを記憶しています。

 ところがそうして「校了」を出しても、できあがりがイメージと違っていた、というのはこれまたよくあることで……要するに「良い紙に・時間をかけて・少量」印刷すれば仕上がりも均一に保証できるけれども、ということのようです。また、印刷屋さんによっても、色校での指示と仕上がりとの関係には一定の「方程式」があるようで、場合によってはそれを見越して色校の指示を出す、なんてこともありましたっけ。

 だから、最近は新聞のカラー印刷のクォリティが良いけれども、あれはたいへんなことなんだろうなと想います。「悪い紙に・全速力で・大量」印刷するわけですから。だから画集なんかむちゃくちゃに高いはずですね。

 なんだかスピーカーでの音の仕上げと似ていますね。

PARC 2008.9.4

Unknown
I.Y様

>印刷は奥が深いので依頼されたメーカーの実力が低いと思います。

そうでしたか。素人の私にはさっぱり分からない話です。(^^;

でも逆に言えば、その奥の深い世界をたかが1万ちょっとで簡単に印刷してしまう今のインクジェットってすごいなぁと感心しちゃいます。

蛇足ですが、素人の私は後々少しでも印刷が楽になるようにとロゴのデザインを青系だけでやってほしいと依頼したのですが、後で聞いたらグラデーションの場合は青系だろうが何だろうが結局オフセットの4色でしか印刷できないと言われ、そんなことなら普通の3色とかのデザインにしとけばよかったかなぁとちょっと反省したりしてます。

PARC 2008.9.4

Unknown
GX333+25様

ほんと色の世界も奥が深いですねぇ。でもこのブログは音のブログなので、そろそろ本題に戻ろうかなぁと。

以前映像系のエンジニアと話しした時に彼が言った言葉で印象的だったのは、「音は本当に難しいよね。映像の場合は、テスト映像をみんなで見ながら、ここのSNが悪いとか、ここの解像度が甘いとかって指差して確認出来るから。でも音はそうはいかないもんね。」
これ本当にその通りです。音を見ながら話をできるとほんと楽なんですが・・・。

倉田 有大 2008.9.5

Unknown
スレ違い失礼。
17cmパルプ完成したんですが、エージング0で、いきなりいい音でびびっております。
これは、フルレンジの名器なのではないでしょうか。
でかい口径のフルレンジの高域ってだめなんじゃない?という思い込みを、完全に払拭してくれました。
これで、エージング進んだらどうなるのか。
マルチウェイを作る気無くしてくれる、罪作りなユニットかもしれません。

PARC 2008.9.5

Unknown
倉田 様

F171Pを気に入っていただけたようで何よりです。ユーザーレポートお待ちしておりますね。

PS:17cmについてはF171Pがかなり出来が良かったので、次の17cmのハードルが上がってちょっと困ってます。(^^;

倉田 有大 2008.9.5

Unknown
やはり口径が大きいと低域もいい感じですね。
一度30cmぐらいのウーハーもつかってみたいです^^

後日ユーザーレポートは写真とって送らせてもらいたいと思います~

下も上もでると、なぜかボーカルも臨場感がましますよね。
低域とボーカルの関係はOnkyoのデモで説明を受けたことがあります。

GX333+25 2008.9.5

中国から
倉田 様・PARC 様

 今、中国のホテルからアクセスしています。時々接続が不安定になりますが、まずまず快調です。

>これは、フルレンジの名器なのではないでしょう
>か。

>でかい口径のフルレンジの高域ってだめなんじゃな
>い?という思い込みを、完全に払拭してくれまし
>た。
>これで、エージング進んだらどうなるのか。
>マルチウェイを作る気無くしてくれる、罪作りなユ
>ニットかもしれません。

>PS:17cmについてはF171Pがかなり出来が良か
>ったので、次の17cmのハードルが上がってちょっと
>困ってます。(^^;

 今も迷いに迷ったのを、なんとか押しとどめて中国へ渡ってきたのに、また迷っちゃうじゃあないですか……(^^;

 田舎住まいだと、ちょっと勤め帰りにショップに寄って試聴してみるか、ってのが難しくて、うらやましくてなりません。

 時に、中国でもさっそく電気屋さんやデパートに出かけてきましたが、面白かったのが3つ。

・れっきとしたデパート(にあたる店舗)なんですが、ホームセンター商品の勢揃い(^_^;)。
・スピーカーは、っていうと、御馴染みEdifierが「でん」と「高級品」の一角を占めていました。DVD/VCDプレーヤーとのセット販売、それからカラオケ用をうたうスピーカーが多いんですね。ちょうど昔のモジュラーステレオみたいです。
・なんとサンスイが高級DVD/VCDプレーヤーのメーカーとして大々的にやってました。ところが、おもしろいのは、後ろにカラオケ用マイクの接続端子が二つ。

 ここのブログみたいな趣味の世界は、世界的にも稀少な存在なのかも知れません。

PARC 2008.9.6

Unknown
倉田様

やはり口径が大きいというのは効きますね。でもフルレンジを設計する場合、生みの苦しみも増しますが。(笑)

PARC 2008.9.6

Unknown
GX333+25様

中国出張、お疲れ様です。
17cmもいいですが、W3の世界は全く別物なのでちょっと比較するというのは難しいかなぁと・・・。

倉田 有大 2008.9.9

Unknown
ロゴパッチ届きました。ありがとうございまーす!
なんか、ほんとうにさわやかなイメージですね。

PARC 2008.9.9

Unknown
倉田様

ロゴバッチ気に入っていただけたようで、何よりです。いろんなものに貼っちゃってください。

Kapri 2011.12.24

Deep toghhut! Thanks for contributing.

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